orangeitems’s diary

クラウド専任の40代インフラエンジニアが書くブログ。新規事業マネージャー。20世紀末の就職氷河期スタート時にIT業界に文系未経験で入りこみそのまま生き残った人。1日2記事投稿しています(0:00、12:00)。

若手社員の心は折れやすいのか?

これはネットの噂ではなく、実体験を持って感じているのだが、若手社員の心が折れやすいのだという感想を言う人が多い。今の40代近辺はとても辛い労働環境・文化を知っていてそれでも生き残っているので、心は図太い。その一方で若手を頼りなく思っているの…

若手の職を奪う40代以上、という価値観は昔のものである

ある記事を読んだんだ。人口構成上40代以上の比率がどんどん増えていくので、若手の居場所がなくなるよみたいな主張だった。 んなことない。全然違う。 私は今40代後半だが、私が20代のころはまさにそういう図式であり、それが20年続いた。上には強烈な個性…

人は勝手に育つものという前提に立ったマネジメント

新しい人が私の組織に入ってきた。 何もわからないところからの開始だと、いろいろとおぼえてほしいことがある。ただし、なぜ人を入れるかというと、メンバーが皆忙しいからで教える余裕はない。残念ながら私も今手を離せない。 今回は、部下に全て教育を任…

甘やかすマネジメントが流行している

最近のコンプライアンス至上主義みたいな状況を考えると、世のマネージャーはきっと、いろんな武器を失ったと思う。叱責すればパワハラ。冗談を言えばセクハラ。価値観を語ればマタハラ。そのほかにもたくさんハラスメントは落ちているので、よくよく勉強し…

全然ジョブ型じゃない、日本のジョブ型

この記事を読んで、ああ、また日本の独自解釈が始まったな、と思った。「ジョブ型」の話である。 japan.zdnet.com ポジションの定義では、約1400のJD(ジョブディスクリプション:職務記述書)を全従業員に公開。これにより、キャリア機会の提供、自己学習の…

「自分一人で何でもできる」からの脱却をしたくなるための考え方

「自分一人で何でもできる」というは、結構色んな人がそこまで達成できちゃうんですよね。同じ仕事を何十年もやる職人のような方は、そんな気持ちなのではないでしょうか。もう体に染み付いていて、常人ではないパフォーマンスを安定してこなすことができま…

全員が出世する時代が強制的に訪れる

出世したくない、という言葉自体が今後禁句になっていく時代が訪れるんじゃないかと思っている。というのは、今後出生者数は確実に減っていくことが決まっていて、若手がどんどん少なくなっていく。そして高齢者は引退していくのだから、結局のところなり手…

組織がバラバラになるときの特徴

ある強豪女子バスケットチームの運営が大変なようだ。 www.nikkansports.com バスケットボール女子Wリーグの名門シャンソン化粧品は22日、元日本代表の藤岡麻菜美(29)や日本代表候補の野口さくら(21)など7選手が退団したと発表した。韓国出身の李玉慈監…

マネジメントスキルを疑われないための自衛法

少なからずマネジメントサイドに立った経験はありますが、うまくやらないと損な役回りを引いてしまう可能性がある役割です。マネジメントとは何かあまり知らされないまま、いくつかの部署を経験しましたが、やる前に知っておけばよかったなと思うことがあり…

1 on 1ミーティングが危険な理由

1 on 1ミーティングについて、この記事面白いなと思ったのでご紹介。 diamond.jp 「1on1」ミーティング。人材の育成や部下とのコミュニケーションを目的に、上司が部下と1対1で行う対話のことだ。ヤフーが2012年に導入したことが話題になり、今では多くの企…

ベテラン会社員、逃げ切り確定後に待つ不安

特定の事業領域があって、その分野を若手の頃からやり遂げて、そしてその専門家となる。皆が認めてる。これがベテラン社員の理想的な姿だと思う。 定年までの時間も、これまでの社会人としての年数から考えると短いものだ。であってもあと十年以上ある。どう…

出世したくない理由がいろいろとおかしい

なんだか、出世したくないムーブメントを流行らせようとしているんですかね。 似たような記事を同時に二本見かけました。 www.nippon.com バブルの時代「24時間戦えますか?」というフレーズがはやったけれど、今の時代は仕事だけでなく、私生活も大切なワー…

ブラックな現場で働いていたときの思い出

過去、私もブラックな現場、という場所に潜り込んだことはあっていい思い出となっている。客先常駐の醍醐味の一つとしては、すごく環境が悪いところに入り込んだとしても撤退できるということ。これを転職でやっていると、なかなか気苦労が強くなると思う。…

行き過ぎた属人化排除はかえって悪影響になるのではないか

仕事のやりがいなんて「自分しかできない」という状況が作ってくれると言っても過言ではない。隣の人も、その隣の人もできるのを目の前に見せられて、そしてそれを自分がやったとして、それはモチベーションにつながる?。 同じことをやったとしても、ちょっ…

副業において、頂ける金額を増やすポイント

本業のほかに何か人のために作業をしてお金を頂くことを副業と言います。本業の延長で仕事をできて、そしてお客様に恵まれたらそれはすぐにお金になると思いますが、結構な割合で、本業とは関係ないことを副業にしようとされている方が多いんじゃないかな、…

なぜ、日本人はあえてプレイングマネージャーになろうとするか

例えば強い意思を持ってプレイングマネージャーを卒業しようとしますよね。 president.jp 僕は考え方を変えました。 「僕1人なら10しかできないところを30や40にするために、チームみんなでやるんだ。部下たちは、そのために頑張ってくれる仲間なんだ」 「仕…

会社員だからこそ、45歳からの逃げ切り姿勢はもったいない

面白い記事を見た。 diamond.jp 典型的な年功制の場合、貢献度と報酬の線が交差する点(図のX)はおおむね45歳くらいだといわれる。会社への貢献度の報酬に対する超過分を貯金にたとえるなら、貯金の額が最大になるのがこのあたりの年齢である。 そうだとし…

リアル会議が危ない

3年のコロナ禍期間が過ぎようとしていて、いろんな場所でその予兆が見える。少なくとも去年より今年は楽観的で、そして来年はもっとだろう。これはつまり、変化するということが確定的だということだ。 一番大きな変化は、リアルに会うという機会が増加する…

責任を負いすぎてつぶれないための心構え

責任を引き受けて成功したら、認められる。 認められれば、成功できる。 このサイクルを直感的に理解した人が、たまに間違えるのが、無制限に責任を負おうとしてしまうこと。たまに、そういう若手を見る。 意気込みはいいのだが、もし、できなかったらどうな…

手順書って、何であんなに思い通りにいかないのか

もう数えきれないくらいの手順書を書いた。 手順書は何のためにあるかご存じだろうか。 ①履歴としての観点・やったことを記録し後から見返せるためのログとしての手順書 ②事前把握としての観点・一字一句やることを全て事前に網羅し、責任者が想定していない…

スキルが収入とリンクしているというイメージは捨てた方がいい

少し前にツイートした件を解説したい。 スキルが収入とリンクしているというイメージは捨てた方がいい。責任と収入がリンクしている。つまり、責任と収入の間に隠れている要素のうちの一つがスキルということ。それだけじゃない。 — orangeitems (@orangeite…

部下が結論から話してくれない理由

結論から話してくれよ、と思うことはないだろうか。 いろいろと話を引き出した結果やっと結論までたどりつく。いやそれって、時間があまりにももったいないから、いつも口うるさく、「話しかけるときは結論から」と言っているのにどうして部下は結論から言わ…

IT未経験者、客先常駐のススメ

私も思い返せば、IT未経験で客先常駐にて20代を過ごしたクチである。 その常駐先の会社はグループウェアを全社で運用していた。結構そのころは牧歌的な時代で、アクセス権があまり設定されておらず、私のような外様の人間でもアクセス可能なことが多かった。…

人を辞めさせない技術

いかに優秀な人を集めるかみたいな話の方がよく議論されるが、実はそれよりもっと大事なことがある。 いかに人を辞めさせないか。 いつでも辞めても結構と言う類の人は案外簡単に辞めなかったりして、一方で辞められたら困るという人が先に辞めてしまう。こ…

いつしか誰しも、会社からアウトプットを望まれる年頃になる

40代後半にもなると、目の前の50代のことに興味しんしんとなってくる。 news.yahoo.co.jp 世界で大規模なリストラが報じられている。日本の正社員は「解雇しにくい」ことで知られているが、本当に大丈夫なのだろうか。人事ジャーナリストの溝上憲文氏が「こ…

職務経歴書で1つだけ改善すると劇的に良くなること

採用の現場に短期間ではあるが携わって感じたことは、職務経歴書が全てだということだ。職務経歴書が良ければ書類は通るし、良かったとしても、真実が書けてなければ面接でも面接者をミスリードしてしまう。職務経歴書が「適切」であってはじめて次のステー…

常駐している協力会社社員の気持ち

昔のことなので、思い出して書くけれど。西暦2000年になる少し前のこと。 大きな大きな会社に、おそらくSESとして常駐した。入館証も与えられたし自分の席もあった。専用のパソコンも与えられたが、ものすごくスペックが低く、業務用のアプリケーションを開…

実力主義と飲み会の関係、若手に言っておきたい話

少なくとも私の周りはこんなふうに動いてないぞ、と。 blog.tinect.jp ドイツに移住してからもうだいぶ経つが、実際に暮らしてみて、イメージとはちがうことが多々あった。 ドイツ人だって「かわいいね」とお世辞をいうし、地域によってはビールよりワインが…

以前、人様の会社の中で働いた感想

私のキャリアのスタートは、他社常駐でした。入社した会社のオフィスに通うのではなく、そこからSESだか派遣だかで送られた、別の企業で働くことでした。 社員の9割近くはそうやって他社のビルに行って、机と椅子が与えられて協力会社として働く働き方でした…

「仕事を辞めるきっかけ」の正体とは

仕事を辞めるきっかけを認識するのは大事だ。自分のことだけではなく、大事な同僚も含めて皆等しくさらされているリスクである。 就職活動をがんばって入った会社、なぜ辞めてしまうのか。会社の体力は、あらゆる仕事の辞めるきっかけを最小化することで強く…