orangeitems’s diary

40代ITエンジニアが毎日何か書くブログ

リモートでも忙しい

 

コロナ禍の時ってフルリモートに近かったのだけど、あの頃はなんだか、リモート=暇、ってイメージで働いてた。サボってたとは言わないけど、あんまり仕事が無かったもんで、日々をまわしていれば正解って時代だった。そりゃそうだ、あのころの仕事はコロナ禍直前に決まっていたことを何とかリモートでやり過ごそうとしていただけで、動きが完全に止まってた。現状の変化があまりない中、過去の受注案件をこなすだけだったから、やるべきことさえやっていれば過ぎた感じだった。顧客側も動くに動けなかったから、物理的な変化がとみに少ない、歴史上にも珍しい時代だったと思う。

あの頃にこそ、変な思い込みが生まれてしまったのかも。リモート=暇=サボる、っていう発想。多分ね、あの頃はオフィスに行っても暇だったと思う。無音、って感じだった。オフィスで東京オリンピックを見たことがあったんだけど、観客もゼロでね。オフィスも寒々しかった。そんな状況だから暇だったわけであり、リモートが暇なわけじゃない。

今もたまにリモートワークやってるけど、あの頃よりリモートで働くことがみんな上手になっているってのもあるけど生産性が高くて、その上で仕事が忙しくなってる。2年くらい皆手を止めたから、取り戻すための仕事がたくさん発生してる。忙しいのは良い事だけど今年1年本当に手を動かし続けた。よくオフィスに出るようになって打ち合わせもたくさんやって、直接の指導もやるようになり、普段の生活に戻ったな、という中でのリモート。リモートで仕事してても忙しいんだ。これはあの頃のリモートとは種類が違う。Web会議と問い合わせと、そして本番作業と、時間を縫うように仕事してるけどリモート。結局のところ会社にいても家にいても、ちゃんと仕事するんだね。仕事があれば。

リモートはいいよね。週5オフィスに行くってなると結構体が金曜日にはくたくたになる。通勤って結構体力使う。使うから体力づくりになるのは確かに。ただ、疲労も蓄積してくるから、週中にリモートがあるととてもバランスがいい。どうせ忙しいから、仕事はする前提で、体力の温存にもなるし、通勤による体力づくりもできるし、良い。

じゃあ、全面的にのフルリモートにするかというと、これはもはやあり得ない、と思っている。やっぱり、オフィスで直接お会いしたメンバーと仕事をすると情緒的なつながりができる。オフィスで分かり合えているからこそ、リモートで誤解が生まれない。リモートだとついつい事務的になり、要が終わったらすぐ通信を切ってしまうので、オフィスにいるときのような気軽なトークまで行けないから。だからこそフルリモートで仕事の人間関係を維持し続ける人ってすごいな、と思う。オフィスに出て信頼関係を構築しながら、その貯金でリモートワークをする、ってイメージで今、働いているから。

ということで、リモートだから人はサボる、ってのはちともう「古い」ようで、忙しけりゃ忙しい。どこにいたってサボる人はサボる。オフィスにいるとサボってない振りをしてるだけだ、と言う結論になった。

で、忙しくなると、ああオフィスに居たらみんな目の前にいるから効率良さそうだな、と思うこともあるので、これはもうハイブリッドに両方使い分けながら、できるだけ楽しく働く、ってことだなと思ってる。