orangeitems’s diary

40代ITエンジニアが毎日何か書くブログ

わからないことをわからないまま受け入れたら負ける

もう完全に教える立場として働いてるけど、教わる方の人達は、どうも伝えたことをちゃんと理解していないらしい。私が解答をスラスラ話したとしても、それを受け取った方がなるほどね、となるかというと、いや、話を聴くだけで精いっぱい、ということらしい…

若いんだからがんばれよ、という合理的な考え方

私はパソコン好きというプロパティーはあったものの、文系で、未経験者としてIT業界に入った身だ。だから、今はもはや専門家ぶって社会で振る舞っているけど、スタートはゼロみたいなものだった。どこらへんで実力をつけたんだろう。毎日がんばってたことの…

ベテランは、もはやYouTuberみたいな感じで

40以上で業界に生き残っている人は、もはや生き字引みたいになって、現場を一生懸命手を動かして生きてるってことありませんか?。よっ、ベテラン、と冷やかされているうちが花で、いよいよこの現場属人的過ぎて危ないよ、どうしてくれるんだ10年後、みたい…

レビューばっかり担当してふと思ったこと

最近色々な問い合わせが回ってくる。 「これで大丈夫ですか?」 「選択肢がいくつかあるのですがどれを選べばいいですか?」 「ここが不確かなので見て欲しい」 もちろん気軽に、こういったレビュー依頼は受けるのだけど、中にはちょっとした違和感を持つ内…

人を教えることに対する無根拠な自信

私は学生の頃から、授業を受けるのが苦手というかほとんど聞いてなくて、でも自習してテストの点数は結構良かったので、教師から見たら嫌な生徒だったと思う。 でも、いつも変だと思っていて、答えは全部教科書に書いてある。だったらあんなに毎日拘束してだ…

仕事をあえて任せない判断 パワハラの加害者にならないために

新しい部下が来ると皆うれしいもんだから、張り切っちゃうよね。 教材を用意したり、時間を作って指導したり、こまめに進捗を聴いて把握したり。来た当初は部下も緊張感があるし、立ち上がりの仕事は簡単だし、うまくいく。受け入れ側も夢を見ちゃうから、つ…

就職氷河期世代に、育成された記憶なし

就職氷河期世代って言っても色んなケースがあって一概には言えないけど、私の経験では、あまり人を育てようという現場は一つもなかった。まあ他社常駐でSES、であったし、そもそもできる人がいなかったよIT業界。業界自体が若かったから、何かわけのわからな…

天才は作られるのではなく、自ら育つのみである

人生観の話になるんだけど、誰かが何らかの分野で成長して、天才と呼ばれるほどの大成功を収めるとする。じゃあその分野のプロフェッショナルが彼を鍛え上げて、素晴らしい才能を開花させるのかというと、私は完全に間違っていると考えている。 大成功したと…

技術記事のネットシェアについて少しわかってきたこと

ITインフラの仕事をしていて、この手順、ネットに落ちてないかなあと思って調べるんだけど、ここ最近のソフトウェアについてはイマイチ掲載されてないな、と思うことは増えた。だから、ネットでは技術記事が減った、みたいなことを言ったんだけどその後少し…

教えるのではなく、情報を開示せよ

自分にしかできない作業 自分にしかできない作業ってありますか。 高度な作業というと聞こえは良いですが、掘り下げてみれば、自分しか経緯を知らないからってことが多いです。いろんな経緯があってそういう設定になっていて、それを踏まえないと次のことが…

マイクロマネジメントをすっかりやめたこと

他人の能力を向上させるには、2つの関わり方がある。 ①事細かに指示を出し、全てを教え込んで成長させるパターン ②大枠を提示し、目的を伝え、後は疑問に答えつつ地力で成長させるパターン 正直言って②ができれば苦労はしない。後、無理だと思っていた。自…

手順書を書かせたら、いかによくわかっていないかわかる件

部下がどんなに成長したなと買いかぶってみても、私に確認依頼のあった手順書を見ていると、ああ、まだまだだな(っていうか全然ダメだ)と痛感した次第。きっつい手順書(的なもの)を手にして、わなわなしている自分がいる。 手順書には一つの無駄もあって…

今から10年後、ITの現場はどうなってると思う?

伝承できるか、って話でね。 もうすぐ50代が見えてくる私にとって、社会でももう上を見るより下を見るほうが人の数は多いわけ。一生現役だ~プレーヤーだ~と、若手ぶるのも限度はあって、仮定としたら10年後、私の世代が抜け始めた後も社会は継続していかな…

同じ世代でチームを組ませるとうまく行く

40代を超えた時に、部下に20代がやってくる、そんな歪な構造になるのも、普通の時代だと思うんですよね。 40代以上で若手を率いてる人に言いたい。ほぼ親子じゃん。言って聞かせるのは無理ゲーよ。受けてる教育が違いすぎて感覚が合わないのが普通。どうする…

資格試験がどの程度転職に役に立つか

高度情報を持った人が転職市場にいたら、問答無用で私なら採用だけどな。人格やら、職歴やらのチェックはあるだろうけど。逆にベンダー資格のほうは私は信用してない。 — orangeitems (@orangeitems_) September 27, 2023 資格試験には大きく2種類ある。国…

気が付けるというのは特殊スキルなのかもしれない

仕事のスキルを表現するときに、開発言語やらOSの種類やら、プロジェクトマネジメントの経験などなど、言葉は色々ある。一方で、現場の仕事を見渡してみるとこの言葉だけではこぼれ落ちている意味があるように思う。人のスキルの表現は、技術要素を並べるだ…

相手の言っていることがわからない時のしのぎ方

未経験のときを思い返すと、確かにわけがわからないことは多かった。わけがわからないのに担当者にされることも多かった。あの時代のおおらかなところが、担当者にスキルがあろうがなかろうがとりあえずはアサインしてしまうことだ。その上で、わからないこ…

ストレスをかけないことが最優先になる社会は、本気になりづらい

私は文系未経験からのIT業界新卒組。SES他社常駐からのスタートながらも、その他社、がとても素晴らしい環境だったと今になって思う。なんだかんだで10年以上は居させてもらった。そこでの経験が糧となって、今生きられている。当時は決して楽じゃなかったし…

いやそこまで言語化できてないから

人を育てなきゃとは思うけど、じゃあ何を自分は知ってるんだと。自分が知っていることが教科書になってて、その教科書通り教えればいいんだったら、私から教わるより教科書読んだ方が速いよね。つまり教科書になんかなっていない。 システムなら設計図のよう…

物事を習熟するときの流れ

ITエンジニアなんてずっと何かを習熟し続けなければいけないような仕事に就いていると思うが、人によって秀でたり劣ったりみたいな現象は興味深い。 こういう記事を見つけた。 mond.how 著者が編集者という立場なので、きっといろんなタイプの方を見てきたの…

若手を育てるなら、部活動顧問のイメージで

高校の部活動の様子などを見ていると、都会の大きい高校なんて部全体で何十人、場合により百人以上を抱えている場合がある。もはや組織、である。部活の顧問を担当される先生は、毎年入れ替わる彼らを束ねた上で成功体験まで与えるのは非常に大変だろうな、…

過去の傾向を無視した方がいい人もいる

有名大学への進学者数などを毎年誇る高校がある。あの高校に行けば必ずではないが、有名大学へ進学できる可能性が高まる、との判断は間違っていないと思う。高校のブランドイメージ向上にもなる。それぞれの高校ごとに実績に応じて評価があり、今がある。 過…

大変な思いをすると、その分成長につながる

厳しめのスケジュールで課題を与える。 質問されたことには丁寧に答えるが、それ以上は何も手伝わない。 このようなポリシーで仕事を与えると、ご覧の通り挑戦的なので、できるだけ部下たちは自分たちでやってやろう、と意気込む。 そしたら、案の定詰まって…

伸びる人は、結局「自問自答・試行錯誤・熱中」の3つを持っている

もうさんざん、他人を観察してわかってきたことだが、人には伸びる人と伸びない人の2種類がある。グラデーションみたいになってなくて、2通りである。それぞれで未来が大きくちがう。伸びる人は途方もなく伸びていくし、伸びない人はある地点で成長が止まっ…

組織を活性化する、一人のヒーロー

組織全体の技術レベルを考えたとき、安定する時期がある。安定とはとてもいい意味のように聴こえるが、言い換えれば伸び悩みである。伸び悩んだとしても、高いレベルにあれば困ることはないのだが、それは贅沢な話だ。私から見ていて、どうしてこんなライン…

学歴と収入の関係について

学歴が高いと何が良いかって、入社したらそれだけで高収入が確約されるような、有名な会社に入れる確率が高い点だ。もちろん、人物に問題があればそれでも入れないケースはあろうが、検討される確率は高くなる。 さて、学歴が低いというか、普通、何が普通か…

どうしても伸びない人に悩みだす周辺の人たち

何度も経験がある。伸び悩む部下を持ったら、先輩は大変である。 自分の教え方が悪いのかもしれない。指導方法に工夫が足りないのかもしれない。もっと打ち解けたら変わるかもしれない。時間がかかるのかもしれない。 そうやって、いろいろ自問自答しつつ、…

勉強する、の難しさ

人は勉強することを推奨するが、勉強すれば得ができるかというとそうとは言い切れない。勉強したことが役に立つ場合は幸運で、勉強したことで損をする場合すらある。勉強すること自体が価値があるという前提で、お金を取って教材を提供し、その結果は知りま…

実機をさわろうよ、さわんなきゃいつまで経っても身に付かないよ

インフラエンジニアということもあって、とにかく作業を正確かつ機敏にこなすことが技術力を示す。こういう風に動くように設定して欲しいんですけど・・という依頼に対して、素早く手段を確定し、安全に実行する。構築でも運用でも同じだ。何しろコンピュー…

教師不足じゃない、教育への投資不足が問題だ

教師が不足している。 これは、流行に乗っかって話しているのではなく、文部科学省がはっきりと言っているので間違いはない。 www.mext.go.jp 今年度文部科学省では、いわゆる「教師不足※」について、67都道府県・指定都市教育委員会及び大阪府豊能地区教職…