orangeitems’s diary

40代ITエンジニアが毎日何か書くブログ

学歴と収入の関係について

 

学歴が高いと何が良いかって、入社したらそれだけで高収入が確約されるような、有名な会社に入れる確率が高い点だ。もちろん、人物に問題があればそれでも入れないケースはあろうが、検討される確率は高くなる。

さて、学歴が低いというか、普通、何が普通かはさておき高学歴ではないとする。その場合、有名な会社に入れる確率はぐっと下がるが、世の中の会社のほとんどが無名であるからして、実のところこの高学歴の利点は、言うほど最強じゃない気がしている。

世の中の需要を見ていると、すごく優れたキレキレのサービス対応が欲しがられているのではなく、より標準的で、普通で、あとは気持ちのこもった対応。そしてそこそこの価格。この辺りの需要がものすごく量的に大きいと思う。だって、世の中って「普通の人」が一番多いんだもの。普通の人の気持ちがよくわかるのは、実は普通の人だったりする。

すごく優れた超高価格のサービスの需要も一定あり、そこに刺さっていくという戦略もある。そのゾーンに入り込むことこそ、高学歴の生きる道な気もしている。高学歴な人、実は社会ではマイノリティーであり、普通の人の気持ちがわかってない側面がある。優秀なんだけどね・・、という感想をもらってしまう。だからこそ、一部のマイノリティー向けの高級商材、なんていうのは大得意じゃないか。

会社の中でサービスを手作りするときの要、マネージャー的な位置にいる人に、あえてこの「普通の人」を置くと、すごく機能することがある。これは需要とフィットしているんだと思う。大きい需要を作り出す普通の人の気持ちを、普通に捉えて、普通に返せるというのは、実は大成功の秘訣でもある。

その結果、高学歴でなくても、要職に就くことができ、その結果高収入がやってくる、みたいなことが成り立ってしまうし、そういう例をいくつも見ている。

だから、活躍したい、成功したい、というときに学歴が無いといけない、と考えるのはおかしい。高学歴の人の方法を、学歴が無い人がトレースするからそんなことを思うわけだ。いや、無いならないなりの社会への入り方があり、活躍の仕方があるんだよ、ということである。

また、たまに、学歴がないのに付き合ってみたら、そこらの大卒より頭が切れる人もいたりして、学歴というのはその人の能力を表す鏡ではないケースもあるよな、とも気づいている。

世の中には、いろいろな社会への入り方があり、そして成功の仕方も人それぞれ。大事なことは、その会社のお客さんの気持ちが一番わかる仕事に就くことである。お客さんの数が多かったり、もしくは大量のオーダーを頂けたり、そんな場所で、そのお客さんの気持ちに寄り添ってサービスできる人が、高い収入を頂ける。

そう考えると、色んな人に色んな成長の機会はあり、それぞれ適性と仕事の関係もばらばらであるので、画一的に人気の職業だから、人気の会社だから、ということで選ぶのは、収入と活躍を期待するためには戦略的じゃないな、と思うわけである。