orangeitems’s diary

40代ITエンジニアが毎日何か書くブログ

過去の傾向を無視した方がいい人もいる

 

有名大学への進学者数などを毎年誇る高校がある。あの高校に行けば必ずではないが、有名大学へ進学できる可能性が高まる、との判断は間違っていないと思う。高校のブランドイメージ向上にもなる。それぞれの高校ごとに実績に応じて評価があり、今がある。

過去の傾向を踏まえると有利な条件を選んだほうがいい、これは手段を選択するときは常套手段だと思う。できるだけ現状を有利にしようとするのが人間だ。

ところが、全く別の考慮も必要だ。前例がない、前人未到、枠に当てはまらない、そんな事例がしばしば生じる。この高校からあんな有名大学に進んだ人は居ないのに、彼は彼女は成し遂げてしまった。そんな方は、元から優れていたのであり実績校に行っても同じようにもしくはもっといい大学に行けたはず。本当にそうだろうか。実績校に行ったらもしかしたら伸び悩んでいたかもしれない。過去の傾向が全く当てはまらないどころか、当てはめると逆に結果が良くない、そんな場合もある。ある事自体は認めなければいけない。過去の統計こそが真実であり未来は推論で成り立つと思っている人は、反省するべきである。

科学の世界でも、実験の結果、仮説が95%の再現を証明できるのであるならば「真実」とする取り決めがある。これは私が大学生のときに習ったことだが未だに変わっていない。

 

www.stat.go.jp

有意水準とは、帰無仮説が間違っていると判断する(帰無仮説を棄却する)基準となる確率のことです。有意水準0.05に設定した場合、5%以下の確率で生じる現象は、非常にまれなことであるとします。有意水準は、0.05や0.01が多く使われています。ここでは、有意水準0.05とします。

 

でもそれって、5%のことを捨てることになりやしないか。

世の中の真実は、5%未満の事実を矮小に判断していると言っても過言ではないと思う。私の人生における選び方は、この5%をいかに見つけて、自分の中にある本当の真実を掘り起こすかがポイントとなっている。いわゆる「逆張り」である。

だって、ほとんどの人は95%しか起こらないことですら真実と信じている。世の中の科学的知見が前提としているので、100%と信じる人が多いのは全く違和感がない。ただ私が世界をぼんやり見ていると常に思う。あまりにも人々が正しいと言っていることが当てはまらなすぎる。私はそんな不適合感が非常に強かった。

であればそれを逆手に取り、5%未満を見つけていつも再現させられれば、新しい真実に人より早くたどり着けるのでは、と。もちろんこれはギャンブルではある。5%未満ということは0%かもしれないからだ。ただ、性格的にギャンブルは好きなので、自分に合っていたということだろう。一見、95%の真実にくっついて流行を追うことがスマートにも見えるのだけど、そっちの道は一般大衆に多く知られるところなので競争が激しいのだ。私は競争が嫌いなので、戦わずして勝てる方法を見出すのが好きだ。選んだ時点で勝っている、他人が気づいたときにはもう選びきっているので勝負にすらならない、そうありたいと思っている。

過去の傾向なんて、全く参考にならない。未来を作るのは自分で、自分自身は未踏なのであるから、初めての1になるんだ。いつもそういう思いが尽きない。