orangeitems’s diary

40代ITエンジニアが毎日何か書くブログ

若いんだからがんばれよ、という合理的な考え方

 

私はパソコン好きというプロパティーはあったものの、文系で、未経験者としてIT業界に入った身だ。だから、今はもはや専門家ぶって社会で振る舞っているけど、スタートはゼロみたいなものだった。どこらへんで実力をつけたんだろう。毎日がんばってたことの積み重ねであり、中長期目線でキャリアを形成してなんて考えてなかった。けど、今の景色を考えると、知らない間に上り坂を上がって行ったんだろう。新卒のころが、まるて山の上から街を見下ろしたぐらいに小さく見える。

今の若手たちにかけてあげられる言葉と言えば「毎日を一生懸命生きよ」というぐらいのことしか思い浮かばない。何も挑戦しないうちから諦めて、ワークライフバランスを優先すると言って何事もセーブ気味に取り組み、そのうち何か一発当てようなんて思考が日本に蔓延しているような気がしている。むしろ、主業、自分の会社の仕事のそれを、思い切り気合を入れて取り組んでみたらどうか。自分の将来に見切りをつける前に、ちゃんと勝負したのだろうか。前のめりに仕事をして自分がどれだけできるのかを試したのだろうか。気になるところである。

若い時は大きな責任を任されないので、その中で目いっぱい冒険してもそんなにリスクはないし、失敗してもベテランが助けてくれるようになっている。それなら、やれるだけ努力して価値を作り出して、それがどの程度同僚に、上司に後輩に、客に社会に評価されるか確かめてみたらいい。自分の限界まで突き詰めてみる。それをしかも、長い時間続けるのだ。一度や二度で信用してもらおうなんて甘いし、実力も続けないとついてこない。

自分の将来なんて、と悲観的に考えることができるのは、がんばっても結果が出なかった人だけだ。それは、自身に向いていない進路だっただけだ。例えば私が陸上100m走世界一を目指すために、限界を超える努力をしたとしても、県大会にも出れない結果だろう。学生の頃は運動をやってたけど、体動かすのが上手な人がたくさんいて、ああこの世界じゃないなって悟ったものだ。自分なりに気合を入れて取り組んだけど、まあ結果は出なかったな。

何を自分のキャリアにするかは、自分に対する理解が重要で、それだからこそ若い段階で本気で取り組んだ方が絶対いい。先に言ったようにリスクが小さい分野で試せるので、失敗も許されるからだ。これが40代50代になるとそういうわけには行かない。背負うものが増えている。まぁ、背負うのが嫌だと社会人を辞めて脱サラして、気ままに過ごされる方もいるけれど、一般論としてはそこからの失敗は厳しいよね。

若いからこそ迷う、というのはわかるけど、若い時間も限られるよ。あっという間に40代。これは全然脚色なしでそう。毎日を流すように過ごすと、年齢だけが増していく感覚。

一日を過ごすとしても、ものすごく集中して、毎日ベストを更新するみたいな気持ちで日々を過ごして。それを毎日積み上げていくということ。

そもそも、小さい責任で雑用みたいな仕事かもしれないけど、それをも大事に、一つ一つ丁寧かつ最速で仕上げていく。学んだことは再利用して、どんどん組み合わせて、もっと高いレベルでアウトプットする。そこには気合、気迫、日々勝負していく強い気持ちが必要だ。

 

・・・なんてことを、リアルで若手には絶対言わないよ。今は、若いんだから頑張れなんて言うと、パワハラと取られかねないもん。雑用を若手に押し付けて自分は楽しようとしてるみたいなことを思われるのも嫌だし、むしろこっちだって日々勝負だよと、自分の姿を見せてせめてメッセージを伝えようとしている。彼らには届いているだろうか、いや、期待するより、とりあえずブログにこの気持ちだけでも書いておこうか。どこかの誰かに届いて、日々勝負をしてくれたら、いいな。若いうちは絶対その方がいいもの。