orangeitems’s diary

40代ITエンジニアが毎日何か書くブログ

IT業界未経験者がいかに経験者になるかという観点

システムエンジニアがいかに未経験から経験者になるか、については様々な意見がある。以前のエントリーでは私が思う所を書いてみたが、これはモチベーションが高くて自分で自分をなんとかしたい人向けの話であった。 企業に所属して、未経験者を受け入れてい…

基礎を学ばず上手になる方法はない

子どもの習い事について書いておこう。 特に芸術系の習い事で当てはまること。都会には有名な先生がいて、その先生に習うと全国大会に行けたりする。さぞ指導が上手な先生なんだと皆思っていると思う。しかし、例え全国大会に進めたとしても、その子が将来、…

システムエンジニアとしての最短習熟パターンを考えてみる

なんだかしっくり来た話があって、最近、IT業界でも、何かを学ぶ方法って色々ありますよね。無料教材でも探せばいろいろあるし、モノによっては、このオンラインレッスンを数時間受ければ、あなたもフリーランスで年収一千万みたいな売り文句も見たことがあ…

休日にシステムエンジニアは勉強するべきかどうか

たまにSNSで論争になるので、意見を言っておこう。 日進月歩のIT業界でお勉強するべきかって話。 そりゃ、しないと置いて行かれるでしょうね。特にソフトウェア周りって、気を抜いているとどんどんバージョンアップして、操作方法も変わる。基本的なことさえ…

「曖昧さ耐性」という概念が秀逸なので紹介する

マネジメントの話。 明確に詳細に、手順レベルまで掘り下げて指示しないと、期待通りの仕事をしてくれない人がいる。 一方で、不明確なのに、意図を汲んでくれて、情報を集めながら期待以上の仕事をしてくれる人もいる。 この差を説明するのが、「曖昧さ耐性…

現代の子育てに関して、親としての率直な感想

私の子はもう成人してるから、「子育ての感想」なんて話をしても、いいよね。 anond.hatelabo.jp このツイートを思い出したんだけど、要するに昔の子育ては「育てばいい」だったのが、今は「他の子より優秀に育たないと困る」のが根本だと思う。 この指摘、…

現代の教育の基本が「失敗経験」から「成功体験」に移ったのを気づくべし

Twitterでつぶやいた件です。 できるように指導してから任せる。本来の教育の本質だよね。たくさん失敗させてから、そこから学んで立派になれって、今の人たちのメンタルでは耐えられないよ。離脱者を補えるほど人が集められない。であれば、みっちり教育機…

スペシャリストは「教える」べきではない

すごく技術を磨いて、知識を蓄えたとして。スペシャリストと呼ばれるような、他人から認められる信頼を集められた立場であるとしたならば。 未経験者を教える、というような立場にいるのはもったいない、と言える。 未経験、ロースキルと言われるゾーンをス…

短期記憶に頼る勉強は定着しない

もう30年前くらいになるのかな、中高生だったときの記憶を思い出してみる。 すごく記憶力に頼る派で、おぼえたいことをノートに何度も書いて、記憶した。記憶するのが得意だったので、国語・社会・英語を幹とした文系に進んだ。とは言え、理科も数学も記憶は…

子どもにデジタル機器を与えるときの心構え

私の子どもに・・と言っても、今はもう成人しているのだけど、デジタル機器を子どもにどう与えるかについては、面白い事実を知っている。 私はIT業界に長くいてしかもインフラ関係で、デジタル関連についてはかなり詳しいので、子どもにもさぞ英才教育してい…

技術力があるはずなのに仕事ができないの何故

仕事の依頼をしたら、依頼とは全く別の方向のことをやりだした。そんな話を複数回聴いたことがある。でも、本人は技術の資格を持っていて、技術力がないわけじゃない。なぜそんなことが起こるのだろうか。 原因はかなりシンプルで、指示した内容を理解してい…

社会人としての常識がない人が勘違いしていること

彼は社会人としての常識がない、という言葉には物凄い皮肉が込められている。「常識」というのは誰でも知っているということ。それを社会人に向かって指摘するということは、誰でも知っていることを彼は知らない、ということになる。 でも、よく考えて欲しい…

社員のモチベーションを上げ、業績を向上させる方法

社員のモチベーションを上げれば、業績は上がる。 今まさに目の前でそういう姿を見ている。特に若手はそうなのかもしれない。モチベーションが上がると、成長度合いも比例して上がる。結果、実績は上がっていく。 しかし、モチベーションを上げるというのは…

若手に教えるとき、結果に差が付く二つの教え方

最近は、未経験者を相手にすることも多く、どう導くかについては考えさせられている。その経験を書こう。 TCP/IPについて教えたいとする。もちろん、若手はほとんど何もわかっていない。 2つの方法がある。 ①じゃあ、4オクテットのIPアドレス、サブネット…

都会に住むと、教育にかけられる費用がかなり優遇されていると思った話

子育て論ですが・・。 私は、「遠い田舎から東京に出て来た人間であること」かつ、「首都圏で子どもを育てた」という二つのデータを持っています。 その観点で言うと、首都圏に実家があると、なんと教育にかけるお金が楽かということ。 まず住居です。私自身…

仕事の早い人になるために、タッチタイピングは極限まで早くなろうよ

「仕事の早い人になるために、思考と作業を分けようよ」と言う話が話題となっておりました。 note.com 僕が社内でずっと言い続けていることがあります。 それは「思考と作業は分けましょう」ということです。 よく、プレゼン資料を作るためパワーポイントを…

部下が不十分と思うマネージャーにやって欲しいこと

社員教育のようなものと今私は戦っていて、天王山みたいなところに来た。主体性に任せたいというのは本心だが、主体性だけで結果が得られないこともある。未熟者が何かを学びたいけれど何を学んでいいのかわからない、という状況も理解できる。 それを見たマ…

褒める教育の大きな勘違い

40代後半の私は、褒める教育なんて受けていない。指導者が褒めるなんてほぼ無くて、叱って怒って子供は伸びるみたいなことが当たり前だった時代を知っている。 ここ最近、でもないか。2000年に入ってから、褒める教育のようなものが台頭してきた。叱ってはい…

40代からの怒りは、凶器にもなる

今の40代って、 ○バブル世代 ~~~~~~~どうにもならない壁 ○40代以下(30代、20代含む) っていう認識があって、心の中が若いままの人も多いと思うんだよね。だから、20代、30代の同僚なんかと同じ目線で付き合おうとしちゃう。 だけど、もうそろそろ気…

プログラミング型指導はオワコンだ

プログラミング型指導とは、こういう指導のことを言う。 ・現場の業務について、物事の筋道(ロジック)を中心に細かく教える。・条件分岐が判断の中心となる。・マニュアルが整備され、マニュアルの通りにやることを指導する。・例外発生時は、上司に報告す…

プロセスに評価はせず、結果に評価をする大事さ

なんとなく部下(たち)ががんばりはじめた気がする。指示もしていないのに夜遅くまで残って**何か**をやっていたらしい。 何をやっていたか聴いていないのでわからないけど、わざわざ夜遅くまで残っていたくらいなので、本人たちも期するところがあるの…

リスキリングという言葉自体がおかしいのであって

リスキリングをめぐる有名企業人事担当者の座談会の模様が記事になっていました。 style.nikkei.com 「リスキリング」という言葉の認知度は上がってきたが、企業の人材育成の現場ではどう受け止められ、どの程度進んでいるのか? NIKKEIリスキリングは、有名…

部下を教育する上で大事な考え方

部下を教える、という体験は沢山の人がしてきたと思うし、私も携わってきた。 どうやったら人は育つのだろう、というときに、実はほとんどの人が素人だ。だから行き当たりばったり。試行錯誤をして皆、何かを学んでいく。 私が部下を教育する上で、過去一番…

頭を使わない仕事が減る中で、ベテランが若手にできること

不思議なもので、「頭を使う」ってのは、自己が認識できる。頭を使っているなぁと感じることは誰でもできるのではないか。頭を使ってないなあとも感じることができる。でも目には見えないので、皆感覚でそう言っているだけである。でも、間違いなく、頭は使…

未経験者を、いかにIT業界へ招き入れるか

西暦2000年前後のITバブルの時代も、未経験者をIT業界に引き入れるムーブメントはありました。ありましたが、当時は就職氷河期真っただ中で、しかもIT業界なんてニッチな業界だったので、入った人々のモチベーションも知識レベルも低かったのをおぼえていま…

スキルが収入とリンクしているというイメージは捨てた方がいい

少し前にツイートした件を解説したい。 スキルが収入とリンクしているというイメージは捨てた方がいい。責任と収入がリンクしている。つまり、責任と収入の間に隠れている要素のうちの一つがスキルということ。それだけじゃない。 — orangeitems (@orangeite…

若手に技術を教えていて気付いたこと

20代で会社を辞める人がいる、それはそう。私も何人も見た。 nikkan-spa.jp 「職場がホワイトすぎて辞めたい、と仕事の“ゆるさ”に失望して離職する若手社会人が増えている」という日経新聞の記事が大きな反響を集めた。以前から「若者がホワイトすぎて辞める…

社員教育こそ内製せよ

企業において、人への投資、という話題がありますよね。 これって、外部研修に送り出したり、資格取得を助成したりき、うんぬんかんぬん。私もそういうイメージでいて、かつなんだかそんなことより、勝手に勉強するんで、成績上がったら給料で還元してよ、と…

ベテランがなすべき、若手の育成方法はこれだ

ベテランの方へ。 若手が、こちらが思っている意図を組んでくれないで行動し、やきもきすることはないだろうか。普段の仕事ぶりには概ね満足している。でももっと、経験を積んで技術や知見を身につけてほしい。その時々の判断根拠が薄いし、勉強をもっとして…

どんなに努力しても上手にならない時は

趣味で色々やっていることはあるが、どんなにがんばっても上手にならないことがある。かなりハマって特徴である勤勉さで繰り返し繰り返しPDCAを繰り返すのだが、うまくならない。知識はかなり貯まったはずで、仮説としては知識が深まれば何でもうまくなれる…