orangeitems’s diary

40代ITエンジニアが毎日何か書くブログ

勉強する、の難しさ

 

人は勉強することを推奨するが、勉強すれば得ができるかというとそうとは言い切れない。勉強したことが役に立つ場合は幸運で、勉強したことで損をする場合すらある。勉強すること自体が価値があるという前提で、お金を取って教材を提供し、その結果は知りませんあなたの努力の結果です、みたいな商売はいくらでもある。もともと前提が間違っていて、勉強すること自体が結果を保証してくれるのではなく、何を勉強するか、である。そして、勉強した結果どう行動が変わるかがポイントとなり、悪しき行動をするようになるようでは、勉強は害となる。

学校教育における勉強というのは良くできていて、社会において必ず役に立つことを国家が保証してくれているようなものなのだ。だから、学生時代にめいいっぱい勉強した人は賢いと思う。何を勉強するべきか、に囚われることなく勉強に専念できるというのは良い。だからこそ、大人が、子供に何を勉強させるかというのは大事であり、社会の変化によってダイナミックに変化させなければいけない。陳腐化したものをいつまでも学校教育で教えていたら、それこそ「無駄」を子供に押し付けることになり、子供が安心して学べなくなる。

さて、では、大人の話である。勉強するってかなり難しいのではないか。会社が資格試験を勧めてくるし手当も払うと言っているけど、それが本当に役に立つことなのかというと私は懐疑的である。手当といってもお小遣い程度でありそのために貴重な時間を使うくらいなら、もっと趣味に時間を費やしたほうがよっぽど勉強になるんじゃないかななんて思うこともある。

お小遣い程度といえば、副業という選択肢もある。副業で会社が釣ってくる資格手当分くらい稼ぐのはできるのではないか。副業を通じて新しいスキルを得て、そのスキルを自分で学習して手に入れるのは、私の場合は適切だった。資格手当を積み重ねたって成長しないけど、副業だと成長するので。私はお金が好きなので、きっと資格手当は私の中では、労力とリターンが釣り合わないと思ったのだ。

IT業界で今有名な資格と言えば、情報処理技術者試験とAWSぐらいか。後、いろんなベンダーが資格試験を出している。情報処理技術者試験は、業界のどこにいても役に立つ知識を網羅しているしそもそも国家資格なので取っても損はないだろう。試験も安いほうなので良い。ただ、高度情報の試験は一日拘束されるし、未だに筆記試験なので、私は今や敬遠している。ベンダー資格のほうは、試験料がべらぼうに高いし、私の業務との絡みも薄いし、あと、取ったとしても、何かお金が絡むような貢献の仕方をするような気がしないので避けている。

それより、仕事以外の時間は、副業や趣味に振りまくったほうが、伸びしろが大きいと思っている。仕事以外の時間に仕事みたいなことをやったら、一本調子になって、人間の幅が狭まりそうな気がしていて。

もはや、勉強を大きく広く捉えて、自分の脳のホワイトスペース、つまり今までやったことがないことや、のめり込むにも時間やお金がかかったものに、振り切ってみるのがいいかと思っている。学生の頃は貧乏だったので、色んな好奇心を満たすことができなかった。今ではそれができるので、仕事ではできないことに、仕事ではない時間を使おう、なんて思っている。

 

なんだか、言っていること、やっていることが不まじめに思えるが、実は大まじめに勉強だと思ってやっている。人間の可能性は未だに大きいと思っていて、仕事の範疇に自分を閉じ込めることが、仕事に対しても制限を課す。もっと色々やってみる。それが勉強なのだとしたら、狭い意味でも勉強がとてもつまらなく、面白くないと感じてしまうのである。