orangeitems’s diary

クラウド専任の40代インフラエンジニアが書くブログ。新規事業マネージャー。20世紀末の就職氷河期スタート時にIT業界に文系未経験で入りこみそのまま生き残った人。1日2記事投稿しています(0:00、12:00)。

スキルが収入とリンクしているというイメージは捨てた方がいい

 

少し前にツイートした件を解説したい。

 

 

この仕事をやってくれる人!、と集団の中で募ると、たいていは自分はやりたくないと避け出す。これはその仕事に対して対価がきちんと払われず、タダ働きになるからというのが理由だと思う。

だから、ちゃんとその責任に対して、相応するお金が支払われるのなら、私やります、という人も増えるよね、と。

これが、責任と収入の関係だと思う。

ちなみに、その責任がきちんと果たせなかったら、それはお金をもらう権利はないよね・・と。だからスキルというのは、責任をきちんと果たすために必要な能力だ。

ということは、スキルを高めれば収入が上がるという関係ではない、ということがわかるだろうか。スキルを高めた後、そのスキルを使って高い責任を取りに行かないのであれば、それこそスキルが収入と直接結びつかない。

もし社会からお金をいただきたいというのであれば、ただただスキルを求め勉強するだけでは効果が薄い。世の中の動向を観察しながら、誰かが責任を持たなければいけないポイントが発生していて、しかも社会を円滑にまわすためには重要である仕事。そこに対してスキルが必要と把握し学ぶ。この順番が大事なのである。

「私はスキルがあるから、資格を持っているから、給料を上げてください」という要求は、したがって意味をなしていない。

「私はスキルがあるから、そのスキルを活かした高い責任を与えてください」というと、これならわかる。高い責任を負うからこそ、収入も上がっていく。ただし、そこに高い責任があれば、だが。

もし会社員で、収入を上げたいとおもうのなら、まず社内を観察しどういう責任を負うことが高評価されるかを認識する。その上で、上司と相談し、スキルの習得に向けて進捗確認をしてもらうとよい。勝手にスキルアップしました、と言われてもポストがあるかわからないのであれば、社内では隙間がない。「資格マニア」と呼ばれて終わりになることもある(実はこれは私の体験)。

なお、責任を与えられるためには、「スキル」だけでは説明できない要素も必要になる。信頼されている、同僚と円滑な関係を築いている、プライベートで問題を抱えていない、人間として尊敬できる、処理能力が高い・・など。これもヒューマンスキル、という言葉もあるのだが、わざわざヒューマンスキルを上げようと宣言する人はあまり見たことがない。しかし、この部分の修練も必要になってくる。ここで、あいさつができるか、約束を守れるか、社内イベントに出ているか、など、人によっては忌み嫌っている分野の話が出てくる。そう、いわゆる狭義のスキル、ジョブデスクリプションばっかり気にしている人は、責任をアサインしたい会社から見て、ギャップを産んでしまう。彼は彼女はまだ幼い。責任を追わせるには早い、もしくは無理だ、となってしまうこともある。

また、取引を行う上で、ビジネススキルも必要になってくる。どういうふうに会社がお金を取り扱っているか。契約上守らないといけない法律を理解しているか。取引にあたって必要なやり取りは何か。責任を負うためには最低限の知識は必要になってくるし、それを理解していないと、悪意のある人からかすめ取られてしまうかもしれない。

これは、フリーランスであったって、会社間の取引関係であったって、結局は同じである。責任の大きさによって取引額は上がっていくので、責任を得るために必要な総合的な能力が相手にあるか、で決まる。ということは、机の上で単なるお勉強ばかりすることだけでは戦略的ではない。いろいろな人生経験を経ることが重要になっていく。

話を単純化するならば、お金がほしいなら責任を負えということになる。責任を負うために、必要なスキルを身につけよ。それは世間一般のスキルが意味するところの「お勉強」だけではない。ヒューマンスキルやビジネススキルだって重要になる。信頼をいかに得るかが大事。そういうことになる。