orangeitems’s diary

40代ITエンジニアが毎日何か書くブログ

40代からの怒りは、凶器にもなる

 

今の40代って、

 

○バブル世代

~~~~~~~どうにもならない壁

○40代以下(30代、20代含む)

 

っていう認識があって、心の中が若いままの人も多いと思うんだよね。だから、20代、30代の同僚なんかと同じ目線で付き合おうとしちゃう。

だけど、もうそろそろ気が付くべき。

 

○40代以上

~~~~~~~どうにもならない壁

○30代

~~~微妙にある薄い壁

○20代

 

という時代が来ていることを。もう、20代とは壁二つ向こうなので、お互い理解しあおうとしないとなかなか理解できない価値観のようなものが生まれている。

もし、若いままの気持ちで、40代の持つ感覚で20代の部下を叱咤激励したとしよう。

ドン引きである。間違いない。

叱咤激励という感じを良く見てみよう。

 

< 叱る(しかる)、咤る(しかる)、激しく励ます>

 

なんと、2回もしかってる。また、後ろの咤るのほうは、よりパワハラに近く、大きな声を出したり舌打ちをするような意味も入っているそう。

むちゃくちゃだね。これが、40代以上の持つ、時代遅れの感覚そのものを表していると、40代後半の私も思うよ。

40代以上の人たちは、叱咤激励の世界を生きて来たはず。学校の教師が生徒にビンタをする時代だったよ。私も、ビンタされたこと何回もある。先生とか、先輩とか。あれ、ビンタって何って?。それは失礼しました。そういう時代だった。

 

そういうことで、少なくとも20代以下は、叱咤激励のことを暴力と捉えると思ったほうが差し支えない。じゃあどう接すればいいのか。

・支持的な姿勢で接すること。結果や意見を頭から否定しない。
・出来ないことを叱るのではなくできたことを褒める。
・仕事量が多くてパフォーマンスが下がったときは、それとなくマネジメントが工夫して仕事量を調節してあげて、心地よい環境を提供するようにする。※「仕事量が多いならなぜ相談しない、パフォーマンスは絶対だ」なんて説教すると、途端に青い顔になり、体調を崩し、場合によっては転職する。
・自分が主体で動きたいと、40代が思う以上に思っている(そういう教育を受けたから)。だから、小さくてもいいから役割を任せた方がパフォーマンスを発揮する。許容量を超えると当たり前にできないが、できないことにショックを受けて立ち直れなくなる人もいるので注意。

 

だいたい、パーソナリティーがつかめてきただろうか。これは、40代以上が受けた教育と、今の30代以下の教育では、内容が様変わりしているということを示している。

「ナンバーワンよりオンリーワン」に代表されるように、個性を大事に育てられてきた。だからこそ、個性を大事にして育てないと、ぶっ潰れることになる。

どうせ40代以上、特に就職氷河期世代あたりは、「個性?!何言ってんだ、お前の代わりなんていくらでもいるんだよ、さっさと働け」って言われてきた。ろくな成功体験もなく。だから、やっぱり、今の20代30代とは壁があると思っていい。

そして、「怒り」による叱咤激励モードこそ、超危険だ。40代は、もうどこの会社でも主力であり、指導者にもなる世代だろう。その身分で自由に怒りを発散したら、大騒ぎになる。大惨事になる。だからこそ、コントロールしないといけない。アンガーマネジメントとかそんなレベルじゃなく、そもそもあってはいけないものとして扱った方がいいくらいだと思っている。つまり、40代からの怒りは、凶器だということだ。