orangeitems’s diary

40代ITエンジニアが毎日何か書くブログ

2022-04-01から1ヶ月間の記事一覧

人材不足、人がいないんじゃなくて欲しい人がいないだけ

求人倍率を見てると、うーんこんなもんか、という感想。 www.nikkei.com 東京労働局が26日発表した2021年度の都内の有効求人倍率は、1.22倍と20年度に比べ0.05ポイント低下した。低下は3年連続。長引く新型コロナウイルス禍で業況が低迷する中、解雇の増加に…

情報がインフレする社会

この世はSNSのおかげでたくさんの人が自分の事情を表現し、それを知ることができるようになったのだけれど、そのおかげでいろんな変化が起こっていると言わざるを得ない。 結局のところ、最終的には格差の問題に行きつく。ある人は大金持ちだしある人は貧乏…

若手は年長者の意見を聞きすぎだと思うよ

まあ、私もブログ始めた時は40代、みたいなキャラクターだったけど、50も近づき始めた。まだまだ世界は未開拓なのでやりたいことはまだまだあるけど、それでも経験は若手に比べると有り余るほどあるよね。 この豊富な経験にて、若手と技術的な話をするとやっ…

仕事がつらいと感じたら

自分の思い・感情みたいなものを軽視して、とにかく仕事だからということで、普通にタスクをこなし続けるということは、時間の経過とともに心がすり減り、不健康な状態に近づいていくなあと実感した。 そういう時は、余暇があっても、心の底から楽しめないも…

人手不足の末路

最近、人手不足が激しいなぁと思う。 そもそもインフラエンジニア、という一般的にはわかりにくいものに足を突っ込んでいるのもあるけれど、絶対数が少ない。その割には世間のシステム利用は拡大する一方なので、絶対に必要になる。どんなにクラウドやコンテ…

一見安定しているシステム運用の現場が、急に危機になる理由

知床遊覧船の事故について、犠牲者のご冥福をお祈りするとともに、行方不明者の無事を願っています。 この件のバックグラウンドを調べると、学ぶべき話が聞こえてきた。 toyokeizai.net 観光船を運航する「知床遊覧船」(北海道斜里町)は、2020年末に退職した…

「気があう」という要素は、会ってみないとどうにも評価できない

世の中はジョブ型採用と呼ばれる、これ出来るよね=じゃあ報酬はこれくらい、というスキルマッチの世界に突き進んでいるんだけど、気になることもある。 「気があう」という概念だ。 働くというのは、一人きりじゃできない。一人で成り立つのなら会社などい…

二つくらい山を登ったほうがいいと考える理由

普段働いていると、仕事は1つのメインワールド、メインストーリーだと思う。週のうち7分の5を捧げるわけだから、面積的にも大半と言える。 それはそうなんだけど、業界も25年所属していると、この世界の解像度も上がっていく。自分があと何年この仕事を…

若手教育の対応方針はもう決まっている

昔はさ、未経験者を見ると、手取り足取り教えてあげて、一人前の技術者にしてあげようと思ったさ。 ところがこの方法、手を取って、足を取らなければいけないので、教える側のコストが半端ない。そのくせ、教えることそのものは自分が既に知っていることなの…

みんな出張しようよ

もうここ何年も、泊まりの出張は経験していない。コロナ禍で随分Web会議が浸透し、お客様にお伺いするという観点が吹っ飛んでしまった。何度かの波を超えてもコロナ禍の起こった前には戻りそうもないのを見て、営業行為=Web会議みたいな常識は、少なくともI…

残念な職務経歴書

たくさんの職務経歴書を目の前にして、途方に暮れているというのが現状ではある。何度かこの話題を書いてきたけれど、読み込むにしたがい学びは大きくなりつつある。その一端を書いていきたい。 まず、長すぎる職務経歴書。長いから読むのに時間がかかる、と…

40代の転職、そんなに言われているほど人は動いてない

あくまでも日本においてだけど、転職するって人生の大イベントじゃない?。進学とか結婚みたいなのと同じだと思う。そんなに簡単に決断できることじゃない。職務経歴にも転職歴は残っていくので、あまりにも戦略のない転職を繰り返していると警戒されちゃう…

職務経歴書でやっちゃだめなことを書くよ

機械学習がやっているようなことを、生身の人間がやっている気分。 何をかというと、某転職サイトで、延々と職務経歴書を読んでいる。 私は専門家ではないので、特にやりはじめが辛かった。何を手がかりに選別していけばいいのか。いいと悪いの差はなんなの…

他人の気持ちをあれこれと知りたくなるメカニズム

面白いよね。 職場でも学校でもなんでもいいけど、リアルでつながっている同士のSNSって、そんなに人の心の中までズカズカ入っていかないもんでしょ?。 例えばLINEとかで、つながってる人に、あなた今こう感じたでしょ?違う?、それってジェンダーフリー的…

昨今のIT業界事情振り返り

一時期は、ディスラプション(disruption)というワードがIT業界に生まれ、それが他の業界にも波及した時期があった。既存の業界の慣習、市場の仕組みをぶっこわす、全く新しいやりかたを別の業界が持ち込み席巻するようなやり方だ。ただ、それだと壊される…

この論理的じゃない世界をいかに論理的に把握するか

世の中って、論理的ではないこと、多すぎると思う。 でもそれって不思議じゃない?。何か問題が目の前にあるとするじゃない。そしたら論理的に考えて一番正しく、あるべき方法を採用するでしょう。それが数珠つなぎでつながっているのが世界だとすれば、世の…

Twitter社が儲からないから何とかしたい

Twitter社が儲からないらしい。 www.nikkei.com 米起業家のイーロン・マスク氏から買収提案を受け、米ツイッターが敵対的勢力による企業買収を防ぐためのポイズンピル(毒薬条項)を導入した。ツイッターは約4億人が利用し、個人発の速報性と拡散力で情報の…

3回目の副反応は業務に支障が出るレベル

いやあ、こんなに厳しいとは。 ファイザー → ファイザー → モデルナ、なんだけど、えらい目にあっている。 ワクチンを接種した当日はたいしたことなかった。もしかして、無影響かぐらいに思ったぐらいだ。 変化が起き始めたのは寝付いてから。夜中の二時くら…

意外と忘れがちな「無駄な課金」

3回目のワクチン接種、副反応が24時間経っても終わらず、休んでいるのも逆に疲れたので何か書いてみよう。 www.nikkei.com 英国の競争・市場庁(CMA)は13日、ソニーグループ傘下のソニー・インタラクティブエンタテインメントと任天堂との間で、有料ゲーム…

採用を増やすことが、今最も優先される理由

Googleが1万2千人を雇い入れると聞いた。拠点も作るらしい。 www.jiji.com 【シリコンバレー時事】米グーグルのピチャイ最高経営責任者(CEO)は13日、2022年に米国内のオフィスとデータセンターの建設に約95億ドル(約1兆2000億円)を投じ…

オープンクエスチョンの難しいことと言ったらない

オープンクエスチョンという言葉はご存知だろうか。 人に質問するときに、はい/いいえ、で応えられる質問は、クローズクエスチョンと言う。その逆、つまり、文章で答えなければいけない質問がオープンクエスチョンだ。 「あなたの課題はLinuxの技術力ですよ…

構成資料は図か文章か、というより、そもそも書きたくないんだが

ITの仕事は、手を動かすことと、構成資料作りの両面で成り立っている。 手を動かすことが好きな人が多いのは理解している。私もその一人だ。コンピューターが好きでこの業界に入ってきている人は多いのだから、コンピューターであれこれしてそれこれできるひ…

転職サイトに登録している人に言いたい

私は今、転職サイトの裏側にいて、職務経歴書を読みまくる側にいる。 いつ私が転職する側に行くかわからないけど、今回は対岸にいる。 たくさんの希望者がいるのがわかる。今は売り手市場とは言うが、希望通りの転職をみなができるとは限らない。ミスマッチ…

利益至上主義では市場で勝ち残れないごもっともな理由

なーんとなく違和感があったことを、ちゃんと言語化してくれたありがたい記事。会員登録して有料部分も読むことをお勧めする(月10本まで無料)。 www.nikkei.com 企業会計では資産とみなされない社員のスキル、やる気などを数字で開示する動きが広がってい…

ジョブ型風のメンバーシップ型雇用が流行して、混乱する未来が見える

成果主義が流行った時にも思ったんだけど、成果で個人の評価を全部決めようとなり、いろんな会社で取り入れられたものの、成果自体の定義がブレブレでうまくいかなかった。 すごく成果が上がった時はすごく評価するんだけど、問題は成果が上がらなかったとき…

大手SIerの考えそうなこと

大手SIerがどことは言わないけどほとんどがこう考えているんじゃないか。 おそらく、過半の売上がエンタープライズ企業と呼ばれている超巨大企業からの売上である。とにかく一件受注した時の規模が半端ない。むしろソフトウェアなんて後付けで、エンタープラ…

インターネット草創期から現在までの、個人の発言について思うこと

インターネットの草創期からインターネットにいるので、この二十五年くらいの変化については体感できていると思っている。 1990年後半のころ、まだ「掲示板」というのが盛んだったときは、個人の言論を、「ザバっと」すくうことができた。 何を言ってるかと…

若手に痛みをどう伝えるか

自責障害、という言葉で表現される、いわゆるオペミス、というのは本当に怖いものである。自分が、それをしたことで、障害が発生するということ。 オペミスを掘り返していくと、かなり初歩的なミスであることが多い。勘違いしていたとか、値を間違えたとか、…

主体性を阻害するマイクロマネジメントの具体的兆候とは

ああ、マイクロマネジメントやっちまったな、という経験がある。 私とメンバーたちの技術力の差がありすぎるので、どうしたもんかと悩んでいた。いきなりは引き上げられないので地道に腕をつけさせるしかないかな、と。 それは正しいと思う。問題は方法だ。 …

オフィスが寒すぎる、から派生する思考

寒い。 関東は4月なのに冬のような気温で、しかも強い雨が一日中降り続けている。 そのせいか、オフィス−今日は出勤しているのだが−の自分の席が寒い。4月なりの空調をかけていて、それに対して外気が寒いので、結果的に寒くなっていると思う。特に窓の近く…