orangeitems’s diary

クラウド専任の40代インフラエンジニアが書くブログ。新規事業マネージャー。20世紀末の就職氷河期スタート時にIT業界に文系未経験で入りこみそのまま生き残った人。

人材不足、人がいないんじゃなくて欲しい人がいないだけ

 

求人倍率を見てると、うーんこんなもんか、という感想。

 

www.nikkei.com

東京労働局が26日発表した2021年度の都内の有効求人倍率は、1.22倍と20年度に比べ0.05ポイント低下した。低下は3年連続。長引く新型コロナウイルス禍で業況が低迷する中、解雇の増加に伴って求職者が増えたことが影響した。

有効求人数は同5.4%、有効求職者数は同10.1%それぞれ増加した。新規求職者数も同2.9%増え、同局は「求人は堅調に推移していたが、それを上回る形で求職者が増えた。コロナ禍で就職口が見つからず、長期で職を探し求めている人がいる」と求人倍率が低下した理由を説明した。

 

実感と違う数字なんだよなあ。会社が求めるキャリアがあって、それに相応するような経験をしてきているような人、ということで調べてみても、出てくる結果は少ない。少ない人達に声をかけてみるも反応が薄いので、これはきっと取り合いになっているんだろうなと推測している。そうなると1.22倍なんてありえない数字で、もっと数字が高い現状がある。

これは、人の数が少ないんなじゃなくて、スキルギャップが激しいんだろうなと。求めるキャリアを新卒から進めた人の絶対数が少ない。そうすると、異業種で未経験可能、みたいな考え方をしなければならぬ。でも、IT業界である?。未経験で30代40代OK!、みたいなこと。今まで飲食業にいました、さあ明日から、Linuxのコンソールでコマンド打ってくださいみたいなことって、なかなか現実味がないよね。それでも勉強して、ITパスポートだLPICだって方はいらっしゃるけど、問題はIT企業側もそういった人を本気で受け入れようとはしないこと。だって、そのレベルの人を受け入れても戦力になるまでは3年くらいはかかるし、しかも年齢が上だと現場の人間も扱いずらいよねみたいな、幼稚なことを多分どの会社も考えてる。それよりも、まだ今いるスタッフでまわしたほうが負担が少ない、みたいな。

でもね、この前散歩してて思ったんだけど、建設会社の入口の前に看板がおいてあって、「未経験者歓迎正社員募集/経験者優遇」みたいなこと書いてあった。多分、建設関係の方が人材不足に関しては先を行ってるんだなと思った。IT業界自体が成長しているから全体数を多くしないといけないんだけど、新卒で入ってくる人数って、多分これから退職していく60代以降の人を超えないかもしれないって。そうすると中途採用でも未経験を入れて行かないと全体の人数は増えないよね。

そう、きっと大事なのは、中途採用で未経験というタイプに、どう仕事を振って、どう戦力にするかというノウハウを業界全体で共有しなければいけない。無理だ無理だ言ってたら、これ解決しないね。

あと、最近流行りのジョブ型って言うけどITって会社によってバラバラなことをしてるから。あまり互換性がないので、なかなか人が動かない性質もあり、動ける人は限られてくる。例えばAWSばっかりやってた人って、職務経歴書にAWSのことばかり書くから、AWSじゃない会社から忌諱されるみたいなことが起きてる。いや本人は、AWSじゃなくてもできますって、って思ってても、企業側が「この人にAWS意外なキャリア提示しても、絶対断るだろうな」みたいな気の遣い方をしているんだよね。そういうことがいろんなスキルで生まれてる。ORACLE DB使いにPostgreSQLやSQL Serverの仕事提示したらだめかな、とかね。

大事なのは、業界に所属する人数全体を増やしていくこと。そのためには未経験者の中途採用が重要で、どうリスキリングするか。大企業が間接部門に、ITの勉強させてる事例も聞くけど、きっとそういう戦略なんだろうな。モノになるかはわからないけど、気持ちはわかる。未経験でも受け入れる、そろそろ覚悟が必要なのかもしれない。