orangeitems’s diary

クラウド専任の40代インフラエンジニアが書くブログ。新規事業マネージャー。20世紀末の就職氷河期スタート時にIT業界に文系未経験で入りこみそのまま生き残った人。

情報がインフレする社会

 

この世はSNSのおかげでたくさんの人が自分の事情を表現し、それを知ることができるようになったのだけれど、そのおかげでいろんな変化が起こっていると言わざるを得ない。

結局のところ、最終的には格差の問題に行きつく。ある人は大金持ちだしある人は貧乏なのである。それが同じ土俵で自分のことを話したら、それは自分のプロパティーをいくら隠そうがにじみ出るものである。上の人は全く悪気がなく、下の人を傷つけるのが今の社会の特徴である。

それがわかったから、現実の世の中でも、役割が明らかに上の人の振る舞いが厳しい目にさらされるようになった。気に入らないことがあってちょっとでも感情的なふるまいをしようとすると、あれはよくない、だめだ、とものすごい言論のパワーが動く。これは、立場が下であっても、異口同音に多数の人が声を出す。つまり燃やせば上の立場の人をとっちめることができる。ということが分かったからである。

だから、もし仮に会社でも出世したら気を付けて欲しいと思うのが、やたらハラスメントに対する締め付けが激しいルールの存在である。いや、オレはオレだ。オレ流だ。なんて思っている人からやられていく。それが良い時代も確かにあったんだ。でも我々は令和を生きている。頭を切り替えなきゃいけない。SNSと同じだ。上も下もいるんだから、天然でマウントしてしまうようなことがないよう十分に気を付けなきゃいけない。

一方でだ。ネットにおいてはみな、マウントされないようにと防衛反応が働く。自分を下だと受け取られないように見栄を張るのだ。動画や写真系のSNSを見ると顕著だろう。エフェクトかけまくってるし、「映え」る動画や写真を人々が撮ろうと今日も街をさまよってるではないか。自分の現状を並べるということを逆手にとって、フィクションでも並べれば虚構の現実・人格ができあがっていく。これを参加者全員が行うので、競争となり、結果的にインフレしてしまうのだ。ネットを見たら年収○千万があふれているが、身の回りのどこにいる?。SNSって何なんだろうと思ってしまうのだ。ただ、若い人はこれだけ、真贋の不明な情報に囲まれていると、鵜呑みにして影響を受けてしまっているのではないかと危惧はしている。

ここまできたら、実はインターネット自体が害悪なんじゃないか、まで思う自分がいるのだけど、インターネットってコロナ禍や戦争と同じくらい、そこにあるものとして対峙して向き合っていかなきゃいけないんだろうね、個々の人間が。目を背けたら問題がなくなるわけじゃない。ただただ、冷ややかに見て飲み込まれてはいけない。そこまで育ってしまったな、ってインターネットとはWindows 95以来のお付き合いだけど、そう思うよ。