orangeitems’s diary

クラウド専任の40代インフラエンジニアが書くブログ。新規事業マネージャー。20世紀末の就職氷河期スタート時にIT業界に文系未経験で入りこみそのまま生き残った人。

残念な職務経歴書

 

たくさんの職務経歴書を目の前にして、途方に暮れているというのが現状ではある。何度かこの話題を書いてきたけれど、読み込むにしたがい学びは大きくなりつつある。その一端を書いていきたい。

まず、長すぎる職務経歴書。長いから読むのに時間がかかる、ということを指摘したいのではない。長いと、お誘いしたい業務に対して、ギャップがどんどん大きくなると言うことである。読み手も想像しながら読んでいるのである程度抽象的な方が、都合よく解釈してくれる。読み手に隙を与えないほど緻密にぎっしりと書くことによって、ああ声をかけるのをやめよう、となる。たくさんの声がかかりたいのなら、量は適当に、質も適当に。具体性を落としてなるべく多くの技術や業務に当てはまるようにする。これがいいと思う。

次に、マイナスな情報が赤裸々な職務経歴書。誠実に書くことによって人間性をアピールしたいと思うのなら、それは間違っている。ウソのプラスの情報を書くのは、ウソだ。これは詐称であり断じて許されない。しかし、本当のマイナスの情報を書かないのはウソにはならない。これが、わざわざ言わなくていいことだ。もちろん面接に進み、質問されたときには誠実に答えればいいと思うが、それぐらい消極的でいいと思う。じゃないと、書類の段階で落としてしまうではないか。もしかしたら聞かれないかもしれない。機会は多い方がいい。

また、理解に苦しむのが、希望職種の数が多すぎること。たくさん声がかかりたいから、希望職種にたくさん○をつけておこうという気持ちなのか。これは大きなマイナスだ。何になりたいのか戦略がない。新卒の就職活動は結構いろんな職種に当たる人も多いのでその記憶も新しいのかもしれないが・・。転職サイトを利用するなら、こういう転職をしたいというビジョンはある程度明確にしておいたほうがいい。まあ、採用担当者は転職したいかどうか迷っているような人も採用できるくらいの能力が今後必要になってくるのかもしれないが・・。無駄は感じるところである。転職サイト側も3つくらいまでしかチェックを付けられないようにしたらいいのに、と思うこともある。

最近流行している、採用担当側がスカウトを送ることができる、いわゆるダイレクトリクルーティング。思ったんだけど、「採用担当者がいいな」と思う人は、他の採用担当者もいいな、と思ってる。ということは、普通にやったら、いい人の奪い合いになるということであり、じゃあ採用企業側のネームバリューに結果が依存しそうだというのは想像に難くない。これは、うまく職務経歴書を書けた人は強いメリットが発生する一方で、じゃあネームバリューのない採用企業はどうするんだという話になる。待遇を上げまくって勝負するか。社長、ウチの求人、この条件じゃ見向きもされません、と。じゃあ待遇上げるかというと、待て、今の社員の待遇はどうするんだと。中途採用ばっかり優遇して、在籍してくれる社員を冷遇してるみたいになるじゃないか、と。

ということで、いまいち求人も求職者も数は増えているとは思うけど、実際の転職にしろ採用にしろめちゃくちゃいろんな会社が困ってるんじゃないかと思っている。

この状況においては、上記に書いたような職務経歴書ベタな人。いわゆる他の採用担当者に×を付けられそうな人を、あえてお誘いする逆張り大作戦もアリなんじゃないかと今は思っている。まあ私の思考が、逆張りが好きなので、当然の帰結のような気もするが。残念な職務経歴書こそ、人材の宝庫なのかもしれないな、なんて、今は思っている。