orangeitems’s diary

クラウド専任の40代インフラエンジニアが書くブログ。新規事業マネージャー。20世紀末の就職氷河期スタート時にIT業界に文系未経験で入りこみそのまま生き残った人。1日2記事投稿しています(0:00、12:00)。

職場における「活気」の効用と、在宅勤務

最近、メンバーの人数を増やしたこともあって、オフィスで働いていると「活気」が出て来た。活気とは何かを定義するのは難しいが、面白いのは、メンバー本人たちだけではなく、「全く関係のない周りの人」も感じることだ。あのエリアは活気があるね、と組織…

現代の子育てに関して、親としての率直な感想

私の子はもう成人してるから、「子育ての感想」なんて話をしても、いいよね。 anond.hatelabo.jp このツイートを思い出したんだけど、要するに昔の子育ては「育てばいい」だったのが、今は「他の子より優秀に育たないと困る」のが根本だと思う。 この指摘、…

話をするのが苦手な人、の改善方法

幼少期の頃から私は人見知りで、人と話すと緊張する方だった。今も割とするけど、さすがに加齢とともに、経験が助けてくれるようになったけれど。それでもドキドキしながら話をする。 一方で、このブログの作者らしく、頭の中はいつも思考でぐるぐるしている…

「感謝せよ、感謝するのは重要だ」の大誤解

「感謝せよ、感謝するのは重要だ」 という言葉には誤解が詰まっていると思う。 感謝するかどうかというのは、自分の中での現象にしか過ぎない。いろいろな情報を見たり聞いたりして、その結果、感謝という感情が自分から湧き上がるのである。自分から能動的…

優秀な人材を流出させないために取り組むべきこと

この世の中「人が足りない」と言う表現は解像度が低いと思う。 「優秀な人材が足りない」と言うべきだ。優秀な人材は、指示をすればやってくれるだけではなく、やるべきことの理由を理解しようとする。その上で次を予想し、対策し、指示をする人の目的を強く…

情報発信を行う人が考えるべきこと

私はこのブログを使って、情報発信を行い続けている。 5年半ほど続けてみるとわかることがあるので書いてみる。 この世の中、情報発信を行えばインターネットの拡散力も乗じて、不特定多数へ伝わることができる。発信するからこそ受信してもらえなければ、自…

他社にあえて割高な金額を支払うメリットはある

私の会社に、お客様が割高な金額を支払ったり。 私の会社が、他の会社に仕事を依頼し、割高な金額を支払ったり。 そんなことがよくあります。 割高じゃない方が一般的にはいいですよね。1円でも安く。そんな会社があるのは知っています。見積は1度目では承認…

現代の教育の基本が「失敗経験」から「成功体験」に移ったのを気づくべし

Twitterでつぶやいた件です。 できるように指導してから任せる。本来の教育の本質だよね。たくさん失敗させてから、そこから学んで立派になれって、今の人たちのメンタルでは耐えられないよ。離脱者を補えるほど人が集められない。であれば、みっちり教育機…

自動化がいいことばかりではない理由

IT業界にいる人なら、とにかく自動化が正義。自動で動くことで人の手を削減し、効率化できると一本調子で思っている方も多いと思う。シンプルに考えればそれは正しいが、現実は色々そうはいかない。自動化をたくさん進めたからこそ困る現実はある。 自動化す…

約束だけは破るな、破るくらいなら約束するな

人生のチート方法だと思うのだけど、人との約束を守っていれば人生なんとかなると思う。この人は約束を守るんだ、と思われることの強さ、数、その総量が本人のブランドを作る。言葉を疑われなくなるので、いちいち「なぜ?」と言われなくなる。値切られなく…

スペシャリストは「教える」べきではない

すごく技術を磨いて、知識を蓄えたとして。スペシャリストと呼ばれるような、他人から認められる信頼を集められた立場であるとしたならば。 未経験者を教える、というような立場にいるのはもったいない、と言える。 未経験、ロースキルと言われるゾーンをス…

人格を軽んじる生き方にはやがて限界が訪れる、この言葉が身に染みた経験

すご~く勉強して、たくさんのことができるとする。 でも一人でできることって限界がある。 どんどんうまく行き出すと、どこかで手が足りなくなる。 だから手が欲しくなる。誰か、助けてくれ、と。 報酬を設定して、助けてもらう。そうやっているうちに人が…

一人の人間が、一定時間に「判断」できる数は限られるという前提

とてつもなく今忙しいのだが、忙しさというのを研究・検証するにはいい機会である。自分の中に何が起こっているかを、客観的に振り返ってみる。 忙しいというだけでは解像度が低いな。単に手を動かしている、口を動かしているアクションの数が多いというだけ…

借金することの良し悪し

借金することは一方的に悪いという話は、子どもの時から多方面から聴いたものだが、現実は話が違った。 それは違う、と今になると思う。 例えば10万円借りるとする。 10万円をギャンブルで使って0円にしたら、それはトータルで10万円を失ったのと同じ意味で…

ITの面倒を見切れず長い間放置して途方に暮れている会社が考えるべきこと

長い間業界にいないと体感できない話。例えば、業務用のWindows Serverで、とてもヒットしたのがWindows NT 4.0まで遡る。Windows 95/98/meなどのコンシューマー系OSと比べてとても堅牢だった。素晴らしい作品だったので、Windows 2000からはコンシューマー…

仕事に潰される雰囲気を感じた際にやるべきこと

仕事が忙しいこととメンタルの関係。今、私自身も忙しさを感じていて、忙しくなかった時との状態の差をひしひしと感じているので、染みる記事である。 bunshun.jp 部下や同僚がメンタル不調になる前に助けることはできるのか。年間1000人以上の面談を行う産…

案外見逃されがちな、お仕事で心がけると良いこと

仕事をしていて他人を観察していると「やればいいのに」と思うことがいくつかある。並べてみる。 身ぎれいにしておくこと シャツにちゃんとアイロンをかけていること。もしくはクリーニングに出していること。若い時はめんどくさいだの、お金がもったいない…

「できる人」「普通の人」「できない人」を分けるポイントはどこにあるか

最近、できる人が部下に付いたので、いちいち感心している。感心したことをまとめておこうと思う。 作業指示は、たいていA->B->Cのように、順番に進む。分岐するような指示をするとめんどいので、だいたい筋道を付けてから、指示をする。 指示をして、作業に…

何も問題が起きないことを証明しなさい、というのはとても難しい

マイナンバーカード関連のシステムトラブル、ベンダー側の富士通も頭を抱えているだろうなと思った次第で感想を書いておく。 xtech.nikkei.com マイナンバーカードを使ったコンビニ証明書交付サービスで、別人の住民票などが発行されるトラブルが立て続けに…

短期記憶に頼る勉強は定着しない

もう30年前くらいになるのかな、中高生だったときの記憶を思い出してみる。 すごく記憶力に頼る派で、おぼえたいことをノートに何度も書いて、記憶した。記憶するのが得意だったので、国語・社会・英語を幹とした文系に進んだ。とは言え、理科も数学も記憶は…

技術者にはいくら支払われるべきか

年中、ネットで論争していると思われる「技術者にはいくら支払われるべきか」という話。IT業界は特に、構成される技術の汎用性が高いため、会社を動いても技術が転用できる。おかげで転職も他業界に比べたらしやすく、企業経営も大変である。一方で、「助け…

上手な管理職を観察していて、私が参考にしたいと思ったこと

最近、別の管理職の方と一緒に仕事をする機会が増えた。特に人間系の管理については私はできるだけ手を離し、彼にお任せするようになった。 そして、彼の仕事ぶりを見て、ああ、上手だなあと思うことが多々。参考にしたいと思ったことを書いていく。 *** …

優秀な部下と出会えるか、という観点の重要さを知る

私は今まで上を向いて仕事してたこともあり、あまり部下の能力については考えたことがなかった。できる部下がいたらいいな、とは思ったこともあるが期待してもしようがない、から始まり長らくその思考を封印していた。案の定、指導なしでいきなりできるタイ…

人の心をどう分析し理解するのが適切か

脳科学者の記事を読みました。 toyokeizai.net 「老害」というと、「すぐ切れる」「空気が読めず周りに迷惑をかける」など、トンデモな老人をイメージされるかもしれません。しかし、実はこれは脳の老化によって脳機能が低下することで起きる特徴でもありま…

子どもにデジタル機器を与えるときの心構え

私の子どもに・・と言っても、今はもう成人しているのだけど、デジタル機器を子どもにどう与えるかについては、面白い事実を知っている。 私はIT業界に長くいてしかもインフラ関係で、デジタル関連についてはかなり詳しいので、子どもにもさぞ英才教育してい…

若い時は貯金よりお金を使った方がいいと思った理由

人によって事情は違うと思うけど。 40代以降って、責任の差で随分給与が違うよね、と思う。全部の40代が高い責任を負うわけでもなく。それなら、30代までは、がっつり自己投資にお金をかけておいた方が効率的なんじゃないかな。 私も30代までは、運転資金を…

転職したいと思う時の心理

今後、人口減時代を踏まえ、各企業が形を維持するためには、どうしても社員をどれだけ自社に留めておけるかが鍵となるのは間違いない。あの希望退職ブームはどう考えても年功序列・終身雇用時代の後始末だった。会社に長く在籍するだけでインセンティブが得…

インフラエンジニアが要らなくなる方法

定期的に、将来インフラエンジニアは要らなくなるという意見を見る。そもそも、IT業界の中であまり人気のないこの職種。しかも将来性がないとまで言われるとますます、なり手がいなくなるよと思う日々である。誰だそんな記事を今日も書いているのは。 それな…

主体性と、報連相のせめぎ合い

主体性を持って仕事しなさい。 そういう指示をする経営者や管理職はごまんといるけれど、いざ、社員が自発的に動いて、「こうしておきました!」って上司に報告するとどうか。 聴いていない、なぜそんな勝手なことをするのか。 なんて、不機嫌になる人が大変…

効率や生産性だけを追ってもうまくいかないのはなぜか

効率やら生産性やらって、私が大好きなキーワードなんだけれど、これらの要素を極めたら幸せになれるかというと、そんなことはない。 何かやるべき目的があって、そこまでのプロセスを決め、そして実行していく。実行する段階では、効率やら生産性やらがポイ…