orangeitems’s diary

40代ITエンジニアが毎日何か書くブログ

開発者がサクっと修正して、サクっと本番環境に適用するDevOptsに思うこと

IT業界は、開発者がサクっと修正して、サクっと本番環境に適用する、DevOptsという世界観を基本としたプラットフォームをすごく売りたいようである。そのキーテクノロジーにコンテナを使っている。 コンテナ自体は便利だなと思う反面、コンテナを本番環境で…

企業のDocker Desktop商用利用は一部を除き有償化されるというニュース

コンテナ開発環境の代名詞、Docker Desktopですが、本日、トップ画面に気になる内容が書かれています。 Dockerサブスクリプションサービス契約が更新されました。 私たちのドッカーサブスクリプションサービス契約は、Docker Desktopのための条件への変更を…

Kubernetesすら抽象化する未来を考える

Kubernetes。クーバネティスともクーバーネイティスとも呼ばれる、日本人にはちょっと読みにくいこのプラットフォームは、知名度だけはとてもある。ただ、全ての現場に広く届けられたかと言えば、そうは言えないだろう。将来はKubernetesになると言われても…

コンテナってやつを信用できるのか

2000年初頭ぐらいに、VMwareが現れて、自分のWindowsパソコンの上で、違うパソコンがウィンドウの中で動き始めて興奮したのが懐かしい。 そこから十数年経ち、今はコンテナがその座に付くかどうか、という状況らしい。ほとんどの会社がコンテナ化を検討して…

コンテナは、パソコンからクラウドに運ぶまでが遠いということ

コンテナは便利です。 案外インフラの世界では、あんまりコンテナを積極的に使っている人を見かけないんですよね。逆に、開発者たちが良く使っている。 そして、開発者たちは、自分のパソコンにDockerを入れて、バリバリと開発を行っています。もうここまで…

時代は本当にCloud Nativeに進むのか

Cloud Native アプリケーション開発者にしろインフラ技術者にしろ、コンテナの有用性はもう理解しているけれど、じゃあどうやってコンテナを本番運用にのせるの?と言うところはまだもやもやしていると思います。私もその一人です。 下記のプレゼンテーショ…

WSL2正式リリース WindowsでLinuxが必要とされる複雑な背景

WindowsでLinuxが使える 一般の人々は全く関心がないと思いますが、Windows Subsystem for Linux 2(通称WSL2)が正式リリースされたようです。 www.publickey1.jp オンラインイベント「Microsoft Build 2020」を開催中のマイクロソフトは、「Windows Subsys…

現在のKubernetesを理解するために呼んでおいた方がいい入門記事

はじめに 最近コンテナやKubernetesの活動に参加を余儀なくされています。去年に少しかじったときに、まだまだ進化途中でこれを本番に入れるまでにはいろいろと周辺に必要だし、これはまだ来ないかな。そんな気持ちでいて一年ほど経ったのですが、最近風向き…

VMwareとRed Hatが仮想化基盤でガチ勝負

コンテナ with 仮想マシン、仮想マシン with コンテナ コンテナだけの世界なんてやっぱりファンタジー。でも仮想マシンだけの世界はレガシー。現実を見ると両方カバーしないと先には進めないのはわかってきて、結局のところオンプレミスにおける仮想マシン界…

Kubernetesは今ではない、明日だ

Kubernetesを現場が扱うかどうか Kubernetesが話題になってから1年くらいが経とうとしています。これを使わないと時代に乗り遅れるのかなと思ってたくさんの人がさわりだけは学んだでしょう。ただこれを本番サービスで扱うのかどうか。もちろん、スケールメ…

VMwareの新リリース、日本語記事まとめ

https://www.vmware.com/jp.html VMwareがここから20年を作ると言っている新しいリリース。日本語記事がたくさん出ているのでまとめておきます。 IT Leaders it.impressbm.co.jp ヴイエムウェアは2020年3月11日、コンテナ管理基盤のKubernatesを組み込んだサ…

コンテナの時代が来るどころか素通りしそうな勢い

コンテナが来ない 去年から虎視眈々とコンテナの時代に備えて爪を研いでいたのですが、どうにも違和感を感じています。やっぱり人々はVMが好きだ。OSがあってミドルウェアがあって、アプリケーションのあるモノリシックな構造が大好きだ。 まだこの世の中に…

Red Hat OpenShiftがなぜ画期的なのかを知る

https://www.redhat.com/ja/technologies/cloud-computing/openshift ねぇ、知ってる? OpenShiftを耳にしたことがありますか? Red Hat社が世界に広げようとしているコンテナ基盤です。 Kubernetesが覇権なんじゃないの?、と思ったあなたは正解なのですが…

メルカリのマイクロサービス/Kubernetes運用事例はバイブルだ

多くの人に見てほしいスライド メルカリのマイクロサービス/Kubernetes運用事例を拝見しました。 speakerdeck.com こちら、中身はメルカリにおけるマイクロサービス・Kubernetesの実際の運用状況をまとめた内容になっています。 この内容が欲しかった。 この…

コンテナを誰が動かすか 覇権争いがはじまっている

コンテナを誰が動かすか 自分のパソコンでコンテナを動かす限りはDockerで十分ですが、チーム開発を行なったり商用利用を考えたりすると話が変わってきます。Kubernetesで動かすんでしょ!と私は思っていましたが、素のKubernetesはそもそもインフラ基盤の構…

Dockerやコンテナ関連を始めたいときにはじめに読む記事

はじめに KubernetesやOpenShift、VMware Tanzuなど、コンテナでのエンタープライズ運用の世界はどんどん先に進んでいるんですが、そういえば技術的にはまずはDockerのことをちゃんと使えるようにならないとどうしようもないなと痛感しております。 Dockerの…

よく考えてみたら仮想マシンがコンテナになるだけの話

VMwareとRed Hatのイベント 今週の東京は、VMwareのvFORUM 2019(2019/11/12~11/13、ザ・プリンスタワー東京)と、Red Hat Forum Tokyo 2019(2019/11/15、ANAインターコンチネンタル東京)が開催された週で賑やいました。次世代のコンテナプラットフォーム…

GitHubでビルドもデプロイもできるようになった世界

GitHub Actionsはスゴイのでは 朝から唸った記事。 www.publickey1.jp GitHub Actionsは1年前のGitHub Universe 2018で発表された新サービス。GitHubのイベントをトリガーとして、GitHub内で任意のDockerコンテナを実行でき、連係させていくことにより、ユー…

そんなにクラウドを使って大丈夫かという議論

加速するクラウド利用 週末の日経を見てもクラウドは話題の中心になると感じます。 www.nikkei.com 政府は全省庁のシステムを2020年秋から順次、データを集中管理してインターネット経由で使うクラウドに切り替える。12月にもクラウド企業の採用基準を決め、…

Kubernetesの自前運用はやっぱりツライらしい

Kubernetesの自前運用は難しい これから嫌でもコンテナと戦わなければいかないインフラエンジニアには何度でも読み返してほしい記事です。 www.atmarkit.co.jp はてなのMackerelチームはKubernetesクラスタを自前で構築して運用していたが、撤退を選択したと…

コンテナファーストでクラウドという言葉が溶けていく

「AWS移行」ということば 昨日、とある会合で、「AWS移行」という言葉を聴いて、「ああよくある、AWSへのシステム移行か」と思っていたら違っていて、「AWSから移行する」という話でした。 新しいなあと。 AWSには相当に便利なサービスがそろっているけれど…

マネージド「マネージドKubernetes」という憂鬱

二極化する世界 世の中はコンテナ時代がそこまで近づいていまして、ただレガシーとモダンの間には得体のしれない溝のような壁のような物体があることを感じています。 コンテナ知るか、って完全無視して相変わらずの3層アプリケーションを作る現場はたくさん…

「HPE Cloud Volumes」はマルチクラウドのデータ基盤に使えそう

https://www.hpe.com/jp/ja/storage/cloud-volumes.html クラウドストレージ 仕事柄注目しているサービスがありまして、紹介しておきたいと思います。 www.itmedia.co.jp Hewlett Packard Enterprise(HPE)は、AWSやAzure、GCPのどのクラウド内の仮想マシン…

現段階のKubernetesに望むこと

デスクトップにもKubernetesの波が来る Docker Desktopは、コンテナをはじめて扱うときにほとんどの人が選ぶ個人端末上のコンテナ動作環境だと思います。 一方で、本番環境でコンテナを動かすときは、パブリッククラウド上のマネージドKubernetesを利用する…

IBMがRedHatを買った理由が今さらながらわかってきた OpenShiftとCloud Paks

IBM Cloudの話 IBMというと、クラウドの世界ではAmazon、Microsoft、Googleと言ったところの陰に隠れてマイナーなイメージかもしれませんが、実はクラウドの世界シェアで見ると3位でGoogleよりも使われています。 tech.nikkeibp.co.jp この2社を含めた上位5…

コンテナのサーバー周りはまだまだ発展途上

サーバーでコンテナを動かすときに考えること コンテナを動かすことについてはかなり安定期に入っていると思います。コンテナランタイムがDockerであろうがなかろうが、そんなに特別なことさえしなければコンテナ単体ではどこでも動くのはピンと来ます。 じ…

技術の素晴らしさだけで採用してはいけない

Docker社の不振 世の中、ドッカーDockerと技術者が言い始めて随分経ちますけれども、その生みの親であるDocker社自体が資金難という記事がアメリカで出ております。 www.zdnet.com (日本語訳) Dockerは、コンテナー技術の代表的な産物であるのですが、一方…

Kubernetesはまだ成功していない

Kubernetesの読み方 Kubernetesと書いて、どう読むでしょうか。 登場時には、クーベルネイティスと読む人やクーベネティスと読んだり、いったいなんて読むのが正解なんだろうと悩んだままなんとなくクーベルネティスがいいかななんて思っていました。 今日、…

AWS障害 マルチAZ構成でも障害は起きていたんだ問題を考える

AWS、マルチAZでも障害影響ありを認める 先週のAWS障害から一週間が経とうとしています。 特定のアベイラビリティーゾーンの特定データセンターにおける冷却機構の問題だったため、マルチAZ構成を組んでいたら障害は回避できたのだというのが第一報での論調…

Docker Hubのデータベースがハックされ190,000ユーザーのデータが一時的に露出したこと:速報

Docker Hubにて重大セキュリティインシデントが発生 10連休初日からリスク発生です。 Docker Hubという、Dockerを使う人ならば誰でも使っていると言っても過言ではない、Docker純正のパブリックコンテナ置き場(公式リポジトリ)が、ハッキングされ、190,000…