https://www.redhat.com/ja/technologies/cloud-computing/openshift
ねぇ、知ってる?
OpenShiftを耳にしたことがありますか?
Red Hat社が世界に広げようとしているコンテナ基盤です。
Kubernetesが覇権なんじゃないの?、と思ったあなたは正解なのですが、だからこそOpenShiftの価値を知る必要があるのではないかと思います。
とは言え、じゃあOpenShiftって何?と言う技術者にリードする記事がないので作成することにしました。
これから紹介する記事を順番に読んでいくことで、OpenShiftを大まかに上司に説明できるようになるくらいにはなれる、という目的のエントリーとなっています。
OpenShiftを知ろう
Kubernetesとどう違うのか
Kubernetesの機能は素晴らしく、これまでの情報システムの運用上の課題を一掃するほどの可能性がある。Kubernetesは継続して開発が進められ、Operator と呼ばれるアプリケーションやミドルウェアなどの運用をライフライクルで自動化するための取り組みも進んでいる。
しかし、最先端のKubernetesを企業情報システムへ適用するのは、要求されるスキルも高く実現するための障壁が高い。これに対してRed Hat OpenShiftは企業でKubernetesを利用するための優れたプラットフォームであると言える。
素晴らしい記事。Kubernetesのマネージドサービスは各クラウドですでにリリースされていて、なのにどうしてOpenShiftなの。ということについて説明されています。
まずは目的をはっきり置くことが大事だと思います。
Kubernetes運用がどれだけ大変か
はてなのMackerelチームはKubernetesクラスタを自前で構築して運用していたが、撤退を選択したという。なぜ、Kubernetesの運用を諦めて撤退を選んだのか。はてなのMackerelチームでSREを務める今井隼人氏が語った。
以前もご紹介したのですが、特に自前でKubernetesを裸で扱うとハマるという事例。
日本国内でどう広げていくか
レッドハットはこのほど、新たなパートナープログラム「OpenShift Managed Practice Program」を発表した。これは、国内のパートナー企業の一部が、「Red Hat OpenShift」(以下「OpenShift」)を用いたコンテナ環境を、各社のクラウドサービスからマネージドサービスとして提供できるようにする取り組みだ。ビジネス的な側面ではなく、技術面での支援が主となる。米Red Hatの方針の一環ではなく、日本法人が独自で展開する。
最近のOpenShiftはオンプレにも導入しやすくなってきたものの、なかなか内製ではまだ厳しいので日本のSIerが組んでマネージドサービス込みで運用しようという試み。
日本らしい動き。
でも、できれば自分で運用できるようになってみたい。
パブリッククラウドでの利用も始まる
日本マイクロソフトは2019年12月12日、「Microsoft Azure」の東日本リージョンで「Azure Red Hat OpenShift」の一般提供を開始すると発表した。これに伴い、レッドハットと日本マイクロソフトは、各社のパートナー企業向けの技術支援やハンズオントレーニングプログラムを無償で提供する。いずれも同年12月中に提供を開始する。
Azure Red Hat OpenShiftは、Azureで提供するエンタープライズ向けのKubernetesプラットフォーム。コンテナ化されたアプリケーションを、パブリッククラウドとオンプレミスとの間でオーケストレーションし、管理できる。レッドハットとマイクロソフトが共同でサービス管理や技術サポートを提供する。
一番今利用しやすい体系じゃないかなぁと思います。
IBMはソフトウェア基盤をOpenShiftへ集中
今後、両社における戦略に関して三澤氏は「基本的にレッドハットの戦略に変わりはない。これは、レッドハットにとってIBMは重要なパートナーではあるが、AWSやAzure、デル、HPEなどと同様に重要なパートナーの“一部”だと考えているからだ。そのような中でレッドハットが推進するのがKubernetesコンテナプラットフォームの『Red Hat OpenShift』であり、顧客にハイブリッド/マルチクラウド環境を提供する。一方で、IBMはパブリック/プライベートクラウドのエンジンとしてOpenShiftを標準採用し、クラウドネイティブの環境においてハイブリッドなデザインができるようにしていくことが戦略だ」と強調する。
ただ、OpenShiftのように優れたクラウドネイティブのエンジンがあればいいわけではなく、その上に数多くのサービスも必要となるため、OpenShiftや統合済みのコンテナ化したソフトウェアとして提供する「IBM Cloud Paks」の意義は大きく、同氏は「既存ワークロードのモダナイゼーションの支援が必要不可欠となることから、戦略の1つとして重要視しているのがCloud Paksとなる」と述べた。
Red Hatを買収したIBMの動き。大胆にOpenShiftに特化して、バラバラなソフトウェアブランドを最近はCloud Paksという形にリブランドしているという話です。
OpenShift基盤さえ動けば、どこでもIBMソフトウェア/ソリューションが使えるという話です。
公式マニュアル
・・・といろいろ知ったところで、実は一番手っ取り早いのは公式マニュアルを読むことだと思っています。これは二十年前の昔から変わりません。
パワーポイントをいくら読んでも使えるようになりませんが、公式マニュアルは一番堅実に情報がまとまっています。しかも日本語化もされています。
要注目
パソコンで言えばMicrosoft Windowsのように、OpenShift自体はエンタープライズ全体の文化を変えようとする動きです。
各パブリッククラウドが、方言のようなインフラ基盤を構築してしまい、インフラの構成が硬直化するのは私は良くないと思っています。
今後、要注目のプラットフォームです。