orangeitems’s diary

40代ITエンジニアが毎日何か書くブログ

「顧客に寄り添う」ことすらできない大手SIer

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「顧客に寄り添う」の是非

SIerなら誰しも(?)チェックしていると思われる木村氏のコラム。今回は「顧客に寄り添う」の是非です。

 

tech.nikkeibp.co.jp

だから「顧客に寄り添う」あるいは「絶対に逃げない」と人月商売のITベンダーの経営幹部が口々に言うわけだ。私からすれば「気色悪いから客に寄り添うな」である。あえて気色悪いと罵倒するのには意味がある。「寄り添う」といった情緒的な言葉を使って、今の商売を正当化しているから先に進めないのである。

 

考察

私の半径の中での話として考えると、ちょっと意見が違います。

SIerの経営陣は「顧客に寄り添う」を連呼しているとは思いますが、どうも現場によっては顧客に寄り添うことすらできていないSIerも少なくありません。話を聞いてみると、あの大手SIerであるにもかかわらず、全く顧客志向ではないのです。

例えば、

・見積が欲しいといっても、全然出てこない。
・相談しても、聞き流される。
・課題一覧(エクセル?)が最新化されていない。
・作業が遅い。報告がない。

本当なのか?と思うほどの品質で、まあだとすれば、付き合いをやめたくなるだろうなあという感想を持ちました。そんなSIerとうまくいっていないお客様は、逆に私としては入り込むチャンスではあるのですが、そうやっていろんなところでSIerは切り崩されているのではないか・・と思うのです。

文中では外資系コンサルティングファームが切り崩しているように見えるのですが、いや、もしかすると小回りのある中小のSIerに切り崩されているようにも思えるのです。

ユーザー企業の情シスもSIer丸投げなのはもう反省していて、できるだけ主導権を取ろうとしていますが、運悪くSIerが顧客に寄り添えていない場合、ベンダーを小回りの利くSIerに振り替えつつ、現行システムを再定義しようとしているように見えます。

中小企業のSIerは異動も少なく人があまり変わらないので、丸投げではなく相談相手としてはベストなように見えます。かかりつけの医者とか、街の電気屋さんみたいなもんですね。

大手SIerのツッコみどころをまとめておきます。

 

組織変更による担当者変わりがち

大手企業だと平気で今年度から組織変更で担当者変わります、なんてことをやってくるので構築時の関係は時とともに薄れていきやすいです。

アカウントSEだけではなく営業担当者も含めて年単位でどんどん変わるので、ユーザー企業からすると「寄り添われてない」となりがちです。

担当者が変わるたびに、関係がリセットです。

 

下請けマージンの存在

大手SIerにありがちな伝統的な工数見積がまだ幅を利かせていています。またその単価も大手SIerは高い。なぜ高いかというと協力会社にぶん投げるためにマージンを乗せるためです。直で契約する中小SIerが安くなるのは当たり前です。

 

工数主義による弊害

もともと費用が高いのに、工数を超える仕事をやりたがらないという矛盾が起こりやすいです。システムが安定すると作業が減り工数が少なくなるのに、何か依頼すると別工数とか言われてお金がたくさんかかるイメージを持たれています。

 

上流ばかりで手を動かしていないことの積み重ね

ITゼネコンと言われる所以ですが・・。実作業は下請け任せという構造ばかりがはびこると、上流しかやっていないSEは手を動かせません。

実感として、やっぱり構築や本番変更作業をたくさんやってきた人は、新しい技術にも強いです。どちらかというと営業的な動きしかできなくなり、よくわからなくて見積に時間がかかる・・。そんな傾向が見えます。

 

・・・と、今回はこれぐらいにしておきます。

 

まとめ

顧客の経営課題に切り込むといいつつも、一番大事なのは担当者同士の信頼関係です。結局は人間同士ですから、心を開かなければ課題も話してくれないのです。

小さい悩みでも懇切丁寧に対応してくれるから、経営課題まで打ち明けてくれるのです。小さい悩みも拾えずに、いきなり大上段から担当者が「御社の経営課題を聞かせてもらえませんか」なんて言おうものなら、「そんなこと言える状況か」と打ち返されて終わり・・です。

ですから、経営者が顧客に寄り添うことを発言するのは、顧客に寄り添っているからではなく、寄り添うことすらできていないから危機感として発言しているのだと私は理解しています。でも、それを大企業がやるためには下記の課題を抱えているでしょう。

・ITゼネコンと呼ばれるような多重請負構造
・上流しかやらない大手SIerの文化
・経営陣により毎年のように行われる大型の組織変更

結局のところ、大手SIerの上流SEより、大手SIerから下請けで受注し実際に手を動かしてきたSEのほうが、顧客の課題について俊敏に対応できると思っています。大手SIerは顧客に寄り添うこと自体、過去のIT業界の負債ともいえるゼネコン型の体質による機能不全で満足にできなくなっているのでは、と思います。

属人的であることを否定しがちな大企業、いいところばかりではない。ということです。

 

2つの退職エントリーを、客先常駐エンジニアだったわたしが読んで感想を述べるエントリー

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2つの退職エントリー

真偽はともかくも、何となく言いたいことが同じこの2つの退職エントリーへの感想文です。わたしも業界が長いのでリアリティーは感じるところです。

 

anond.hatelabo.jp

5年エンジニアとして務めた富士通を一昨年退職した。そろそろほとぼりも冷めたと思うので、書く。

真面目に書いている増田もいるが、僕は自分の半径5m以内で起こった幼稚な理由にフォーカスを当てる。

 

anond.hatelabo.jp

9年ほど勤めたNECを退職して1年が経った。

退職直後・転職直後は自分がなぜそのような行動に至ったのか冷静に書けないと考え、メモをとってあたためる程度にしていた。1年経った今、

anond:20190326233147

に触発されてメモを見直しながら振り返ることにした。一般化しようとせず、なるべく自分個人の事情を書き留めたい。

 

わたしの感想

前提条件

わたしは新人一年目から、(NECや富士通ではありませんが)大手のSIerのオフィスに長いこと常駐していました(しかも一つではない)。十数年働いて自社のオフィスにいたのはたぶん半年もありません。そもそも自社のオフィスに社員全員が入れませんし机もありませんでした。現場によっては帰社日みたいな制度を作って月に一回ほど自社オフィスに帰ってくる日はありましたが、わたしなんかはめんどくさいのもあり半年に一度ほどしか帰りませんでした。

わたしはもう思い出ですが、思い当たる人はまだたくさんいらっしゃると思います。IT業界は、このように、自社の社員を派遣や準委任で他社のオフィスに常駐させて売り上げを立てる会社がまだたくさんあります。

 

自社の社員すらいない環境

そこで面白い(面白くない)のがですね、自社の社員でチームを作って常駐するならまだいい方。わたし(二次請け)+自社の協力会社(三次請け以下)数名という構成もあったりして、自社の社員と全く会わない生活が続くこともあったのです。そうなるとどうなるか。わたしを評価する上司(とされていた人)が、わたしの仕事ぶりを全然見ていないわけです。じゃあどうやって評価するか。常駐先の顧客の評判です。もっと長くいてほしい、なのか、イマイチだねなのか。そういうわけのわからないモノサシで、かつ営業が顧客から聞いた情報などが廻りまわって、あいつ評判いいから昇進させよう、とかいう鉄火場のような世界にいました。

あと、もっとアホらしいのが、見たこともない自部門の業績によって、自分の評価が左右することです。現場の顧客にはかなり高い評価を現場では受けているのに、自部門の社員の空き工数が余り気味で収益が良くない。そうすると、自部門の評価が低いので自分の評価が丸められてしまう・・ってどういうことやねん。自部門の同僚の顔すら知らんぞなもし。

 

まだ、まし

そんな環境に長らくいたわたしが、2つのエントリーを見て思うのは、まだ自社に机があって、自社の上司から評価を受けフィードバックがあるだけ「まし」ということ。そして、事業説明会があって目標があるだけ「まし」ということ。下には下があると言いますが、わたしが長らくいた環境と比べてもぜんぜんいい方に見えます。事業説明会どころか、なぜわたしが常駐先に行って何をするべきか担当営業から告げられるだけ。あとは行ってからのお楽しみ・・、でした。また、自社の上司らしき人から半年に一度喫茶店に呼び出され雑談していたのですがあれが多分フィードバック的な儀式だったのだと今になって思います。たくさんわたしも話したのですが多分に念仏にしか聞こえなかったでしょう。だって現場をその上司は知らないのですから。

 

協力会社の人たちはもっと大変

そういえば、わたしと、わたしの会社の協力会社の人たち(三次請け以下)と常駐してたと書きましたが、その協力会社の人たちって、わたしが評価を上司に話し、そこから協力会社の営業へ評判を流すみたいなもっとわけのわからない様子になってましたね。

地獄ですね。

 

フレックスって何それおいしい?有休ってどうやって取るの?

だいたいフレックスだって、他社へ常駐している場合は9:00~18:00の契約で月の工数で時間精算、かつ業務に穴を開けてはいけないなどという体で縛ってきますから、自社の社則なんてないようなものです。常駐先の社則でもない。休暇を取ろうものなら、「彼は勤怠が良くないね」みたいな悪口を自社の営業に告げ口され、最悪は「チェンジ」させられるような環境に長くいたわたしからすれば、フレックスで早く帰る常駐先の社員を見て「・・ええな・・」と思った若いころのわたしを思い出しました。

今は考えられないですが、常駐の現場で有休休暇を使うことは本当に稀も稀でした。健康でしたし。

 

名ばかり管理職

繰り返しますがそんな鉄火場みたいな環境で、それでもある程度生き残った人は昇進させるんですけど、その結果管理職になるんです。わかりますね、名ばかり管理職です。部下なんかいません。相変わらず客先にいて、燃えている現場だと残業もそれはたんまり発生するのですが、管理職扱いなので残業などつきません。あらひどい。昇進させておいて残業代削るとかありかいな、みたいな思い出も、あります。

 

まとめ

今は上記の環境(会社)を離れて満足して仕事をしているわたしですが、2つの退職エントリーを見て思うことのまとめ。

「神様たちが天上界でもめている声が聞こえる。」

客先常駐でかつ二次請負(もしくは三次請け以下)なんてこの悩みに参加すらできないんです。人の会社ですからね。とは言え、わたしは大手のSIerに潜り込んで、彼らのナレッジベースを読んだり、社員の言動や動きなどを見たりして学びました。大手SIer独特の大きな責任も背負わず成長はしました。だから、客先常駐を絶対悪とも思いませんが・・・。悩みの内容が「自社の悪い点」でしたから、そもそも自社に物理的にもいられず、自社の人間とも絡めず、社長とも十何年いて一回しか会えなかったことを考えると、まだ恵まれているよ、大企業でも自社なんだから、変えようと思えば変えられるかもしれんし。と思いました。

大企業でも中小企業でも、自分自身がイニシアティブを持って改善していける環境がいい環境、ということでしょうね。黙っててもいい環境なんてないと思います。変えていけるのがわたしの理想です。

 

何それつらい、オラクル「自社データセンターを作ったので引っ越ししてください」、客「何ですと?」

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これは大変な話

そりゃあ、インフラ担当者は頭を抱えてるでしょうなあ。

 

japan.zdnet.com

米Oracleおよび日本オラクル(以下、オラクル)は、国内で自社運営のデータセンター(以下、DC)を間もなく開設するのに伴い、富士通の国内DC内に設置しているクラウドサービス「Oracle Cloud」を利用する顧客企業に対し、自社DCへ移行するように交渉を進めていることが、関係者の話で分かった。

(中略)

両社にとっては今回の移行に際して、とにかく顧客企業の継続したクラウド利用にトラブルがないように実施することが求められる。顧客企業側もそれなりに労力を使うため、思わずため息をつきたくなるようだ。間借りは解消しても、両社の協業によるサービス品質はむしろ向上したと、顧客企業が感じるように努めてもらいたい。

 

データセンターなんてよほどのことが無ければ永劫に使えると思って契約しますよね。5年後無くなりますがいいですか?、って言われて「いいですよ」なんていう会社はこの世に一社もいないでしょう。

Oracle Cloudは立ち上げ時から日本国内でかなり劣勢で、それでも富士通がバックにいるなら使うか、Oracleデータベースも使えるし・・、なんていう会社も少なからずいらっしゃると思います。

 

2018年には実績を強調

まだ去年の話です。

 

www.weeklybcn.com

日本オラクルは、国内のクラウドビジネス推進に向けて、富士通と戦略的提携を行っている。富士通の国内データセンター(DC)を活用して「Oracle Cloud」を提供、ユーザーへのデリバリも富士通が担っている。すでに200社を超えるユーザーが導入しており、着実に実績を積み重ねてきた。オラクルと富士通の共創で実現するイノベーションはどのようなものなのか。5月17日・18日開催の「富士通フォーラム」における「オラクルと富士通で実現する“Transform Your Business”」と題したセッションで語られたポイントを紹介する。

 

これって、200社が移行しなきゃならんということですよね。すごいお金がかかる話だと思うのですが、Oracleが全部補償するかというと、私の知る限りそんな契約にはなってないと思います。

 

2016年、提携時の様子

こちらは富士通/オラクル提携時の記事。

 

japan.zdnet.com

 富士通と米Oracle、日本オラクルは、クラウド分野での戦略的提携を発表した。「Oracle Cloud」を富士通のクラウドサービス「FUJITSU Cloud Service K5」と連携させる。利用者は富士通からサポートをワンストップで受ける。国内にデータを置ける環境を作ることで、基幹系でOracle Databaseを利用するユーザーのクラウド移行促進を狙う。

 

サテライトとは言えラリーエリソン氏まで出てくるのでは、「お、これは本物か?」と思った企業も多かったでしょうね。だいたいこれはまだたった2年半前の話です。実質本番リリースから2年以内のシステムばかりが対象ということですよね・・。

これはもう、ため息が出るような話ですよね・・。富士通も、利用ユーザーも、そして日本オラクルの方もかもしれません。アメリカから矢が飛んできたのでしょう。

 

Oracleは何をしようとしているのか

端的に言えば、Oracle Cloudを作り直したのです。

 

www.atmarkit.co.jp

同氏は、第1世代のクラウドは10年前の技術を基に構築されているが、Oracleの第2世代クラウドである「Oracle Gen 2 Cloud」は、極めて要求の厳しいエンタープライズワークロードも安全に実行できるように構築されていると述べた。ユニークなアーキテクチャと機能を備え、追随を許さないセキュリティ、パフォーマンス、低コストを実現するという。またOracle Gen 2 Cloudは、業界初の自己稼働型データベース「Oracle Autonomous Database」の実行に対応する唯一のクラウドでもある。

Oracle Gen 2 Cloudの基盤である「Oracle Cloud Infrastructure」は、任意のエンタープライズワークロードを安全に実行するように設計されている。この先進的なIaaSは、Oracle Autonomous Databaseをネイティブにサポートし、重要なデータを保護するためにコアからエッジまで、新たなレベルのセキュリティを提供するという。

 

私も去年、Oracle Cloudは第二世代になるという話を聞いてはいたのですが、それがこんな話(富士通のデータセンターからの大規模移行)になるとは・・・。

確かに、AWSのインフラはサービスインからかなり時間が経ったので、新しく作り直すとよりスマートな設計や性能となることは理解できます。多少は共感していたのですが、既存顧客への扱いがかなり「アメリカ的」だなあと・・。

 

もっと詳しく、日本のOracle Gen 2 Cloudのことを語った記事がこれです。

 

www.weeklybcn.com

オラクルは今年、Oracle Cloudの最新データセンター(DC)を東京、大阪に開設する計画だ。川島氏はこれに言及した上で、オラクルのクラウド戦略は「SaaS、PaaS、IaaSの全てを包含したポートフォリオを持ち、互いに連携し統合されたプラットフォームを提供することができる。エンタープライズのお客様のニーズに確実にお応えできることが大きな違い」であると強調した。

オラクルでは「Oracle Gen 2 Cloud」と呼ぶ次世代型クラウドデータセンターの構築を開始している。4年前にシアトルの開発拠点でOracle Cloudの開発がスタートしたとき、携わる人員はわずか数十人だったが、現在は数千人規模まで大きく拡大。それだけ「巨額の投資をしている」と川島氏は力を込めた。

 

すごくよくわかる・・のですが・・200社!

利用にあたっては、5年単位で予算を計算して、データセンターの性能を細かく調べて・・、細かく調べて利用を開始したはずです。会社のシステムですからね。それが水の泡・・。

 

感想

特にOracle Cloudに限った話ではなく、データセンターを利用する際はこの手の話は警戒したほうがいいです。

・データセンターの設備が古くなったので止めます
・経営方針が変わり事業継続を断念しました
・今後の新規受付を停止します
・株主構成の変更で、貴社はグループ会社じゃなくなったので出て行ってください

みたいな話に巻き込まれることは、実はよくある話です(全部聞いたことがある)。

 

今回のOracleの件、5年前に、IBMがIBM SmarterCloudを止めてSoftlayer(現IBM Cloud)へ移行させた件と全く同じことなんですね。

 

tech.nikkeibp.co.jp

日本IBMが、IaaS(インフラストラクチャー・アズ・ア・サービス)である「IBM SmarterCloud Enterprise(国外での名称は「IBM SmartCloud Enterprise」)」を2014年1月31日で終了することが分かった。2013年10月31日現在、顧客への説明を開始している。米IBMが2013年6月に買収した米ソフトレイヤー(Softlayer)のIaaSとサービス内容が重複するためで、既存顧客にはソフトレイヤーへの移行を推奨しているという。

 

まあ、今回の件は既視感(デジャヴ)がかなりあるのです。当時のIBMにしろ、今回のOracleにしろ、巻き返したいのは同じです。

せっかく構築したシステムが別の場所に移行しなきゃならんとなったら、本当に大変です。新しいことが全然できなくなります。

そうならないためには。いくつかに基盤を分散する、いわゆるマルチクラウドの考え方は重要でしょう。また、運用企業の体力や信用力、シェアやビジネス状況も注視する必要があります。

また、Kubernetesのような、可搬性(どんな基盤でも動く)というインフラ基盤を作るのも重要です。特定のクラウド基盤に依存したシステムを作ってしまうと、今回のような件について移行が大変になり、基盤の移行に対して脆弱と言うことになります。

今回の話、ため息が深すぎて、日本の二酸化炭素濃度が若干上がったような気がしてなりません。インフラやクラウドの仕事が私のフィールドなだけに、身が震える内容でした。対岸の火事と思わず、インフラ基盤にはこういうことがあるとご理解ください。

 

自治体がRPAで仕事を省略しまくっている一方で非正規公務員が激増しているという現実が指し示すこと

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自治体とRPAの蜜月関係

もう食傷気味になるくらい自治体が仕事をRPAで省略していると宣伝してますが。

 

www.atmarkit.co.jp

東京都は2019年3月27日、「RPA(Robotic Process Automation)による作業自動化の共同実証実験」の結果を発表した。同実験では、みずほ情報総研と4社からなるNTTデータ自治体RPA推進チームが共同で、RPAに向けた業務分析やシナリオを作成し、東京都職員とともに効果を検証した。その結果、処理時間の縮減や正確性の向上、自律的な業務改善を確認したという。

 

japan.zdnet.com

埼玉県が15業務を対象に、富士通のRPA(ロボティックプロセスオートメション)ツール「FUJITSU Software Interdevelop Axelute」を4月に本導入する。定型業務の自動化で作業時間を最大92%削減し、政策立案時間の創出を目指すとしている。富士通が3月26日に発表した。

 

www.itmedia.co.jp

長野県は、富士通のRPAツール「Axelute」と公共工事の設計・積算業務支援ソフト「ESTIMA」を活用し、行政事務を効率化する実証実験を実施。RPAでは作業時間を最大88%削減するなどの効果を確認した。職務を単純作業から付加価値の高い作業へシフトさせ、行政サービスの品質向上を目指す。

 

news.mynavi.jp

愛媛県松山市と富士通は3月29日、職員の働き方改革の推進と市民サービスの向上を目的に、最新ICTの利活用による業務効率化に向けた連携協力協定を締結したと発表した。同協定に基づき両者は、2019年4月から7カ月、市役所業務を対象にRPA(Robotic Process Automation)を適用し、有効性を検証する実証実験やAI(人工知能)の導入可否検討、現場課題の可視化による業務改善に向けた検討の3分野に共同で取り組む。

 

ほんと、自治体って、SIerにとって絶好のRPAの草刈り場になっていますね。

まあ、どの自治体にも非生産的な業務はありそうですし、RPA適用時の効果も絶大な数字が出せますからね。今年度予算を取っている自治体もありそうですし、令和元年度はRPAが随分出そうです。

・・・と思っていたら気になるニュースを発見。

 

増え続ける非正規の公務員

「RPA導入で仕事減ったぜ!」の裏に、このニュースです。

 

www.asahi.com

公務員の「非正規化」が地方自治体で進んでいる。総務省の調査で長崎県佐々町が全国トップの66・0%に達するなど、93の自治体で非常勤や臨時採用の職員が5割を超えた。人件費削減で正規職員が減らされ、身分や収入が不安定な非正規職員が行政サービスを担うようになってきている。

 

なぜ非正規が自治体に増えるんだろうと理由を探したところ、こんな記事がありました。

 

toyokeizai.net

いずれにしても、行政の現場はいまや、「5人に1人が非正規」。規模の小さい町村などでは、「3人に1人が非正規」「半数が非正規」というところもある。

非正規職員が増えた背景には、自治体の財政難がある。2007年には、地方自治体財政健全化法が制定。都道府県や市町村などは、目に見える「成果」を求められるようになり、正規職員を、“安価”な非正規職員へと置き換えるようになった。

自治労(全日本自治団体労働組合)の実態調査によると、非正規職員の7割が年収200万円以下のワーキングプアだという。ボーナスなどがある正規職員の3分の1以下である。低賃金で、いつ雇い止めに遭うかわからない「官製ワーキングプア」を、自治体自らが増やし続けているのだ。

 

自治体が収支を気にするようになり人件費を圧縮することを進めた結果、非正規職員を「生産」してしまったと。そして、おそらく非正規職員が担っている煩雑な繰り返し仕事を今度はRPAが飲み込んでいき、最後は非正規職員の契約すら切られてしまうのではないか、という絵が浮かびました。

 

端的に言って、仕事がなくなるのかもしれない

人口減と、外国人受けいれ、AIやRPAによる仕事の効率化と、いろんな因子が絡まりあって未来予測が難しくなっています。ただ自治体だけを見ると、

・正規職員が減り非正規職員が増える(現在)
・繰り返し仕事がRPAに置き換えられる(近未来)
・非正規職員の仕事が減る(将来)

こんなシナリオがまっすぐ進んでいるように見えます。

世の中もこれに追随するとすると、本気でベーシックインカムをプランとして考え始めないといけなくなるのかもしれません。

 

www.itmedia.co.jp

AIとセットで語られるようになったのは、第3次AIブームが到来し、これまでのブームと違って広範囲に人間が仕事を失う可能性が見えてきたからでしょう。AIが浸透して失業者が街にあふれた世界を考える必要があり、そのための対応策としてBIの必要性が語られるようになってきました。 

 

一方でRPAはシステム屋さんには非常に評判が悪く、効率の悪いシステムや業務フローの延命策でしかないという声も耳にします。ただし延命されてしまうとシステム改修という飯のタネも減ることからRPAの悪い面を喧伝しているとも言えると思っています。

ただし自治体の動きを見ていると、ここ数年で語られていた「AIが人間の仕事を奪う」という話がRPAの登場で歪められつつ急激に進んでいるという認識を私はしています。AIとRPAは全く違う存在なのですが、RPAに奪われる仕事がこれだけ多いということは、AI並みの仕事すら人間がしていなかったということの裏付けであると(厳しい表現ながらも)思います。

 

システム運用担当者はそろそろ10連休と向き合うべき時期だ

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迫りくる10連休

改元だ令和だと大騒ぎになっておりメディア記事の3割ぐらいはこの話なのですが、仕事がシステム運用なので結構どうでもいい感じです。

もっと問題なのは、今年はゴールデンウィークが10連休だということです。

(1日目)4/27(土)
(2日目)4/28(日)
(3日目)4/29(月)
(4日目)4/30(火)
(5日目)5/1(水)
(6日目)5/2(木)
(7日目)5/3(金)
(8日目)5/4(土)
(9日目)5/5(日)
(10日目)5/6(月)←この日も休みかよ

 

ブレーンストーミング

システムというヤツは目を離すとすぐにスネます。

普通に10日間放っておくとどこかで何かしら起きます。

また起きても何もしないと二次被害の拡大です。

 

しかも、5日目に「改元」なるイベントが待っていますよね。

システムによってはアプリケーションチームが休日出勤して変更作業をやるのでしょう。

このタイミングでインフラ側の障害を放置しておいたりすると、リリース作業に支障が出ますので前日までに正常性確認しといたほうがいいかなと思います。

 

本当はこんな連休の時はシステムはできるだけ触らないほうがいいのです。

変更の少ないシステムは障害も少ないです。

経験的に、変更の多いシステムは障害を作りこむ性質があります。

ある人の変更と、別の人の変更がかみ合っていなくて、いつしか矛盾をトリガーに障害を発生させます。

ただ・・、変更しなくていいシステムなんぞほぼあり得ないので、変更管理は重要だということになります。10連休を踏まえると、4月、特に後半は新規変更作業は凍結すべきだと思います。改元のシステム変更が必要なら、もうそれだけにすべきです。

4月の変更で障害トリガーを作りこみ、5月の連休中に発動して、それで要員が本当に確保できるかというのは大いにリスクです。

いくらシフト制で休日出勤を増やしても平日よりは人数は少ないし、旅行に行く人だっていますからね・・。

私が知っているシステム運用の現場で徳の高い人は、会社の近隣に住んでいて、休みの日もほぼ離れないそうです。私はそうはなりたくないのでクラウドやると言い張ってるのですが・・。オンプレは大変です。

ということで、もう4月に入ってますから、もしあなたが権力者ならシステム変更は4月、前半は最低限に、後半は中止せよというオーダーを現場に出してあげてください。

今日は4月2日ですが、再来週も3週間後もシステム変更作業が予定に入っているとしたら、私の感覚ではセンスがないです。ぎりぎり今週、来週くらいで終わりにしておかないと、変更後の動作確認ができないですね。

特にインフラやってると思うのですが、アプリケーション変更後にデータベースの利用量やファイルシステムの利用量が急増するケースがあり危険です。それを連休に入って気が付くと、アプリケーション担当者がつかまらなくて判断ができづらい。そういう状況の見極めには一週間ぐらいの営業日はせめてほしいところです。だから、10連休前はできるだけ何も変えないのが大事。

 

そういえば、ハードウェアやソフトウェアの保守って、「平日9時5時」というメニューがありこれを選んでいる企業もすごく多いと思うのですが、10連休の1日目とかでディスクが壊れたりしたらあと9日間、保守が受けられないですよね。

RAID1にしろRAID5にしろ、一本がダメになってもいいですが二本目が来たら終了。ホットスペア入れておけばいいのですが、平日保守を選ぶような設計だとそうなっていないケースも多いと思います。

10連休前に電源停止して、開けた後に電源を起動するのが最も安全だと思います。電源を停止していれば機械は静止状態なのでほぼ壊れないと思っていいですから。まあそんなことができるなら、ぜひやってください。

 

あと、セキュリティー的な攻撃もこの10連休は危険ですね。IDSやらIPSやら入れているから大丈夫と踏んでいるところも、この連休中はアラートも見ないのであれば攻撃されていても放置。結局家にカギをかけて旅行に行くけれども、家の鍵に悪いヤツがガンガン攻撃しても誰も気づかないみたいな話です。ブルートフォース攻撃など、力づくで攻撃するならこの10連休は危険だなと思います。

IPAもちょうどこんな通達を出しています。

 

www.ipa.go.jp

ゴールデンウィークまで1ヶ月を切りました。今年は5月1日に平成から令和に改元されることに伴い、10日間の超大型連休が控えています。その前後には、改元に便乗した新たな手口が発生することが懸念されます。そこで、例年より早く「ゴールデンウィークにおける情報セキュリティに関する注意喚起」を行います。

長期休暇中は、「システム管理者が長期間不在になる」、「友人や家族と旅行に出かける」等、いつもと異なる状況になります。例えばウイルス感染や不正アクセス等の被害が発生した場合に対処が遅れてしまったり、SNSへの書き込みから思わぬ被害が発生したり、場合によっては関係者にも被害が及ぶ可能性があります。

そのほか、改元に便乗した新たな手口が発生する可能性もあります。メールやショートメッセージ(SMS)、SNSでの不審なファイルやURLには、より一層の注意が必要です。基本的な心得、対策を(1)組織のシステム管理者、(2)組織の利用者、(3)家庭の利用者、それぞれの対象者別にまとめています。今年は10日間の超大型連休となるため、早めの準備をお勧めします。

 

 

 

ほんと、連休中に全部電気落としとくっていうセキュリティー対策はあらゆる意味で最強です。

 

どうするかなあ

・・・と、いろいろ考えを巡らせたものの、10連休なんて誰しも未経験です。システムのオーナーである企業すら休んでます。でもシステム運用担当者は「よ・ろ・し・く」と肩をたたかれると思います。

チェックポイントは以下かなあ・・。

・10連休中の
 ・システム運用部員の
  ・居場所をまとめておく。
  ・緊急連絡先をまとめておく。
 ・システムオーナー(お客様)の
  ・緊急連絡先をまとめておく。
  ・万が一(重大なシステム障害)のときの対処法について合意しておく。
 ・ハードウェアのベンダー保守体制をまとめる。
 ・ソフトウェアのベンダー保守体制をまとめる。
 ・障害時の担当をアサインする。
 ・休日出勤の必要性を検討する
・10連休に入る前の変更管理をまとめて、不具合発生時に閲覧できるようにする
・重大障害時は、部門長が号令をかけて会社に集まれるようにする
・起こりうる障害をシミュレートし、対処法をある程度決めておく

ああ、書いているだけで憂鬱になってきた・・・。

システム運用と関係ない方は、ぜひ旅行の計画でも立ててリフレッシュしてくださいませ・・・(意味深)。

 

令和時代幕開けとともに新入社員の位置づけが激変している

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今年の新入社員は「AIスピーカー型」

新元号が発表になりましたね!。「令和」とのこと。

今年の新入社員は令和時代を切り開く特別な世代ということになります。

 

さて、今年の新入社員は・・・型、という記事は新年度入りすると毎年見かけますね。今年は「AIスピーカー型」だそうです。

 

diamond.jp

私もメンバーである「新社会人の採用・育成研究会」では、2019年度に入社する新入社員のタイプを「呼びかけ次第のAIスピーカー型」と名付けました。多くの人がAIスピーカーって面白そう、欲しいと興味を持っているその様子が、売り手市場のなかで採用された今年の新入社員ととても似ていると考えたためです。

 ただし、AIスピーカーには便利そうだけれど、使いこなすのがなかなか難しいという面もあります。単純に、音楽をかけたり、今日の天気を質問したりするくらいなら問題ありませんが、テレビをつけたり、部屋の明かりをつけたりするのには、他の機器のさまざまな設定や機能の追加が必要で、お金もかかります。同じように今年の新入社員も、上司の側からすると、部下としては若干扱いにくい面があるのではないかと考えています。

 

2018年はというと・・。

www.e-sanro.net

オリンピックで金メダルを獲得した女子チームパシュート。3人が順序を入れ換えながらリンクを疾走する姿が記憶に残る。今春の新入社員は、ここ数年続く売り手市場傾向を追い風にスピーディーに就職活動を終えることができた。ひところの就職「氷」河期とは様変わりである。とはいうものの、学生にとって就活は学生時代の一大事業であることに変わりはない。少数の仲間同士でSNSを活用し、綿密な情報交換で協力関係を構築し、内定というゴールをめざした。就活は短期決戦だったが、入社すればおよそ40年もの長期戦である。自分なりのテーマをもって仕事をする努力を怠れば周回遅れも。

 

世相を反映してうまいことを言うイベントのようになっていますが、確かに今年の新入社員はこれまでとは役割や期待が全く違うのは間違いないと思います。現在の世の中の動きをふまえつつ新入社員の環境を考えてみます。

 

ビジネスパートナーとして考えるべき新入社員

過去の終身雇用制における新入社員は、それこそ「ぺーぺー」でした。入社したら定年まで基本的には勤め上げることが通常で、ということは1年目というのは赤ちゃんのようなものです。かわいがられる反面、ちゃんとした仕事を与えられるのは3年目くらいからというのが感覚値でした。

ところが、現在の社会は大激変が起こっています。大企業では45歳以上をターゲットにリストラを始めているのは先日書いた通りですが、これは今までの会社が安定的に利益を生み出してきた業界や仕事のやり方が激変していることが原因です。これまでの方法で、いつものように、保守的に仕事をやっていっても会社が安定的に成長できるのであれば45歳以上は宝です。だって業界の大ベテランですから教育しなくても経験を活かして結果を残してくれるのです。しかし、インターネットの普及により大きく状況は変わりました。彼らが持っている経験であったり知識であったりといったものは、どんどんインターネット上で共有されていきます。しかも「もっといい方法がある」ということで様々な情報交換が活発に行われ、ビジネスモデルが陳腐化するのが恐ろしく早い時代になりました。主導権をあるタイミングで取ったとしても、別の方法で急に取って変わられるのです。このサイクルがあまりにも早いためにむしろ今までの成功体験を持ってしまっているベテラン勢より、子どものころからインターネットが手元にありスピード感をネイティブに会得している新入社員はじめ若い世代の価値が相対的に上昇していると考えます。

私も今日新入社員を目にしたのですが、今までなら「経験も知識もない人たち」でした。しかし、今や、彼らとともに何か考えて新しい価値を生み出さないと、この世の中逆に生き残れないのではないか、と思うようになりました。

ベテラン世代は今までの経験や知識を一度横において、全くの更地から物事を組み立てていくことを「新入社員世代をコアにして」考えていく柔軟性がないといけないと思います。

今までの成功事例など「平成時代の遺物」です。昭和時代の状況を平成の私たちはそう考えていませんでしたか。令和時代が幕開けるとともに、平成の生産物はフィックスされるとともにレガシーになっていくのです。昭和と平成の関係がそうであったように、平成と令和の関係も必ずそうなります。

 

AIスピーカーが使えるか使えないかではなく

今年の新入社員はAIスピーカーと例えるとき、AIスピーカーなど使いにくくて流行らないと考えるでななく、AIスピーカーを使ってどう市場を切り開くか。と言う考え方に転換しないと彼らと一緒にビジネスすらできないと思います。

そのうち、45歳のリストラ候補にアップされ身動きできなくなるでしょう。

彼らをAIスピーカー扱いして声をかけないと動かない、なんていうのは愚の骨頂。一緒にビジネスをやっていく仲間として、もっと礼儀を持って対等に対応しないとビジネス論から言って落第です。

私も含め、ベテランが持っている知見や技術を一度「平成の遺物」とし参考文献として考えましょう。そのうえでインターネットネイティブな新入社員をはじめ若い世代と同じ目線で新しい価値を作り出すことで、令和にふさわしいサービスや商品を素早く提供できるようになり、年齢にかかわらず活躍できるビジネスパーソンになれるのではないかと信じています。

就職氷河期だった私の新人時代とは本当に激変していますが・・。「令和」時代は何とも新時代の幕開けを感じるところです。令和だからというより、新時代を説明するいろいろな事象が頻発していて環境激変だな・・と。

 

Chromeで、同時に複数のURLを、しかもシークレットウィンドウで開くバッチファイルをWindowsで書く方法

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Webブラウザで効率よく仕事したい

最近のサービスはなんでもかんでもWebブラウザから開きますよね。私はシステム運用の仕事をやっていますけれども、例えばこんなことがあります。

・とあるシステムにて、
 ・ハイパーバイザーの管理画面を開き
 ・監視システムの管理画面を開き
 ・バックアップシステムの管理画面を開き
 ・システムのサービス画面を開く

それぞれのURLをショートカットから開いてもいいのですが、シークレットウィンドウからできれば開きたいという場面があります。既存のCookieの情報に左右されたくないためです。

また、シークレットウィンドウを開いてブックマークから開くのも数が増えると骨が折れます。3つならいいですがもっと増えると毎回のブックマーク呼び出しは面倒。またシステムが増えてくると似たようなブックマークが増えて大変。

ということで、

- Chromeで
- 同時に複数のURLを
- しかもシークレットウィンドウで開く
- ・・・というバッチファイルをWindowsで書く

ということが実現できますので方法を書いておきます。

いろんな業務で応用が利くと思いますのでぜひご参考まで。

 

方法

3つのウィンドウ(はてなブックマークと、ヤフーと、google)をシークレットウィンドウで同時に開くバッチファイルの例です。

 

1. メモ帳を開きます

2. 以下のテキストを記入します。

 

@echo off
"C:\Program Files (x86)\Google\Chrome\Application\chrome.exe" --new-window "http://b.hatena.ne.jp/" "https://www.yahoo.co.jp" "https://www.google.co.jp" --incognito

 

3. 上記を、batという拡張子を付けて保管します(test.batなど)

 

あとは上記ファイルを実行するだけです。

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こんなふうに、新規のシークレットウィンドウでまとめて開きます。

URLは現場によって書き替えて頂ければと思います。 

 

また「--icognito」という引数を外せば、シークレットウィンドウじゃない普通のウィンドウで開きます。

「--new-windows」という引数を外せば、既存のChromeに追加タブとして表示されます。

chrome.exeにはいろいろと隠れオプションがあるようですが、正直上記だけで十分役に立つのでは・・と思います。

私はWindows 10 Homeで試していますが、Chromeが動くのであればバージョンは選ばないと思います。

 

補足

本当に、Webブラウザから操作する機会が激増していて、かつシステムを複数抱えてるとわけがわからなくなり危険なんですね。似たようなシステムが並列で並ぶと、こっちのタブはAシステム、こっちのタブはBシステムなんていうのがザラに置きます。そうすると、事故の原因となるわけです。

毎度システムを切り替えるたびに、ブラウザを全閉じしてまた開きなおすのですが、また複数URLあるので開くのが大変・・。というときに便利だと思います、このバッチファイル。システムごとに用意しておけば、システム切り替えの際便利です。ウィンドウも必ずシステムごとに別で開きますし。

小ネタですがお勧めです。

 

テレワークの一番ダメなパターン。「仕事の持ち帰りができるようになった」

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テレワークが業務を効率化していない

RPAやAIなど非生産的な業務がどんどん効率化される中で。

いくらなんでもこれは効率化ではないと断言したい記事を書きます。

 

www.watch.impress.co.jp

一般社団法人日本テレワーク協会は2月21日、優れたテレワーク制度を導入する企業や団体を表彰する「第19回テレワーク推進賞表彰式」を開催した。最高賞である「会長賞」には、教育クラウドを構築し、教師の働き方改革を推進した愛媛県西条市が受賞。テレワーク推進賞において教育分野の取り組みが評価されるのは、同市が初めての事例となった。

 

とてもすがすがしく、テレワークによって教師の働き方が効率化した「かのような」文章ですが私はこういうレトリックが大嫌いです。

なぜ、そう思うかを次章でご説明します。

 

おかしい

個々の文章に対して指摘していきます。

 

西条市教育委員会 学校教育課 副課長兼スマートスクール推進係長兼教育CIO補佐官の渡部誉氏は、「介護や育児のために教師を続けるのが困難な者もいて、教師の働き方をなんとかしたいと考えていた。決して、持ち帰り仕事を勧めているのではなく、自宅でも仕事ができる環境を整備することで、教師の負担軽減につなげたかった」と語る。

この文章。

自宅でも仕事ができる環境を整備する=教師の負担軽減

という表現、ここから全てが誤っています。

家で仕事をする環境を整えたとして、これは決して負担軽減ではないです。私もクラウドに深く関わり、テレワークでどこからでも仕事ができることのメリットはわかっているつもりです。最近ではスマホでVPNに接続することで携帯の電波があればほぼなんでもできます。オフィスが必須ではなく、集中したいときやチームで仕事したいときはオフィス、外出しても急用があれば外でも作業しチャットで会話するなどその便利さは知り尽くしている方です。

しかし、自宅で仕事ができる=負担軽減なんて、ブラック企業一直線の思想です。

精神衛生上、自宅では最低限の仕事しかするべきではありません。私の仕事であれば、障害対応等社会的影響の大きいミッションクリティカルな業務です。それ以外は、しっかり休むことこそ仕事だと思います。

特に、家で仕事をするときの家族の負担たらないです。「仕事してるから静かにして」なんて言われようなら家族まで巻き込まれます。これが負担軽減だなんてとんでもない。

 

渡部氏は、教師の安全な持ち帰り校務を実現するために、パブリッククラウドはMicrosoft Azureを選択したという。

教師の安全な持ち帰り公務って・・。

むしろ持ち帰らなくても公務が完結する業務改善こそ必要ではと思いました。

発想として、パブリッククラウドの種類が何であろうと、持ち帰り業務の数を減らすことのほうが安全につながると思います。

 

日常的にテレワークを活用する教師もいれば、週末のみ、成績処理のみという具合に限定的に使う教師もいる。それぞれ好きな形で活用し、テレワークの利用時間帯は夜9時〜10時、朝6〜7時が一番多いという。

むしろ、「どこでも残業」っていう名前にした方がいいと思います。

 

西条市では教育クラウドやテレワークを活用して、どのような効果が得られたのだろうか。

渡部氏の説明によると、校務にかかる時間を教師一人あたり年162.6時間削減することに成功した。さらには、教職員が児童生徒と向き合う時間が増えたことで、全国学力・学習状況調査の結果が11.0ポイントも上昇したという。教師からは、「介護のために休職をしようと考えていたが、テレワークのおかげで救われた」「子育て中で残業しづらく、家で好きな時間に仕事ができて助かっている」「重要なデータを持ち出すことなく、安心して家で仕事できるのが良い」といった好意的な声が届いているという。

 なぜテレワークにすると、校務にかかる時間が減るのでしょうか。年162時間ということは、月に換算すると13.5時間。20労働日だと一日40分くらいの短縮になりますが、本当に残業として教師が申告しているのか疑わしいところです。

学力調査は本当に有為な結果なのかわからない。

介護のためのテレワークはアリでしょう。一方で、家で残業する親が子育て中に帰ってきて、子供にいい影響は私はないと思います。子供は親に、家ではゆっくりしてほしいと私なら思います。

重要なデータを持ち出すことなく‥と言いますが、試験の紙は家に持って帰るでしょう・・とも思います。

 

西条市副市長 出口岳人氏は、今回の受賞について「テクノロジーを用いることで、地方でも質の高い教育環境を実現できたことが評価されたと思う。個人的な意見ではあるが、テレワークをさらに推進していけば、産休などの間に週2で働くといった働き方も可能ではないかと考える。長く教師を続けられるよう、多様な働き方を広げていきたい」と語った。

 繰り返しますが、テレワークとは業務時間の仕事の在り方を柔軟にし効率化することであり、家に仕事を持ち帰らせるものではないと強く思います。

家の電話代や通信料、働く場所の確保、家族の負担・・。テレワークの負の部分をあたかもいいことのように書いているレトリックがたまらなく嫌なのです。

 

教育・医療分野に人を・・

自治体中心にRPAによる効率化がどんどん進むと思いますが、職員の時間が余ったら、ぜひ教育分野、あと医療分野へ転用してほしいなあと思います。

こんなニュースばっかり目について、世の中どうなっているのかと。。。

 

www.nikkei.com

 

blogos.com

 

(速報)富士通、社長交代

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富士通社長交代、時田執行役員常務が新社長に

富士通の社長が交代するそうです。

 

cloud.watch.impress.co.jp

富士通株式会社は28日、代表取締役社長に執行役員常務の時田隆仁氏が就任する人事を発表した。6月24日開催の定時株主総会、臨時取締役会にて正式決定される。なお、現社長の田中達也氏は取締役会長へ就任するとのこと。

 時田氏は1962年9月2日生まれの56歳で、1988年に富士通へ入社。2015年4月に執行役員 金融システム事業本部長へ就任したほか、2019年1月より、現職である執行役員常務 グローバルデリバリーグループ長を務めている。

 

富士通に関しては、最近いろいろと記事が出ていましたね。

 

www.orangeitems.com

 

www.orangeitems.com

 

田中社長が残り任期をかけて勝負するイメージだっただけに、なんともスピード感のある人事です。田中社長は会長に昇格されるそうなので、今後の構造改革には新しいアイコンが必要・・ということなのでしょうか。

 

時田氏とは

新社長の時田氏ですが、それほどメディアには登場してこなかった方です。金融システム畑なので社外への露出を避けていたのかもしれません。

 

japan.zdnet.com

経営執行役員で金融システム事業本部長の時田隆仁氏は、「これまで金融機関が重視してきたのは、信頼性や安心感、業務効率化やコスト削減であったが、今後は、金融サービスを利用する顧客に対して、新たな価値を提供でき、一人ひとりの顧客にあったサービスの提供が求められている」と現況を解説した。

 続けて時田氏は「富士通にとっても、金融サービスを提供する金融機関のニーズを中心とする“SoR(System of Record)”ビジネスに加えて、金融サービスを利用するお客さまのニーズを捉える“SoE(System of Engagement)”ビジネスに対応していく必要がある。Finplexでは、SoE領域のシステムを素早く提供することで、お客さまのビジネスのデジタル化を加速させるとともに、ブロックチェーンやAI(人工知能)などの最新技術、オープンイノベーションの成果を積極的に取り入れ、継続的に成長させたい」と意気込みを語った。

 

どんな変化が待っているか

田中社長下においては、SI事業への選択と集中を進め、コア事業以外は売却をすすめました。しかし、SI事業においては想定ほどの効率化は達成できず、社内の構造改革真っただ中と言う状況でした。構造改革とコアビジネスの強化を行っていくのでしょうが、まずは新社長、時田氏がどんなビジョンを示すのか楽しみに待ちたいと思います。

しかし、驚きました。富士通、相変わらず半端ないな。

 

追記

会見速報です。

 

cloud.watch.impress.co.jp

田中氏はこのタイミングで社長退任を発表したことについて、「就任以来、どの時期に退任するべきかを考えてきた。私が申し上げてきた、富士通の形を変え、質を変える取り組みのうち、形を変えることについては、コアとなるテクノロジーソリューション事業に集約することで、着実な成果が生まれつつある。一方、質を変える取り組みついては、新しいリーダーに引き継ぐベストタイミングという思いが強く、その旨を指名委員会に伝えた」と説明。自らが進めてきた社員のリソースシフトとの関連はないと話した。

 時田氏は1962年生まれで、1988年に富士通に入社以来、金融分野のSIソリューション部門で生保、メガバンクを担当。その後、2017年からは金融部門を離れ、グローバルデリバリー部門で全世界8つのデリバリー拠点を統括する役割を担ってきた。

 「金融担当の時代にはメインフレームからUNIX、Windowsサーバーの変遷を体験し、金融システム本部時代にはFinTechの波によって、従来のレガシーシステムからデジタル対応することをお客さまに望まれる体験をしてきた。富士通はお客さま第一主義で、お客さまに寄り添ってきた反面、次のアイデアを出してお客さまに新しい価値をお届けするのが不得意な部分がある。横の連携でこれらを改善し、グローバルビジネスについても、日本で展開しているような業種向けサービス提供などを進めたい」と抱負を話した。

 

予想通りの流れでした。今後の具体策に注目していきます。

 

オフィスワーカーは立つことと呼吸が大事

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オフィスワーカーの仕事に潜む作業環境リスク

私は大学卒業以来ずっとIT業界にいて20年強経ちました。IT業界の中でもいろいろなポジションがあって一概には言えないですが、基本的にはデスクワークです。パソコンの中で一日が過ぎていきます。おそらくこの傾向は他の業界にも波及していて、机に座ってキーボードとマウスを操作しながら、ディスプレイを見続けることが、外形的には仕事と呼ばれるようになっていると思います。

椅子に座って過ごしていると、体は疲れないですよね。体が疲れないので心が保たれている内は長時間働いてもやり過ごせてしまいます。IT業界で具体的な例を挙げれば、アプリケーション開発における製造の工程などは延々とコーディングを繰り返しますし、上流担当であっても構成資料を作成します。自動化されようが何しようが一定の作業時間は必要であり、延々とディスプレイを見続けて作業することなどどこの現場でも起こっているのではないでしょうか。

パソコンでの作業は、人間が情報処理を行いながら仕事を行うので、集中力が高まります。集中しているときは脳が緊張状態にあるので、自分の体がどんな状態かということに鈍感になります。何時間も同じ態勢で緊張状態であるのに、仕事を続けてしまうわけです。そうすると、知らない間に目が疲れていたり、腰に負担がかかってたり、肩こりや首筋が凝り固まってしまったり・・。こう言った現象を「VDT症候群」と呼んでいます。Visual Display Terminal Syndromeの略ですね。

今回は、このVDT症候群の特集です。

まずい、と思ったら今日から行動を始めることをお勧めします。

 

立つこと

まず、「立つこと」についてお話しします。

 

www.businessinsider.jp

「座りすぎ」の健康リスクが日本でも指摘され始めている。特に長時間労働が問題視される日本では、「座りすぎ」の対象となる人が多そうだ。

 

gigazine.net

デスクワークが中心の仕事をしている人はもちろん、そうでない人でも家で行う趣味の時間はイスに座りっぱなしになっているという人は多いのではないでしょうか。現代は人類史上最も座っている時間が長いといっても過言では無い生活スタイルとなっていますが、「長時間の座り姿勢」は非常にカラダに悪いということをまとめたインフォグラフィックが公開されています。

「1日に6時間座っていると死のリスクが40%増大する」「太っている人は、やせている人に比べて1日に2時間半長く座っている」など、なかなか衝撃的な内容ばかりですが、害だけではなく解決法も提示されているので、長時間座る生活を送っている人は目を通してみるといいかもしれません

 

www.nhk.or.jp

明らかになってきた座りすぎのリスク。
そうした中、世界で最も座る時間が長い国、日本です。
世界20の国や地域で座っている時間を比較した調査では、最も長い7時間という結果が出ています。

 

www.muji.net

電車に乗るとき、席が空いていると思わずホッとしますよね。立つより座っている方が体もラクだし疲れませんから。ところが、この「座る」という行為が実は体によくないのではないかということが、世界中の研究者の口から言われるようになりました。それどころか、長時間座り続けることで寿命が縮まるという報告も。今回は小マメに「立つ」ことで健康寿命が延ばせるかもしれないという話をご紹介します。

 

座り続けることがよほど体に悪いんだなということは分かるのですが、これだけ生産性が世の中で叫ばれだすと、座らないこと=仕事をしていないこと/集中していないこと、と見られて仕事がしにくいですよね。

30分に1度離席しようものなら、リーダーが飛んできて別室に呼び出され、あなたは仕事に集中できていないなどと言われる始末。最近はたばこ休憩すら生産性を下げるとして、勤務中の全面禁煙を決めた例が話題になっています。

 

www.asahi.com

ソフトバンクは19日、社員の禁煙を段階的に進めると発表した。2020年4月からは、外出先も含めた就業中の完全な禁煙を義務づける。健康になってもらい、生産性の向上につなげることを狙う。

 現在は事業所内の喫煙所などでたばこを吸うことを認めているが、4月からは毎月の最終金曜日の「プレミアムフライデー」は就業中を禁煙にする。10月からは毎週水曜も禁煙にするなど徐々に広げていく。就業中に吸った社員への罰則は設けないが、ルールを守るように指導する。

 

私もたばこを吸わない派で、たばこ休憩する人としない人で休憩の仕方がまるっきり違う状況が問題になるのは理解できるので、全面禁煙は臨むところである反面。ほんとに離席して休憩するということが大っぴらにできないと、座りすぎ日本人がますます強化されてしまうのではと危惧します。

しかも、仕事を長時間継続したり切りが良くなったりして、さあ休憩しようとしてWEBでニュースサイトなどを見たりしませんか?。結果として立ち上がってもなければ、ディスプレイを見続けているのは何も変わりません。離席すると仕事をさぼっているみたいに見られるので、何となく席に座り続けて休憩しちゃう。これが諸悪の根源だと思います。体に悪い。

RPAだAIだと、どんどんパソコンの中がインテリジェンスになっていく中で、それを追いかける人間は始終ディスプレイを見続けなければいけない労働環境になっている気がします。

活躍している人の健康をむしばむような施策は、中長期的には生産性を大きく下げると思うのですがいかがでしょうか。

 

呼吸すること

呼吸なんて黙っててもするでしょと思いがちですが、どうも、緊張状態に長く置かれると呼吸が浅くなるそうです。呼吸が浅くなると、いろいろな実害があることが分かっており、オフィスワーカーがパソコンで長時間同じ姿勢で過集中していると、この状態に陥ると思います。私も心当たりがあります。

 

toyokeizai.net

緊張していたり不安なときは、呼吸が浅くなっています。逆に、呼吸が浅いと不安になりやすくストレスがたまりやすいとも言えるのです。

デスクワークやスマホを見ていて、猫背気味の姿勢を続けていたり、口呼吸をしていると呼吸は必然的に浅くなります。無意識のうちに浅い呼吸になって、つねに緊張状態を保持してることになりかねません。すっかり浅い呼吸に慣れていると、深呼吸することが難しくなってきます。四六時中、意識することは不可能だと思いますが、時折、意識して深呼吸をすることが大切です。いつでもどこでもできますので、ちょっと疲れを感じたときなどに、実行していいただくのがよいかと思います。深い呼吸をするだけでも、自律神経が整います。

 

toyokeizai.net

なにかとストレスが溜まりやすい現代社会、胸で浅く呼吸している人はとてもたくさんいます。

浅い呼吸だと、横隔膜を十分に動かすことができません。横隔膜には自律神経が集中しているので、自律神経の動きも鈍くなり、たとえば夜になっても副交感神経が優位にならず「休息の質」が悪くなります。するとまたストレスが溜まりやすくなる、という悪循環に。

 

panasonic.jp

  最後に、このストレス社会を乗り切るコツを、大美賀さんに聞いてみました。

肝心なのは「呼吸と同様、なるべくゆったりできる時間をもつこと」だとか。

「普段の仕事や家事では、マルチタスクや作業の効率化、対人配慮を求められるのが常だと思います。こうして日々、緊張感をもってライフスキルを高めていくのも大切ですが、それだけに意識を集中してがんばっていると、いずれは疲弊してしまうもの。緊張が続いて疲れてきたなと思ったときは、深呼吸という簡便なリラックス方法をたびたび取り入れましょう。そうやって日々の暮らしの中で、ピリッとした緊張感とゆったりとした弛緩とのバランスをとれば、上手に生活していけると思います」

 

まとめ

最終的には自律神経(交感神経や副交感神経のバランス)に行きついてしまうのですが、オフィスワークを続けている中でと心の問題で長期間リタイアをせざるを得ない人にたくさん出会っています。

なぜパソコンに向かって座っているだけで、体調を崩してしまうのか。私自身も長期間体験して思います。これは、気を付けていないと、知らず知らずの間に体や心に負担をかけてしまう。以下の心がけが重要でしょう。

・座り続けないこと。せめて1時間に1回は立ち上がる。
・デスクワーク以外の仕事を作る(外回りや営業提案、人に話しかけるなど、パソコン以外の活動も生産性に結び付ける)。
・休憩にWEBで情報収集、は休憩になっていないかも。
・呼吸が浅くなっていないか心に留めておく。むしろ深呼吸を定期的にしてみる。

この辺りで自分の体や心を常にいたわっていないと、睡眠の質が下がったり、アレルギー体質になったりと、いいことが何もないことを実感しています。特に私のようなシステム運用に近い仕事をやっていると障害の夜間対応などで急な緊張を強いられることもありますから、本当に気を付けていないと「やられるな」、と危機感を持っています。

働き方改革で残業無し、はいいのですが結局一日のなかで8時間ずっと椅子に座ってディスプレイを見ながら高い緊張状態に置かれ続ければ、どこかで支障をきたします。しかもITの進歩で高い情報処理を人間に求められるようになってきています。PCの前にいなくてもスマートフォンがありますし、自衛を色々な人が始めなければいけないと思います。

まずは、立つことと、呼吸ですね。