orangeitems’s diary

クラウド専任の40代インフラエンジニアが書くブログ。新規事業マネージャー。20世紀末の就職氷河期スタート時にIT業界に文系未経験で入りこみそのまま生き残った人。

アドバイスを求められたときの「話を整理する」には向こう側がある

 

アドバイスを求められたときの話。

 

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「相談があるのだけど……」と知人友人から持ち掛けられて、親切心から「アドバイス」をしてあげた。

でも、全く相手に響かず、「なんで言うとおりにやらないの」と、逆に相手を責めてしまい、何の解決にもならなかった。

そんな経験のある人はいないでしょうか。

 

この話はすごく共感できる部分がある。アドバイスなんて人にするもんじゃない。それより相手の話をよく聴いて、整理してあげて、どの選択肢を選ぶかは質問者に選ばせたほうがいいし、それを質問者が望んでいる。それは間違いない。

私も昔は「相手の話を情報処理して良いアドバイスをしてやろう」というタイプの人だったが、いろんなことがそれでうまくいかなかった。なんでアドバイスを求められたのにアドバイスしたら不満がられないといけないのだと思ったもんだが、そもそも相手はアドバイスなんて欲しくなかったのだ。共感だけが欲しかったというケースも多々あるだろう。そうなると、「そうなんだ〜、へ〜、あなたはそうなんですね。大変でしたね。よくわかります。」って言ってればいいのかよ、と。カウンセリングで言うところのミラーリングの技術である。

それはそれで絶対的な真実であり、広く信じられていることだと思うのだけど、相手から信頼を得るためにはもう一つ、向こう側に入り込まないと行けないと思っている。それは、選択した相手が成功するまでコミットする姿勢である。

整理するだけだったら、そのうちAIでもできちゃうんじゃないかと思うことがある。整理AI。絵だって描けるんだから人の話なんてそのうちまとめ始めるだろう。それはそれで怖い世界だがすぐそこにある。問題は人間としてこの向こう側にどうやって行くかだと思う。それはAIには絶対にできない。信頼感とかブランドのようなものを、人の話を聴くことによってどうやって獲得していくか。残念ながら、整理するだけでは、今後商売にならない世界が絶対にやってくる。

整理した結果、相談相手が選んだものについて、それが合理的であると言語化してあげる。これはとてもサポートしている、という意思表示になる。あなたが整理した結果選んだそれは、私も成功すると思うと心から合意すること。ここに「同情」はいらない。本当に心の底から同意できる情報を入手できたかどうかがポイントとなる。その後、その結論をサポートし成功するところまでフォローしていくこと。これこそが価値になると考える。

整理はしました。選んだのはあなたです。だから私は知りません、では話にならない。そして感謝もされないと思う。選んだあなたの結論は正しい。なぜならこうだからだ。その成功を心からサポートする。こう言い切った上で、どんな苦難があってもサポートする姿勢が信頼を生むと思う。経験上、何を選んでも苦しい場面はやってくるからだ。そのときに、選択の場面に立ち返ってそれを強く信じてくれる人がいれば心強い。

結構いろんな人が、「アドバイスを求めてくる人が実はアドバイスを求めていない」までたどり着いている。ミラーリングの技術も結構有名になった。しかしそこまでだと思い込んでいる人が多い。ぜひ、その向こう側へ踏み込んでほしいと思う。アドバイスを求められるだけで光栄であり、そこから相談相手の信頼を得るところまで突き進んで欲しい。