orangeitems’s diary

40代ITエンジニアが毎日何か書くブログ

お金を得るために考える脳はどんなフィールドでも一緒

 

興味深い記事を読みました。感想文です。

 

sogyotecho.jp

これまでに発表した作品およそ1000点のすべてが完売。「完売画家」の異名を持つ画家、それが中島健太さんです。

初めての個展ですべての作品が完売するも、ギャラリーの経営が傾き売上げを受け取ることができないという波瀾万丈なキャリアのスタートを経て、今や「徹子の部屋」「バラいろダンディ」など多数のテレビ番組にも出演する売れっ子画家に。

初の著書『完売画家』では「絵描きは食えない」という常識を変えたいと、芸術の世界での生き方と仕事の哲学についてつづり、カズレーザーさんにお気に入りの本として紹介されました。

創業手帳代表の大久保が、今までの画家としてのキャリアやその独自の哲学についてお聞きしました。

 

私も、ブログを通じて何かを発表するということを経験し、似たようなことを考えることがあります。ブログなんてオワコンと言われて数年、当初は常識を覆そうなんて思っても見ませんでしたが、5年続けてみて、いったいあの常識ってなんだったんだ、という感想ならあります。全然終わってませんでした。

いかなる分野でも、マーケットを研究し、需要を探し当て、そこに糸をたらすというテクニックは共通です。ブログの記事だって、反応を毎回確認しています。この話題は関心がありそうだ。いや、私は関心があるが世間はない。タイトルはどう表現したら読んでくれるか、など、毎回反省を繰り返しながら書き続けることで、記事が読まれることに対してある程度の再現性を獲得することができるようになってきています。

 

冒頭の記事、いろいろと金言が隠れています。

 

若手作家はセルフプロデュースに注力し、SNSのフォロワーを増やそうと頑張る傾向がありますが、フォロワーを増やすことと自分の作品を適正価格で売るということはイコールではありません。

 

わかります。必要なのはフォロワーの数ではない。絶対的な品質を極めることのほうがよっぽど大事だと思います。変な話、質の悪いフォロワーをいくら獲得しても、読者にはなりません。それよりいい記事を書いて、人目にさらされる場所に記事を置き、共感する人を増やす。下手にSNSの常識にとらわれず、一般常識の延長線上で考えた方が成功しやすいと思います。

 

アーティストを釣り人に例えると「人は多いのに魚はいない」という場所で釣りをしているアーティストが多い気がするんですが、人は多くても魚がいなかったらそもそも釣れません。僕は「人はいないけど魚はそこそこいる」場所を常に探しています。

 

そう、最近だと、私の記事がSNSで話題になっていないのに、すごく読まれるという経験をよくしています(私が気づいてないだけかもしれませんが)。

ネットで言葉を発している人って、実は全体の一部も一部であって、ROM専・・おっと古い言葉か・・ネットを読むだけの人が圧倒的に多いんじゃないかと思っています。

フォロー/フォロワーだと、口コミという機会で売れる機会が広がるイメージですが、そうではなく、「読むだけの人にどれだけ露出するか」というほうがよっぽど大事なんですね。だから、Twitterでいくらリツイートしても、フォロワーが何千人いたとしても実利にはならないってわけです。

 

釣れるということが好きなので、釣って人にどうこう言われたいとは思っていません。

 

釣り、っていうと語弊もありますが、確かに読まれてナンボ。

私も、話題になりたいとは思ってません。読まれたいだけです。

 

僕はもともと体育会系で、勝ち負けのシチュエーションに置かれたときの自分の精神状態を経験した際に自分は勝負強い方ではないと学びました。

ゆえに中高生のときから戦わなくても勝てる方法をまず考えるという癖がついています。

 

私も体育会系でしたが、似た体験はあります。

ブルーオーシャンの考え方そのものですね。

戦わなくても勝てる方法、私も好きな言葉です。

 

20代の失敗は体力がカバーしてくれますが、今同じ失敗をしたらしんどいなと思いますよ。極端な話、若いうちは寝ていたら回復するじゃないですか。

体力と精神力があるうちにたくさん失敗して、そこから立ち直り、目標設定を明確にして継続するということが自分のプレゼンンテーションになり、信頼が高まり、その先にいいパートナーがいると僕は思っています。

 

私はこれまで戦略を持って失敗してきたつもりはなく、単なる向こう見ずで、若い頃は天然で転んで痛い目にいくつか遭ってきました。その失敗が糧となり現在を構成しています。今は・・失敗したくないですね。もうたくさん。

年を重ねてからの失敗って、それはもうメチャクチャ痛いですから。体力や精神力の問題というより、責任が重すぎて失敗をリカバリーできないためです。

若い時は責任も浅いので、失敗するなら若い時だよね、とは思いますね。ミドルやシニアになって、失敗できなくなったときに、失敗は大きな資産となります。

 

AIがなにかと話題ですが、どんどんデジタル化、自動化されていく世の中で、想像力を人生の何パーセントでもいいので残しておくことが幸せに生きることのささやかなコツだと思っています。

 

ITという世界を主業としているからこそ、こうやってブログを書いて、私の中のバランスを整えているのかな、と思います。ITの仕事とは、全く真逆の頭を使いますから。

 

世の中、自分が知らない職種がたくさんあり、それぞれの戦い方をしているのだと思いますが、大事な部分は共通しているように思いますね。