orangeitems’s diary

40代ITエンジニアが毎日何か書くブログ

情報発信を行う人が考えるべきこと

 

私はこのブログを使って、情報発信を行い続けている。

5年半ほど続けてみるとわかることがあるので書いてみる。

この世の中、情報発信を行えばインターネットの拡散力も乗じて、不特定多数へ伝わることができる。発信するからこそ受信してもらえなければ、自分のノートにメモしているのと変わらない。誰かに伝わってこそ、の発信である。

最近はアイドル活動、TikTokerやYouTuberなど、とにかく発信が基点となっていて、そこからどのようにファンとコネクトし、ファンから支えてもらえるか、ということをたくさんの人が興味を持っていると思う。

ビジネスにしたって同様で顧客とどう出会うか。ファンになってもらうか。どんなに技術力があったところで、それをサービスとして受け取ってもらう相手が居なければ、自称技術者に過ぎない。

さて、この情報発信をいかに行うかについて、2つの見方がある。

①コアなファンと接続し、コアなファンから支援をいただき存続する方法

②市場を広く、例えば日本全国と仮定し、ライトなファンや通りすがりの人から薄く広く支援をいただくか。

前者については、SNS経由で結構成功している例を知っている。知名度があるわけではないが、熱心なファンが付いており、そこから集金(言葉は悪いが)する。

後者については、私のブログもそうだが、広告収入が前提となる。無料で公開し、なんとなくネットでシェアされ、よくわからない基準でバズったりする。

私はこの2つを両方体験してみた。前者はnoteメンバーシップという仕組みを使ってメンバーを募った。多いときで35名くらいを集めることができた。1年続けた結果限界を感じこの前閉じたのだが、学びとなったことがとても多かった。

なぜ閉じたかというと、そのビジネス規模が一定以上広がらないからだ。後者のこのブログについては、言ってみれば対象顧客は1億2000万人と言って差し支えない。前者の場合は、数十人である。これから自分の有限なパワーを使うのであれば、このブログにこそ時間を使うべきであり、前者については「選択と集中」を踏まえ停止したというロジックである。

前者を拡大する暇があるなら、後者を盛り上げたほうがコスパがいい。

ざっくり言ってそういうこととなる。

情報発信する人は、以下にマネタイズし継続可能にするかを最終的に考えなければいけなくなる。そのときに、前者のコアなファンを相手にするのなら、それなりのプラットフォームを選択する必要があろう。VTuberやインフルエンサーがやっているような投げ銭などは、おそらく重要そうに見える。

私は・・、一つはコアなファンに対してお金を多くいただけるようなコンテンツを提供し続けなければいけないというプレッシャー・ストレスが重荷だった。広告収入であれば、読み手に直接の負担を求めるわけではないので、気が楽である。

一方、コアなファンを見ないということで、じゃあ何を見て記事を書くのか。それは、アクセス数である。Google Analysticsでの反応を見ながら、ああ、この記事は人が読みに来るのか、という具合に判断して書く内容を変えている。自分が書きたいことというよりは、あくまでも読みに来てもらえる契機となるような文章を書いている。

あるコアなファンの方から「最近、・・のような記事がありませんね」と話を頂いたことがあるが、残念ながら、それは世間の反応が薄いからだ。毎回、日本全国の人々に対して届けようと思っているので、ニッチを避けマスを狙いに行く。

 

さて、この記事のタイトル「情報発信を行う人が考えるべきこと」ということで、その結論を書いておきたい。

・コアなファンを集めたいのか、ライトな読まれ方をしたいのか、はっきりさせる

・コアなファンから集金したいときに、利用するプラットフォームは期待通りの仕様か事前に確認せよ

・ライトな読まれ方をしたいのなら、情報発信した内容に対して、リアルタイムな反応(アクセス数)を気にせよ。その数字が正解なので、それを見ないということは「好きなことを書いているだけ」になるので、同好しか集まってこない可能性が高く失敗するかもしれない。

・ライトな読まれ方をしている以上、「反論」「アドバイス」「賛同」など、個々のエゴサーチはしても意味がない。それらは1にしか過ぎないから。どんな反応にしろアクセス数こそが実績となる。

ということで、なかなか生くさい話だが、実際感じているところなので、参考になる人には参考になると思う。