orangeitems’s diary

クラウド専任の40代インフラエンジニアが書くブログ。新規事業マネージャー。20世紀末の就職氷河期スタート時にIT業界に文系未経験で入りこみそのまま生き残った人。

なぜ、今、新人は配属ガチャという言葉を使うのか

 

私の場合は、全然何の前提知識も無くIT業界に就職した。新人研修の終わりに、部署紹介があって、その後に配属希望を出す紙を書かされた。5つの事業部があって、それに第一希望、第二希望、第三希望まで書く欄があったかな。当時何を書いたのかよくおぼえてないけど、もともと、どんな仕事をするのか全然イメージがわかなくて、どこでもいいから早く仕事させろと思ったものだった。多分第一希望じゃなかった気がするが。

まあ、そのころも就職対策本や、会社説明会などもあったと思うから、入社前の不勉強の極みだったと思う。配属って言ったってどのドアを開けてどうなるかわからなかったので、いい上司・いい同僚がいればいいなぐらいのものだった。

今では・・、かなり情報過多の世の中だと思う。部署や職種の説明を聴いたら全てググる。SNSを検索する。いろんな情報が見つかり読み砕き、その上に希望を出すんだと思う。ネットの情報が本当に客観的かどうかは誰もわからない、という前提のもとに。

だから、昔と違って、新人側は配属希望を出すとき、かなり気合を入れて自分なりに調べ結論を出すはずである。私の時のように適当な思考じゃない。

その結果である。もし希望に沿えない場合は新人は「配属ガチャに外れた」と言う人がいるらしい。

しかし、これにはとても問題があって、インターネットの情報ソースは結構歪んでいる情報が多いのである。人間はとてもうまくいっているときに、わざわざネットに書き込まないのだ。問題がある、嫌だ、辛い、のようなときにそれを吐き出すためにネットに書き込むことが多く、ネガティブ情報に人は関心があるため、たどり着きやすい。

そして、調査する側の新人は、この職種は辛い、という人が多そうだからやめよう、のような思考になるのだが、このように、うまく行っている人たちの情報が見えていない。

会社側もかなりのお金をかけて採用した新人たちだから、不適応で会社を辞めるような事例を1件でも減らしたい。だから、新人研修中の行動や反応を見て、上層部もかなり知恵を絞って所属をアサインする、努力をしている。

そういった経営側の努力より、ネットの不確定情報を元に、配属された部門の仕事のことを全く省みずに「ガチャに外れた」という扱いをするのは、これは良くない判断である。

会社の内部情報はネットには絶対に載っていない。まずは部門に入って仕事を体験し、ひととおりの様子をおぼえてから、本当にミスマッチなのかを判断しても全く遅くない。

そういう意味では現代の方が、雑な情報が巷にあふれていて真実を見失う可能性が高いんじゃないかな。同じ会社の同じ部署にいても、ホワイトだと思うひともいればブラックだと思う人もいる。人の感じ方など色々なのに、感触の悪い情報だけがネットにさまようとすれば、どんなことも「調べないほうがまだまし」ということすら、言える。

少なくともどの部署にも誇りを持って仕事をしているスタッフがいるので、(同期の内輪ネタであっても)失礼なことを言ったりしないほうがいい。誰が聴いているかわからないから。まずは配属された部署のことを良く知り結果を出してなお、別部署に希望があるならば、上司との一対一の面談で異動したいことを相談すればいいと思う。叶わない場合も、今の部署がなぜ適切なのか上司は答えてくれるはずだ(誠実さが無ければ転職も視野に入るだろうが・・)。

ネットではなく、自分の目と耳で見た情報で判断していくべきだ。