今日もYahoo! Japanのトップページを見ていたんですが、妙にサラリーマンを、全年代で煽ってるなと言うことに気が付きました。
20代
マイナビが「配属ガチャ」に関する意識調査を発表しました。就活生の半数以上が「職種も勤務地も自分で決めたい」、4人に1人が「転勤の多い会社には行きたくない」と答えています。希望と違う配属になった時はどうするのか、学生たちに聞きました。
30代
終身雇用が限界を迎え、会社にいれば自動的にキャリアが形成される時代は終わろうとしています。またコロナ禍によってテレワークが急速に浸透し、働く「時間」と「空間」の縛りも緩められました。
そんな新しい時代、自律的にキャリアを築くことが求められる一方、多くの人は「仕事がつまらない」「ほかの会社や仕事がうらやましい」「昇進ができない」といった悩みを抱えています。
40代~50代
これからはどのような人が社会で生き残れるのか。元伊藤忠商事会長の丹羽宇一郎さんは「日本企業が長らく育成してきたジェネラリストは生き残れない。この分野だけは誰にも負けない、というプロフェッショナルであることが求められる」という――。
50代~60代
〈年収は300万円以下、本当に稼ぐべきは月10万円、50代で仕事の意義を見失う、60代管理職はごく少数、70歳男性の就業率は45%、80代就業者の約9割が自宅近くで働く――。〉
新入社員時代から、配属ガチャでやる気をなくし、すぐ転職しちゃうという20代。
30代になったら、仕事がつまらない・他社がうらやましい・昇進できない、で転職を考える。
40代になって、運良く出世できたと思っても、これまでジョブローテーションでいろんな部署を異動してきたから、スペシャリストではなく、役割を外されると活躍できなくなる運命。
そして、50代~60代には、役職定年になり、賃金も減らされ、転職もままならない。
こんな感じでしょうか。
いったい、どうしたいんでしょうかね。煽った結果、誰がどう行動しだすんでしょうか。
例えば、逆の目線から考えてみましょうか。
20代は、転勤や職種にこだわるので、採用前から企業は採用条件を明確にし、転勤や職種について、内定を出す段階で密にコミュニケーションを取りましょう。また、働きだした後も、強引に転勤や配置を行わないようにしましょう。
30代は、人によって差が付いてくる年代です。結婚や出産も絡み、社員は将来に不満や不安を持ち出します。上司や人事は密にコミュニケーションを取りましょう。何か希望などがあれば、実現の有無はともかく検討することが必要です。
40代以降で、昨今、中間管理職の意義が疑問視されています。スペシャリストとしてのマネジメントは優遇され、ジェネラリスト、つまり表層だけの理解でポストだけ与えられるようなポジションは削減されつつあります。従って、それまでのキャリアパスは、スペシャリストとしての特性も考えるようにしましょう。全く違う畑を転身し続けた結果、何も専門的知識が身についていないと、市場価値は激減してしまいます。
50代以降においては、会社の中でポジションを与えられないケースが多いため、それまでに会社の外にもコネクションを作り、自分を守っていくよう、若いうちから取り組みましょう。
なんとも、サラリーマンって不安定ですね。
だからこそ、メンバーシップ型、「定年まで会社は社員を守ります。退職金をちゃんと出して老後も安定させます。」みたいな、昭和な会社も、良さはあると思うんですよね。
会社も生き残るのが大変だと思いますけど、社員もそうですね。メディアも煽ってばかりいないで、どうすればいいか、前向きな提言が欲しいものだと思います。