協力会社と元請、持ちつ持たれつの関係とは

 

まあ、IT業界にいたらよくある話ですけどね。

元請がいて、元請と懇意にしてる協力会社がいて、協力会社はさらにいろんな小さな会社と知り合いで、仕事を斡旋。元請もプロジェクトが忙しかったり暇だったりで、社員を常に雇用するより、人が必要なときに「お願い!」ってできたほうがいい。そもそも元請の社員の給料高いし。ということで、現場には、いろんな会社の人が集うことになります。

 

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 兵庫県尼崎市の全市民約46万人の個人情報が入ったUSBメモリーが一時紛失した問題で、市から業務委託を受けた情報システム大手「BIPROGY(ビプロジー)」は26日、メモリーを紛失したのを「協力会社の社員」と説明してきたのが、「協力会社の委託先の社員」の誤りだったと発表した。

 

もともとは元請の仕事で、どんなふうにして私はこの現場に来たの?っていうのを「商流」って言います。どんな商流だろうが結局はみんな現場で働くわけで、知らん会社の人と協力して仕事を進めるなんて日常茶飯事です。

一番仲の良かった現場は、会社の壁を超えて遊びに行ったり飲みに行ったりしていた模様です。私は「ハーン」と思って積極的に入っていこうとはしませんでしたが。

まあ協力会社とは不思議で、その現場の会社の勤務表を入力しなきゃいけなかったのですが、自社の勤務表も作らなきゃいけませんでした。で、自分の会社と契約した会社、つまり今回のような「協力会社の委託先の社員」は、更に自分の会社の勤務表を作ってました。

1)元請の勤務表
2)当社の勤務表
3)自社の勤務表

もはや勤務表地獄だねと思いましたけど、これを書くことで「管理している」ということになったみたいです。商流が複雑であればあるほど、間接的にこういう業務が発生して、ただただ現場で働くだけなのに月初になると、紙の書類が大量に発生し、それをまた会社に持っていくみたいな不条理が起こっていました。

・・・と思いながら書きましたが、こんなことまだやってる現場あるんだろうなと、今回のニュースを見て思いました。

世の中では丸投げやら中間搾取やら言うけど、まあ人を集めるのは大変です。そして、大きな企業は委託先について、信用力がないと一緒に仕事ができません。個人事業主と契約できない会社もあるし、そうなると、ある程度信用力のある会社が中間にいないといけない。そこが、いろんな中小企業を取りまとめてくれていたりします。

人材斡旋には近いのですが、単に人を集めるだけではなく、チームでいろんな現場に取り組むのでノウハウもあるし、協力会社との関係性も元請にはできない、地べたの活動が上手だし、まあ、持ちつ持たれつの関係を私も見てきました。

私も、その時代はほとんど他社に常駐していたので詳しくは知りませんが、いつも帰社するたびにどこかの会社が訪問してきました。そうやって協力会社のネットワークを広げながら、いくつかの元請と仲良くしてれば良く、自社リソースがあるうちは美味しい案件をこなし、マンパワーが必要だったり貧乏くじだったりしたら別の協力会社にお願いしたりして、ね。

たまに、転職する人もいたけど、同じ業界にいれば結局は商流のどこに入ろうが仕事は変わらなかったりして、私もギリギリまではずっと、この会社(協力会社の元締めみたいな会社)にいるのかなとか思ってました。

私の場合は何度かブログに書いたとおり、ああ元請の方で仕事しないとこの先危ないと思って会社を移りましたが、今の風景を見るとですね、ああ変わんねえなと。危ないも何もなく、ただただ続いてるじゃないかと。そして今後も続いていくんだろうな。

協力会社の末端にいると、何か元請が上で下請けは下、という気持ちになりがちですが結局現場でいっぱい手を動かしてきた人が40代以降はかなり強い印象です。そりゃ、人を右から左に流す仕事は、専門性が低く、ライバルも多く、そして自分は手が動かないという条件ですからね。私は元請に来たものの、会社が小さいのでプレイングマネージャーでずっと来ました。そろそろプレーしすぎという声も聞こえていて、ゆるくジョブチェンジを試みていますが・・どうなることやら。

ということで、私は協力会社で手を動かしていた人は、大手を振ってどこかで元請に転職してほしいと思ってます。技術で無双できるかもしれませんよ。