再委託まみれの仲良し現場、よくある風景

 

経験あるんですよねぇ。商流がぐっちゃぐっちゃの仲良し現場。

 

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ビプロジーはコロナ禍に伴う「臨時特別給付金」の業務を市から受託。個人情報を扱う業務であり、再委託する場合は市に許可を得る契約になっていたが、無断で2社に委託、うち1社がさらに別の会社に委託していた。

 

いい図が載ってるんですが、これ元請から下請二社に分岐して、そこからまた孫請にさらに商流が伸びてますよね。

でも現場は仲良しで、この4名、作業後に飲みに行ってます。

 

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USBメモリーを持っていたC社の方は、きっと一番操作に慣れていた方だったんじゃないかな、っていうのは憶測ですが。さすがに入ってるデータのヤバさに認識はあったんじゃなかろうか。

協力会社超えて飲みに行く現場って、相当仲がいいというか、チームワークの意識が強かったと思います。そういう現場に数年いたことがあるので。

一緒の仕事をしているわけで、そしたら指揮系統も何も飛び越えて、コミュニティー的なものが発生するのは当然なことです。

分業しているうちに、こっちは彼が詳しい、こっちは誰、みたいな話になるので、契約書通りに人間関係はできないのは当然ですね。

で、大きな会社の場合、現場の技術者は人事権ないことが多いです。人が足りないとなるや動くのは営業部門だったりします。で、懇意にしている協力会社に相談して、任せてくださいよ、人集めますよ。そして、こんな現場が形成されていく。

十中八九だけど、技術者レベルになると指揮系統なんてめちゃ曖昧になって、一緒に作業していくうちに仲良くなるのは間違いないですよ。

だって、会社に行ってコミュニティーがないとしたら、常駐SEとかってやってられなくないですか?。一緒に仕事するのに、みんな他人、って状態が長く続いたら、それはそれで仕事的にも支障が出るって話じゃないですかね。

だからこの業界、結果的に人が集まったね、でそれを成り立たせるために、営業があれこれ手を尽くして会社間のコネクションを作るってのが、普通なんです。

しかも、一応元請と下請の関係はできるんですが、元請の社員も人事異動もある。そのときに若手になっていくんです。長い現場だと。ベテランはだんだん、燃えそうなリスクのある現場に移され安定してそうな現場に若手がアサインされる。そしたら、下請のほうが現場よく知ってるなんてことが普通におきる。そうなると、飲み会ってもっと大事になるわけですね。そして、下請のほうが現場を握るケースもよくある。

Dさん、お願いしますよ~、なんて、元請のAさんがお願いすることなんて、普通。

 

この件を見てね、よくネットで、再委託が悪者になるんですけど、そもそも、USBメモリーやノートPC持って飲みにいっちゃ、ダメですよね。それは再委託は関係ないです。

再委託のことを行政は知らず、行政が損賠賠償を元請にする、って話はまた別の話だと思います。だって、現場は、別のロジックで仲良くなっちゃうものだから。

むしろ、元請は、末端までセキュリティー教育をちゃんとしなきゃダメだよね、っていう普通の話にまとまるんです。で、発注先にはちゃんと許可を得る。

委託がなくなっちゃったら、ほんと人が集まらなくなって、いろんな現場がまわらなくなるし、仲良し現場を作ってる他の現場の方は気の毒だなと思います。