orangeitems’s diary

クラウドで働くインフラエンジニアの日々の感想です(ほぼ毎日更新)。

横浜市長選挙結果から考える日本の政治が動くとき

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日本の歴史は、戦前と戦後で大きく分けられるとのイメージを私たち40代は強く植え付けられたように思う。私が20代の時は「戦前世代」と「戦後世代」で日本の有権者は大きく分かれていた。

1995年(昭和60年)、50歳以上の人は戦前生まれだしそれ以下の人は戦後生まれ。

20歳~49歳が戦後しか知らない、50歳~80歳が戦前を知っているとすれば、くっきり分かれているのがわかるだろう。

このころ何があったかと言うと、自社さ連立政権という、社会党・新党さきがけが大きく議席を伸ばし、政権の一部を握った時代だった。

世代が二つに分かれると、政治は流動化するものだと思う。

価値観が世の中に二つあり、拮抗するときは政治に現れるものだ。

 

もう一回政治が流動的になったことがあった。2010年前後だ。このときは民主党が政権を握った4年間だ。

20歳~49歳と、50歳~80歳の間には何があったかというと1960年という区切りがある。1960年とはいわゆる高度成長期の始まりだ。高度成長期を突き抜けてバブル崩壊、そして失われた20年を経験した20~49歳、そして高度成長期、バブルを堪能した50歳以上。特に20~50歳の若い世代の間で危機感が募り民主党政権が誕生したが、それは大抵の人がご存知のとおり短命で崩壊してしまいその後長い間自民党が大勝することになる。

不安定化は、20~49歳が新しい価値観を持ち、それが社会の過半数を握ったときに発生すると思っている。

 

さて、2021年。前回の民主党時代が2010年だったことをふまえると時間があまり立っていない。しかしどうもまた、20歳~49歳と、50歳~80歳で、大きく世代間のギャップが発生しているような気がしてならない。自分自身が40代後半で境界にいるからかもしれないが・・。

20歳~49歳と、50歳~80歳の世代論を現在語るときは、戦争や高度成長、バブル崩壊などを話題にするにはもう古すぎると思う。何が契機になっているかというと、

「好景気を経験したことがあるかどうか」

だと思っている。失われた20年と言ったのが今から10年前くらいで、1990年~2010年くらいまでのことを言うが、20歳~49歳くらいの世代の大多数がこの20年を内包している。日本が成長した姿を働きだしてから見たことのない世代が過半となるのがおそらく今年あたりなのではないかと思う。いわゆる就職氷河期世代以降の人々だ。

このまますんなり自民党が強い時代が継続する状況には見えない。この政治状況で受益していて、そしてこれからも受益しそうなのは50歳以上に見えるからだ。

一方で、民主党政権が失敗した反省から、自民党を支持するべきだし昔に戻っていいのかという議論がある。ただ、どうも2010年~2020年ごろまでのインターネット世論には少し世論誘導のような、いわゆるフェイクニュース的な記事があふれていて、かなり政権与党よりのコメントと、旧民主党へのネガティブキャンペーンが目立ったように思う。今はインターネットでの世論誘導は各メディアの問題意識の高まりによりできにくくなっている。あの時のようにはならないのは、たくさんの人が知っている。かつ、コロナ禍対応のまずさにより、若い世代の不満が大きくなってきているように思う。

 

総合的に見て、今年の秋には行われるであろう衆議院議員総選挙においては、不安定要因が明らかに見られる。受け皿となる野党にて準備が整うのかは未知数だが、本日の横浜市選挙の結果は、明らかに若い世代が動いた様子が見て取れる。8名の大混戦となったが、当選したのが唯一、50歳未満だった山中氏(48歳)だからだ。残りの候補者は56歳以上で上は75歳まで。それらをぶった切って、20:00に当確を決めてしまったのが事実だ。

よく政党間闘争ばかりが表に出るが、今理解すべきは、若い世代がコロナ禍により現状を変えようと動き始めたということになる。少なくとも保守層は今回分が悪い。今を替えたいという欲求に対しては防戦するしかないからだ。自社さ連立のときも民主党のときも、その危機感が若い世代を動かし、不安定化したのだから。