orangeitems’s diary

40代ITエンジニアが毎日何か書くブログ

今、足りないのは「雑談」だ

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私自身もテレワークをしていて思うことがだんだん各種調査やメディア記事によって見える化していると思うことが、雑談の大事さ、です。

 

pc.watch.impress.co.jp

リクルートキャリアHR統括編集長の藤井薫氏は、テレワークは行き過ぎた効用主義に陥りやすいという一側面を持っており、就業者個人へのプレッシャーが高まることが、ストレスを高める遠因になっていることを指摘したうえで、「仕事中の雑談がストレス解消のカギになる可能性がある」とコメント。一人ではできず、相手に成果を求めない「雑談」によって、過剰なストレスを解放する大切な職場コミュニケーションになる可能性に言及している。

 

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新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、テレワークを導入した企業が増えたわけだが、同僚との会話が減った人はどのくらいいるのだろうか。現在、テレワークをしているビジネスパーソンに聞いたところ、「出社時と比べて『会話』や『雑談』をする時間が減った」と答えたのは70.9%に達していることが、イーヤス(名古屋市)の調査で分かった。

 

www.itmedia.co.jp

 一方で、浮上した課題の中にはまだ解決していないものもある。青山さんが特に問題視しているのが「雑談の消失」だ。

 仕事とはまったく関係ないように見える雑談でも、長い目で見るとそこから思わぬアイデアが生まれることが多い。ときには、新しいゲームのベースとなるアイデアが生まれることもあるという。だが在宅勤務では、そうしたコミュニケーションがなかなか生まれない。

 「オフィスで皆が顔を合わせていたときには自然に交わされていた雑談だが、業務用のオンラインツール上ではなかなか自然発生しない。こうした制約を克服して、在宅勤務体制下におけるコミュニケーションの質と量をさらに高めていくことこそ、今後私たちが取り組むべき最大の課題だと考えている」(青山さん)

 

完全に露わになったこの雑談不足。オフィスに集っていた場合になぜ雑談が発生したかと言うと、常にConnected(接続されている)状態のためです。気が付いたら声を発するだけで相手に届いていた。しかし、テレワークで離ればなれの場合はまずConnectしなければいけません。相手側に通知がいく場合はその通知に目をやる手間が増えます。意味のないコミュニケーション、例えばチャットでもメールでも、雑談のような問いかけをしたら相手の邪魔になるマナーがあります。

結果的に、常に意味のあるコミュニケーションが求められるようになり、表面的にはコミュニケーションがスマートになります。すべてに意味が求められるようになり、多忙な職場についてはむしろテレワークの方が効率が上がった現場もあるでしょう。

しかし、効率を追い求めた先に、そぎ落とされたものが、くっきりと「雑談」として意識されるようになりました。今、やってはいけないと言われる飲み会も、その範疇にあります。

さて、雑談不足について、今のところ一番手とされているのが、「仮想オフィス」の取り組みです。

 

ascii.jp

テレワーク最大の課題である「コミュニケーション不足」を補うためのツールとして、「仮想オフィス」が注目を集めている。物理オフィスの感覚を仮想的に再現し、チャットやWeb会議で埋められなかった挨拶、雑談、相談、声かけなどコミュニケーションを実現する「仮想オフィス」のコンセプトと製品について見ていきたい。

 

これらの製品群を見ても、「なんだかいつも見られているようで嫌だな」と感じたのは、きっと自宅にいつつConnectedされていると、プライバシーが守られていないようで落ち着かないからかな、とも思いました。

 

ここまでの議論を考えると、やはり、どこかでオフィスで集まって、雑談をするような強制イベントがないと解決しないのではという直感があります。

今後、全員が週5でオフィスに必ず行くような時代は過去になり、テレワークとオフィスを使い分ける時代はもう不可避なので、どこかで雑談を「仕事」と定義し、オフィスに雑談をしにいくような時代が訪れるのかもしれません。

今は・・まだ耐えなければいけない状況なので、Web会議でも、1 on 1 ミーティングのようなことをやってみるといいのかもしれないと思っています。どうしても複数人だと、リーダーが一方的にしゃべることが多くなりがちです。まあでもそうすると、リーダー対メンバーの、1対nのような状態が生まれて、これも雑談とはまた違うのですよね。雑談の相手をリーダーが全部引き受けなければいけないというのも、ね。

じゃあn対nで、総当たりで1 on 1をやると莫大なWEB会議が発生して、仕事にならなくなる(笑)。

結論はまだ自分の中でも出ていませんが、何かしなければいけないと模索中です。