ツイートを連投しながら思いついた話。
最近は選挙をしたら、自民党は圧勝するし小池都知事も圧勝してますよね。
トップシェアの一強になる状況が続いています。
なぜそうなってしまうのか。
これは二番手以下の戦略の問題だと思います。
圧倒的なトップシェアがいて、しかも日本の人口は変わらないわけですよね?。
もしビジネスだとすれば、そのトップシェアの市場はほっといて、ホワイトスペースと言われる誰もプレイヤーがいない市場を見つけ出してシェアを広げることはできる。
しかし、日本と言う国が今後広がることはありません。
であれば、やるべきことは、「トップシェアのモノマネ」です。
例えるなら、携帯キャリアの市場です。スマホを持つ人って有限ですよね。
で、大昔は圧倒的にNTTドコモが市場を握っていたわけです。あとは小さいもしくは中ぐらいのキャリアばっかりだった。
今は、NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクの3強がシェアを分け合っていますよね。
じゃあKDDIやソフトバンクはどうやってシェアを伸ばしNTTドコモに肉薄したか。
これが、トップシェアに対する戦い方なんです。
特にソフトバンクがやった戦略は非常に教材として分かりやすいと思います。まずはニッチプレーヤー、特定の層に切り込むために、ホワイトプランなる差別化戦略を提示した。その後も「やっぱりソフトバンクは違うなあ」みたいなプランがどんどん出てくると予想しましたが、違いました。彼らがやったのは、「ドコモやKDDIがやったことを翌日にソフトバンクでもやれるよ戦略」です。徹底的にトップシェアの真似をする。最終的にはNTTドコモにしたってソフトバンクにしたって、サービス変わんないよね、って消費者に思わせることに成功しました。
そう、NTTドコモに対して、反NTTドコモではいつまでたってもニッチプレイヤーで、NTTドコモの愛用者にはまっっったく響かないのです。
結局トップシェアを奪うためには、トップシェアと同化することの方がよっぽど大事なのです。
どうも、差別化のワナに二番手以下がはまってしまっているように見えます。
国会でも国会外でも、野党は終始、自民党は悪だ、ダメだって連呼してますよね。
しかし自民党に多数を与えたのは多数の国民なんです。
だから、あの戦略、多数の国民に対してツバを吐いているのと同じことなんです。
そりゃ、いつまでたっても「反自民党」のニッチ層にしか指示されないので、狭い面積で永年に渡って文句言ってる層にしかならないですよ。
で、トップシェア、自民党の方から見ていくと、彼らがうまいのは、第二自民党的な動きがあれば、積極的に自民党へ取り込もうとしていることです。
第二自民党が生まれそうなつぼみを、積極的に自民党内に取り込み、第二自民党が生まれないようにしている。そして、取り込んだら要職に置くのです。
これ、永遠に続けたら、トップシェアは安泰でしょう?。
だから、この記事のタイトル「圧倒的なトップシェアを倒すためにやるべきこと」ですが、本当は倒しちゃダメなんです。隣に全く同じものを建てて、選択者に迷わせないとダメなんです。そして全く両者に差別化要因がなければ、半々になっていくんですよ。だから、携帯キャリアのシェアは、三分の一ずつに収れんしていくんです(ある程度の差はありますが)。一時期MNPって話題になりましたが、番号を別のキャリアに持ち込めるようにしましたよね。
その結果、
・NTTドコモからAUへ
・NTTドコモからソフトバンクへ
・AUからソフトバンクへ
・AUからNTTドコモへ
・ソフトバンクからAUへ
・ソフトバンクからNTTドコモへ
これ全部が同時に発生し、結局はシェアが似通っていく、寡占の状態になりました。
大きな一強がいるときは、対抗しちゃダメなんです。
一強をリスペクトしながら、こっちでもいいな、って思わせる競合戦略を取らないといけない。攻撃したら一強の支持者が絶対になびいてこないのです。総取りしようとして「アイツはダメやー!」って叫んでたら、「またアイツかよ・・」となってしまいます。
この辺りをわかっていない人が多いので、日本は、「一強化」しやすいんじゃないかなあと思います。誰かに勝つためには差別化しないといけない強迫観念、強すぎ。