orangeitems’s diary

クラウドで働くインフラエンジニアの日々の感想です(ほぼ毎日更新)。



深い睡眠が大事なことをたくさんの学者が発表していることのまとめ

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深い睡眠

皆さまは良く寝られていますでしょうか。

「心身ともに健康」であることが「よく寝られる」という条件であるというのは皮肉ですよね。本来は健康じゃないからゆっくり寝たいのに、気がかりがあるとか持病があるとか、深く寝ることを阻害する要因も不健康にあったりして。

まあとにかく、生活のリズムを大事にしたり、休養を取る時間を用意したりすることは意識的にできますから、努力あるのみ・・と言ったところだと思います。

 

なぜ大事か

さて、なぜ寝ることが大事か。

たくさんの学者がこれを学術的に調査し発表していますので紹介します。

 

wired.jp

あなたの家族や友人のなかに、全身麻酔下の手術の末に突然の「認知障害」を経験した高齢者がいるかもしれない。科学学術誌『Science Anvances』で2019年2月下旬に発表された麻酔による睡眠の最新研究によると、こうした一時的な認知障害は、脳の清掃機能が原因のひとつである可能性を教えてくれる。

論文は「睡眠と脳の清掃機能」の関連性について詳しく追究したもので、深い、ノンレム睡眠時にあらわれる、ゆっくりと一定した脳活動(デルタ波)と心肺活動が、脳の老廃物排出プロセスに最も効率がよいことが実験により明らかにされている。この知見により、睡眠不足とアルツハイマー病の関連性や、なぜある種の麻酔が高齢者の認知障害につながるのか説明できるという。

 

なるほど、脳の中に物理的な老廃物が蓄積するので、これを深い睡眠中に排除するという説明です。加齢とともに眠りが浅くなっていくことと、アルツハイマー等の発症に深い関係がある・・、記事はこう説明しています。

この記事の理解を助ける別の記事があります。

 

biz-journal.jp

――良い睡眠とはなんでしょうか。

佐藤教授 これもはっきりとした定義はなく、よくわかってないが、「量」と「質」のバランスが大切ということは言える。

「量」については、これまで行われた疫学調査によって6〜8時間程度眠る人の集団で、高血圧や糖尿病、肥満などの病気の発症率がもっとも低くなることが示されている。また、睡眠時間が短い人はメンタルヘルスの状態が悪く、逆にメンタルヘルスの状態が悪いとなかなか眠れないというように、睡眠時間とさまざまな疾患は相互に関係している。

 よく「自分はショートスリーパーだから、あまり眠らなくても大丈夫」と豪語する人がいるが、実際にショートスリーパーだと確認できるのは100人のうち1人いるかいないかの割合。

 平日は4時間程度の睡眠で十分だが、週末に長時間眠っているという人も少なくない。これはショートスリーパーとは言わない。平日の「睡眠負債」を休日に返済しているにすぎない。睡眠は貯蓄する(寝だめする)ことはできないので、平日もなるべく眠る時間は削らずに確保してほしい。

「質」については、先ほども少し述べたが、「深睡眠」(徐波睡眠)を確保することがカギになる。ノンレム睡眠(特に深睡眠)は、コンピュータでたとえるとデフラグを行っている状態だというとわかりやすいかもしれない。シナプス(ニューロンとニューロンの接合部)の再統合を行っている。

 

なんだかコンピュータで例えられると不思議な感じがしますが、深い睡眠を取ることが脳の中にある不都合な状態を解消することのために非常に大事だということは間違いなさそうだと思えます。

 

style.nikkei.com

数年前、最も権威ある科学誌の1つである「サイエンス」に、睡眠研究に携わる人々をうならせた1つの論文が掲載された。それが今回のテーマである「睡眠中の脳内清掃システム」である。米国ロチェスター大学メディカルセンターの研究チームは、神経細胞へダメージを与えず3次元撮影や液体の流れが観察できる最新の顕微鏡(2光子励起顕微鏡)を用いて、それまで知られていなかった脳内の老廃物を流し出す一種の排水システムを明らかにしたのだ。

この論文は神経科学に大きなインパクトを与えたが、いまだ他の研究施設から追試が出ておらず真偽は確定していない。またマウスを使った研究であり、人での検証はこれからである。けれども、最近になってさまざまな状況証拠がそろい、「本当らしい」となってきたので紹介しよう。

 

こちらは2016年の記事。ロチェスター大学はかなり長い間研究していることがわかる記事です。また面白い指摘として、「長く寝ればいいというわけではない」ということ。睡眠時間が長すぎる人にもアルツハイマー発症リスクがあるというのは興味深い話です。前段の筑波大学佐藤教授の指摘の通り、量だけではなく質も大事なようです。

 

 

寝つきをよくする方法

最後に、どうやれば寝つきがよくなるか、について書かれた本があるので紹介して記事の終わりにします。

 

gigazine.net

翌日に重要な会議で大役を任されていたり、ストレスなどで日々重圧を感じていたりすると、なかなか眠れなくなるものです。より良い生活を送るための方法について多数の記事を投稿しているメリッサ・チュウ氏が、不眠や寝不足の恐ろしさと、快適な朝を迎えるために取るべき方法についてMediumで解説しています。

 

冒頭でも書きましたが、よく寝ることは本当に難しい。加齢とともに「気になること」が日々増えていくというのは本当に皮肉としかいいようがありません。出家して、この世のことをすべて忘れたい!、というモチベーションはこのあたりにあるのかもしれませんね。忘れる技術というか、ストレスをかかえないための努力が、健康維持のためには大事な要素のようです。