orangeitems’s diary

クラウドではたらくエンジニアの日々の感想です。

アメリカ政府閉鎖問題、トランプ大統領が謎の攻勢を強める

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アメリカ政府がまたもや閉鎖の話題

半期に1度の風物詩となりつつある、アメリカ政府閉鎖問題の件です。

 

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【ワシントン共同】トランプ米大統領は29日、野党民主党が議会の予算審議でメキシコ国境の壁建設に向けた費用の確保に反対すれば、9月末の現行予算の期限切れに伴い連邦政府機関を閉鎖するとツイッターで警告した。

 

アメリカ政府閉鎖の件については、今年初頭に話題としていました。

アメリカ政府が閉鎖というニュースは大丈夫か?何が起きているのか? - orangeitems’s diary

つなぎ法案期限切れ間近、もうアメリカの政府閉鎖はないのか?(続報あり) - orangeitems’s diary

アメリカが再びつなぎ予算が失効し政府機関閉鎖となったが数時間で終わる見込み - orangeitems’s diary

今度こそアメリカ政府閉鎖は逃れました。(追記あり) - orangeitems’s diary

閉鎖のしくみや経緯は上記記事を順番に読んでいただければと思います。

 

何が起こっているのか

アメリカの予算執行はかなりドラスティックであり、もし予算が決まっていなかったらそこにひもづく組織は全部閉鎖しちゃうという思い切った制度となっています。そして、アメリカ自体は債務上限つまり借金できる金額を法律で決めていて、毎回議会がその上限を上方修正しないと予算が通らないというおかしなことになっています。

で、トランプ大統領はそもそもそんなに大借金をしなければいけなければいけなくなったこれまでの政策を全否定し、そもそもの根源たる貿易赤字を何とかしようと貿易戦争を仕掛けているという最中です。これについては今のところトランプ大統領の思惑通り進捗していると思っています。

しかし、来年度予算(2018年10月~2019年9月)を組むにあたり、また議会とモメモメしそうです。一番の議題が、メキシコとの国境に壁を建設する件です。民主党は絶対認めないという姿勢であり結局は政府閉鎖を人質に、これまでも壁建設の予算はつきませんでした。で、今回はトランプ大統領の方から先手を打った形です。おい、民主党、認めんならば政府機関を閉鎖すっぞ!、という具合です。

 

 

ただ、よく考えるとおかしな話で、政府の長はトランプ大統領です。民主党が応じない場合に閉まるのは政府になるわけで、本当に困るのはトランプ大統領なはずです。

これはトランプ大統領が、国民生活が脅かされる原因は民主党がゴネるから、というレトリックに置き換えたいのだと思われます。これが、議会を解散するぞ、というような話だとわかりやすいのですが、閉鎖対象が大統領自身が統括する組織なので、見え方としては「謎」に感じてしまいました。

 

今後の予定

来年度予算ですが、8月中には絶対に決まらないでしょう。

9月30日に、つなぎ予算という12月までとりあえず暫定で認める予算を決議するかどうかで、共和党と民主党の間でモメモメするでしょう。

そしてまた12月にモメて、3月ごろに決着する。

これは2017年~2018年のアメリカの姿ですが、これがリフレインするかはわかりません。ただ一つ違うのが、トランプ大統領が先手を打ったことです。

アメリカの中間選挙が11月6日に行われるそうですが、トランプ大統領の支持が非常に高ければ、12月あたりで決着するのではないかと思います。

今の貿易戦争にしろ、メキシコの壁にしろ、11月6日のアメリカ中間選挙によるアメリカ国民の判断が大きな分岐点になりそうですね。

 

 

これからヤバイ 米中貿易戦争