orangeitems’s diary

40代ITエンジニアが毎日何か書くブログ

成長している国はきっとデータを気にしない

 

インドが日本の経済規模をもうすぐ超えるらしい。

 

www.nikkei.com

インド政府は30日、2023年7〜9月期の実質国内総生産(GDP)の成長率が7.6%だったと発表した。インド準備銀行(中央銀行)などの予想値を上回った。名目値では2026年に日本を抜くとの予想もあり、経済大国としての成長に弾みがつきそうだ。

 

まあ人口14億と言われているからそりゃそうだよね。人口減にあえぐ日本に比べてどんどん人口が増えているあの国はどういうノリで人々が生きているんだろうかと興味はあるが、まあ近づかないかな。

彼らが日本を意識することなどほとんどなくて、勢いに任せて生活しているうちに、人々が仕事をちゃんとやっているうちに、社会が大きくなったということだろう。

 

売上や利益のような、数字で出来たデータをずっと見ていると楽しくなることがある。この数字を減らせば利益が増えるねとか、新しい案件がここで寄与するのねとか、未来が数値化されていると未来感覚がつかみやすくなる。

それを突き詰めるとデータアナリストやらそのためのソフトウェアやら、専門家やらがひしめきあってる分野もあると思うが、日々技術者とマネージャーを行き来する私からすると、数字ばかり見つめても何にも出ないというのが正直な感想だ。

予算と達成見込みのような、計画と結果の数字を合わせていくことをずっと考えていると、この数字をこちらに移して・・のように色々と細工をしたくなるが、ある日突然大きい仕事がやってきて、計画してたことが全部吹き飛ぶことがある。

現状把握はいいことなのだけど、現状を分解してパズルのように組み替えることが仕事だと思い違いすることがある。しかし新しいことを始めることやそれによる結果は、数字として計画には積めないので、一応必要経費だけ入れておく。儲かるのかうまくいくかは計画しても数字が見えにくい。

いい活動を継続してやっていると、どんどん結果はついてくるものだが、それはついてきてからでないとわからない。だから、わかることだけをこねくり回しても成長できない。

 

今の日本も、ものづくりとか、ジャパンカルチャーとかインバウンドとか、今ある資源の有効活用を推し進めようとバブルがはじけてから30年ほどがんばったけれど、その結果があの東京オリンピックの無残な姿、無観客試合だったような気がする。

日本の経営はいわゆるPDCAが中心で、今の運用を見直しながらうまく行っているところは保って、問題が合ったら修正していく、みたいなやり方が多いと思う。

しかし、きっとどんどん成長している国は、「放置していても成長する」のである。なぜかというと人口が自然増するから。需要は増える。増えるから作る。前年割れの危機感もないから新しいことをするのにおおらかになる。上手くいかなくたって成長はするよ、と言う国は強いよな、と思う。

基本が何もしなかったら沈んでいくというこれからの日本において、それでもやりくりして前年以上をめざす日本の人たち。国民性としてもっと楽観的に発想して、ノリでいろいろ起ち上げていくくらいの雰囲気にならないと、こりゃ、まぁずぶずぶと、沈んでいくだけなんだろうなと思う。

失敗を認めないお国柄とか、前年比を異常に気にするとか、スクラップアンドビルドが嫌いとか、いろいろ心の中から変えていかないと中々日本も浮上はないかな。