orangeitems’s diary

40代ITエンジニアが毎日何か書くブログ

生成AIに何を期待しているかだんだんわかってきた

 

正直言って、ChatGPTとかに尋ねて答えてもらうのって、めちゃかったるいわけですよ。文字が出てくるのがタラタラしているでしょう。Google検索なら、パッと出てすぐ次の動作(出てくるサイトの情報が正しいか吟味)に移れるから動作を遮らない。私はせっかちですからね。コンピューターの回答に待つという概念を持ってくるのが嫌でね。

テキスト生成に限らず生成AIにありがちなのがレスポンスの悪さ。GPUをいいものにすれば早くなるけど、むしろ今はGPUが良くなると回答品質の良さの方にコストをかけるみたい。だから、AIを支える半導体が技術革新で相当スピードアップしないと、私が求める「調査」「回答」のサイクルは満足しないだろうな。

それならなぜ、皆がChatGPTみたいなものに期待しているかって、Googleの検索結果が本当に正しいのかどうか、また、それを判断するということ自体が人々の脳にすごく負担をかけているってことだろうね。

でもね、その負担を負担と思わないような私にとっては、Chat GPTが持っている元ネタがインターネット上の情報である時点で、全く価値がないんだよね。ちんたら本当に正しいかどうかわからない情報を待っているより、自分で調べたほうが早いじゃない?。自分がGoogle検索して色々考えて作ることを自動化しているに過ぎないわけでしょ。

しかもChatGPTは、できるだけちゃんと答えないといけない呪いがあるみたいで、ウソを本当みたいにして言ってくる。それは参照元がウソだってことだと思うんだけど、ウソをウソと見抜けないAIに、何を期待して答えを待つと言うんだという話になる。

面白半分に絵を作って楽しむ、くらいならエンターテイメントとしてはいいんだけど、テキストの情報処理については、AIは人間様にはかなわないね。

 

ところで、生成AIが今一番活躍しそうなのは、プログラミングの自動化らしい。こういうコードが欲しいな、と思ったら勝手に書いてくれたり提案してくれるそうだ。

これって自動翻訳の分野と似ているよね。自動翻訳だけはもう皆が社会インフラとして使っているしその延長のように思う。

プログラミングみたいに、処理が定型化されている分野についてはAIは活躍するだろうけど、人間の自由思考みたいな部分は個人差が大きすぎて、真理を聞こうとすればするほどきついことになるだろうね。今、各地で戦争がおきているでしょう。言葉がある人間同士なのに、命のやり取りをしなければいけないくらい通じ会えない。AIにその答えがわかるはずがない。そういうふうに、AIには得意な分野と苦手な分野がある。それを、全てが解決できるみたいに捉えると、それは盲目的だし、幻滅するだけになる。

日々生成AIは使っているし、自室のGPUも暖房状態でこの冬はエアコンつけなくてもいいな、という状態のもと、限界もよくわかってきた。世の中はなんでもできて世界が一変すると思っているみたいだけど、とんでもないよ。そんなことやっている暇があるなら、人間連れてきて学習させた方がよっぽど仕事してくれると思うよ。