orangeitems’s diary

40代ITエンジニアが毎日何か書くブログ

IT業界と東京の蜜月

 

大学の頃に東京に来て、そのまま関東地方に住み着いている。始めは世間知らずで新宿に住んでしまったが家賃の高さで首が回らなくなり最終的には東京都から離れたが、何も困っていない。東京は住むものではなくたまに通ったり遊びに行ったりするものになった。隣県の神奈川/埼玉/千葉は今でも膨張していて、きれいなショッピングモールもあったりして、環境は豊かだと思う。東京まで行かなくても数駅行けば何でもある。

さて、この東京という場所。IT業界の集積地だ。そもそも外資系企業は東京にオフィスを構えていることが多く、かつIT業界の新製品・新サービスは外資中心で物事が動く。したがって、東京ではたくさんのイベントが開かれいつも新しい話で盛り上がっている。

その上、事業会社も東京に本社が多いので、IT業界が仕事を取りに行きたいのであれば東京にオフィスがあった方が絶対いいのだ。製造業のように自らモノを作って全国や世界に売れるのであれば東京は営業所だけで構わないが、IT業界なんて事業会社から仕事をもらってナンボの仕事である。顧客の近くにいることが仕事をもらえる条件ならば、東京に本拠地を構えることはメリットしかない。

しかも、事業会社の本社の仕事は全国の要件にまたがる。東京で大阪や九州、北海道などの話もある。各地方で営業するより東京でお話を頂くほうが効率的だ。話を頂いたのちに現地で展開すればよい。逆にITエンジニアとして現地で働いていると、案件が東京から降ってくるため、どうしても本社の意思決定からは遅れて動くことになる。

また、昨今だと現地に行かなくてもWeb会議で仕事が進められる。東京にいながらにして全国と仕事ができる。従って現地で働く必要もなく、東京近辺に居たほうが新しい情報も入りやすいし全国の仕事ができる。

コロナ禍の期間で東京の一極集中が緩和されるのかという雰囲気はあったが、残念ながら逆の方向に向かったと思う。各地方の事業会社も、技術の高い東京の会社に仕事を頼み作ってもらった方が満足度が高いことにも気付いている。

東京で仕事を探すと、満員電車がつらいとか、住居費が高いとか、ランチが高いとか色々聞こえてくるけれど、正直言ってそれでも東京という街は魅力が高いと思う。東京には真っ先に新しい情報が入ってきて、仕事が潤沢。同業他社がしのぎを削っていて、もし立ち位置が気に入らない場合は転職の選択肢もたくさんある。

最近だとIT企業が隣県に本社を引っ越すことも増えてきて、東京にアクセスできればいいか、と言う風潮もある。データセンターは東京にはもう作る場所がなくて今は千葉が熱い。とりあえずビール、とりあえず東京、そんな状況で若い内に東京にいることはその後の成長に影響するのでは、と思う。

一方、住居については色々な考え方もあるけど、私は郊外をお勧めするかな。東京通勤は確かに辛いが、前述のように郊外に拠点を持つ企業も増えてきた。東京中枢は営業部門だけにして技術部門は郊外でも十分だと思うよね。郊外に住んで郊外に通うってのが一番心地いい。

昼ごはんは、私は外食しない。格安スーパーで買って自席で食べてる。日本のどこにいたって私はそうするかな。安いし。外行きたくないし。

住んでる場所とかでマウント取る人なんて見たことないけど・・。とりあえずは気持ちよく日々を過ごせて、近隣が便利で、ならいいのではないかな。

社会構造が急激に変わるのなら、こんなIT業界東京推しもしないけど、コロナ禍でも変わらなかったぐらいだから、この状況は不変で普遍だと思うよ。