orangeitems’s diary

40代後半のITエンジニアが毎日(できれば2本)何か書くブログ

何のために技術力を付けるのか

 

技術力。

この業界に入ってから、入社後1秒で、いや入社する前から聞かされましたね。技術力。人の価値は技術力だけでは定まりませんが、少なくとも生きて行くために必要な能力の一つにはなってます。

技術力といっても様々ありますよね。ITの世界もいろんな分野があります。どんな分野を攻めようが技術力ってひとくくりにされます。技術力があるかどうか。ない人は転職のときに、概ね弾かれてしまいます。わざわざ技術力のない人を採用するのは、ポテンシャル(潜在能力)があると認められたときですね。でも、それで高給条件は無理です。最低ランクに近しいところからスタートして、そして技術力を付けて高いレベルの仕事を目指すだけです。

はて、技術力って何だっけ。

技術力をちゃんと言語化できますか?。今あなたがやっている仕事における技術を一言で言えますか。教科書があってそれを全部暗記できたら、あなたの仕事は肩代わりできるでしょうか。いや、経験が・・と言うなら、その経験は技術ではできていないのでしょうか。

理屈を詰めたらわかると思いますが、技術力ってなかなか一言で表現できないものです。

現場で必要な能力は、技術力だけでは説明できません。技術力があったとしても、原盤の戦力になるのはしばらく時間がかかるでしょう?。

でも技術力は、現場で必要な能力だけではつきません。現場の仕事ばかりやっていたら、その他の使わない部分は勉強できないし、仕事にも追われがちになるので、技術力を付けるには不十分だと思ったことはありませんか?。

職場において、マネージャーや会社が技術力に対して主体的に動かないで、そして人事査定の時に急に「君には技術力が・・」なんて言い出すから、技術者も困るんですね。何なんだ技術力って。そして、個々で勝手に解釈した、技術力の定義が暴発し出すんです。

人によっては、とにかく資格を取りまくると言う人もいます。もっと手を動かすことをと、開発者であれば自主開発したり、インフラであればサーバーを借りて構築し出したり。本を読み漁ると言う人もいるし、とにかく20代や30代の前半ぐらいは、技術力なるしんきろうを追いかけて、みんなあせあせしてませんか?。多分今も。

現場で技術力という言葉が出てくるのは、いつも実際に必要になったときです。新しい仕事があるけれどもそれができる担当者が限られる。それでやっと、技術力のあるなしを判定しているのであり、何も無ければ「イメージ」でしか語られないということになります。だからこそ、資格を突きつけ、もっとレベルの高い仕事をやらせてくれ、と会社にアピールするわけですね。

でも、その資格を取得したからと言って、現場で必要な技術力とイコールなのでしょうか。そう言われると怖いですよね。みんな怖いです。

このように、実は会社って、ふわっとした意味で「技術力」って言っていて、実際に来た仕事を持って判定をしているという話です。

だから、個人は現場の状況を戦略的に判断し、自分で「技術力」なるものを先回りしておかないといけない。会社から降ってくる教育プランや研修に乗っかったとして、それが自分を高めてくれるかというと、私は全く当てにならないと思いますよ。

もっと具体的に言いましょうか。技術力、なんてパラメータは存在しません。ロールプレイングゲームの影響を受け過ぎです。それって、例えばピアニストに向かって「音楽力」がある、というようなもの。絵描きに向かって「絵描き力がある」というもの。パラメータ化するにはあまりにも解像度が低いと思います。

会社で戦力になって、評価され、権力を得るためには、実績しかありません。実績を出すためには色んなパワーが必要であり、その中の一部であるアカデミックな知識。そして経験。メンタル。マネジメント。いろんな要素が絡み合って、人は認められていきますので、なんだか世間でよく言われがちな「技術力」って言う言葉にはすごく気を付けた方がいいと思います。

 

(C) orangeitems's diary 2017-2023