orangeitems’s diary

クラウド専任の40代インフラエンジニアが書くブログ。新規事業マネージャー。20世紀末の就職氷河期スタート時にIT業界に文系未経験で入りこみそのまま生き残った人。

本音は、誰にも言わないで取っておく

 

20代の若い頃は、思ったことをズケズケ言って、周りを震撼させる若者だった気がするが、40代後半の今ではそんなことはしない。

本音は、誰にも言わないで取っておく。

これは、人生の知恵である。本音を言わないと周りに自分の意志が伝わらず、周りに流されていくとばかり思っていた頃はあった。

しかし、そうではない。発言とは、言葉とは、かなり周りの人々に影響を与える。何気なくいったことを長年記憶されてしまうことだってある。

ろくにお付き合いもしていないのに、あいつはああいう発言をすると思われ、それが長く尾を引くこともある。

言葉は力がある。こうやってブログを書いているからこそ痛感していることでもある。言葉を発するときはその影響力をかなり強めに見積もらなければいけない。

本音を心の中に思い、そしてそれに基づいて力強く行動することは何ら問題はない。ただし、それを言葉にするのは慎重にするべきだ。

1つは、いくら本音と思ったことでも、時間の経過で考え方がころっと変わることがある。しかし、他人に言ったらその以前に言った言葉が重しとなることがある。それを取り消すにしたって面倒だ。言わなければ軌道修正したところで大した影響はない。言葉にしない限りは他人が曲解してくれる。

次に、伝わらない問題だ。これは本音だけど・・と言った後の言葉が相手に伝わっていないとして、それを本音扱いされるという地獄である。あいつはああいう人間だ、の「ああいう」を誤解した本音で言質を取られてしまう。伝わらない原因はいろいろあるが、それより、言わないに越したことはない。

また、副作用として、誰かの本音まで引き出してしまうということもある。あなたがそういうなら私も。これはいい場合もあるが、悪い場合もある。さらけ出し過ぎて我慢が効かなくなる。お互い我慢しあってバランスを保ってきたのに、本音を出した矢先に、爆弾が出てくることがある。

人間とは不思議なもので、本音を隠してもしゃべりつづけることはできるし、それはウソでもない。核心には決して迫らず、そして問題が無い範囲、強い影響のない範囲で、慎重に言葉を選びながら、誤解のないように話をする。あまりにやり過ぎると、言葉はゆっくりで同じ事柄を繰り返し、そしてくどい話し方になるわけであるが、そこはバランス感覚である。

核心を出すことは慎重に、そして出す言葉は必ず伝わるように簡易に話す。

よく「話す技術」ばかりが話題になるが、「話さない技術」こそが大事なんじゃないかと思う。

繰り返すが、黙っているということじゃない。話すけど核心には触れない。相手の感情の揺さぶりにも負けない。より安全な範囲できちっと伝えることは伝える。

「・・・後は、あなたの良心で推測してください。・・・」

これだ。多分、ここが最も重要だ。悪意を持って推測するなと。行動は明確に。発言は慎重に。そして良い解釈を相手に求める。

さて、今回の話は、ひるがえって本音を書いているが、こんなこと、ブログにしか書けないわけである。私はあなたに本音を言いませんよ、なんて本音は周りの人には言えない。それがこのブログの「味」なのだろう。