orangeitems’s diary

クラウド専任の40代インフラエンジニアが書くブログ。新規事業マネージャー。20世紀末の就職氷河期スタート時にIT業界に文系未経験で入りこみそのまま生き残った人。

40代後半から見る50代の景色

 

「50代からは社内に閉じこもって、会社にぶらさがっていてはダメだ。副業をせよ。どうせ定年が見えてるんだから社内でキャリア積んだって先はないでしょ。外に出ていこう。」みたいな記事を見るんだけど、だいたいの著者が、自分で副業初めて成功して独立した人なんだよね。何やら社長やらコンサルやら。そりゃ自分の成功体験をもとに書いてるからそういうこと言うのはわかるんだけど、他の人が同じようにうまく行くかっていったらそうは限らないでしょ。成功している人が、みんな成功するんだからやらないのはおかしいっていうのは、そりゃ無責任だと思う。成功する人もいれば失敗する人もいるし、失敗する人には責任取らないでしょ。私は成功したぐらいの話なんだと思うんだけど、どうも記事になると誇張して、「50代以降も成功する方法」みたいにして人を集めるから、ほんと嫌になる。

個別でキャリアも環境も、性格も違うんだから全てが「会社の外に出て副業」じゃなくて、会社にしがみつき会社を利用すると言う方法も十分取りえる。アメリカのIT畑は、今、採用ストップやらレイオフやらで大変なことになっているらしい。一方で日本だと、なかなか景気動向で解雇とはいかないし、正社員を守る文化もあるので、こういうときにあまり動かないで会社とうまく付き合うのも重要かと思う。日本の企業形態から言って、景気動向で人を切ったり採用したりということになじまないので、基本的には会社に所属しながら情報収集をして、当たればいいかな、ぐらいの気軽な気持ちで今の会社で働きながら副業的なアクションを起こすのはお勧めだと思う。

日本だと、会社の中での人脈、そして会社を通じた外への人脈もその人の実力の一部であり、他社に行ってそのままストレートに実力を発揮できるかはリスクポイントでもある。思いっきり馴染まない会社に50代から入るのはなかなか勇気のある選択となる。それでも耐える人は耐えるだろうけれど。

思うに、会社側の本心って「50代に依存するような事業をやりたくない」だと思うんだ。だって10年後にいなくなる可能性だってある。直接プレイヤーとして活躍するようなビジョンじゃなくて、50代にはこれまでの知見を持って若い世代を指導し、若い世代が主体的にビジネスを起ち上げ成長させる基盤を作ってくれ、という偉く崇高な期待があるはず。そして若手から「あの50代邪魔ですよ」と言われるのか「あの方のおかげで一人前になりました」と言われるのかみたいなことで、きっと評価が左右されるんだと思う。

つまり、50代になってからの現業に対しての自分自身の依存度って、おそらくどの会社でも減らされるはずで、その負担減を利用して、副業的な、新しい活動の情報収集を始めるというのが最善手なんじゃないかと思う。一生懸命、若手のビジネスを下支えしたところで、輝くのは若手なわけで。そこで相変わらず50代が輝いてたら失敗だよね、と思う。

とはいえまだ私は40代なのだけど、もう数年したら50代も見える。こうやって、50代のことをふんわり考えながら40代を過ごしているのは有意義だと思っている。決して、自分がうまくいったから、みんなもやりなよ、とは言わない。相変わらず斜め上に進み、そして新しい景色を切り開きたい。