第六波、めちゃくちゃ始まっちゃいましたね。
これ、第五波のときも広がりが半端ないと思ったのですが、今回はそれどころじゃない感じです。増加スピードが加速度的。
症状についてはいろいろ言われていますが、正直言ってシステム運用の仕事って、風邪ひとつ引いたらダメなんですよ。毎週散歩をして体を鍛えている話はしましたが、これも仕事との相乗効果です。
週に1回12kmくらい歩いてるんだけど、これをもう5年くらい続けてて、よほどのことがない限り疲れなくなった。あと代謝も良くなり乾燥肌の悩みもほぼ解消。しかもお金もかからない。健康維持のためにほんとお勧め。
— orangeitems🍊 (@orangeitems_) January 3, 2022
すげえ大事なシステムがあって、そのシステムを操作する担当者が、熱があったり、ぼーっとしていたりしたら、すごく不安じゃないですか?。
それが元で何か問題となる操作をした場合、報告書に何を書くんですかね。作業担当者の体調に不備があり、注意力が散漫となり操作に不備のある状況となりました、とか。そんなの、書けっこない。管理監督責任を問われますから。
ということで、オミクロン、ワクチン打っているから重症化しないというのは議論のすり替えで、症状がある時点で負けです。
どれくらいの広がりを見せるかわかりませんが、かなりの感染力を持つのは確かな時点で、来週の予定は全部テレワークに変更。新年会のお誘いもありましたが、さすがにお断りしようかと思います。
一方で、技術者ってかなり技術志向が高く、人づきあいしなくても技術力があれば上に上がっていくイメージは世間一般に広いと思います。
未経験者にはWebスクールの勧誘が止まりませんし、現役の方も勉強する、資格を取りたい、そんなツイートが毎日乱れ飛んでいます。
私も業界経験25年、この技術と人づきあいについて観察してきましたが一定の結論を持っています。
人から信用されるためには、いい仕事をするより、利益貢献するより、飲みに行って美味いもん食って飲んで帰り際に「またよろしくお願いします~」って言って帰ることだったりするから、世間て難しいよ。
— orangeitems🍊 (@orangeitems_) January 6, 2022
まずは、技術主義だと思ったんですね。技術さえ磨けば食いっぱぐれないと。
ただ技術だけでは惜しい。例えばこの業界では、元請企業がユーザー企業と大きな金額で契約を交わし、協力会社がタスクごとに下請をし、またそこから孫請がいて・・、最終的に技術者にお金が渡るときには少額になってしまうという現象は有名です。
お金と技術の間の距離が長い、いわゆる中抜きのようなことが起こるとき、どんなに技術力があっても、お金は降ってこないのです。
ありゃ、技術力だけどんなに重ねても「立ち位置」というのは重要なんだなと。利益を得てこその評価。末端でどんなに顧客から評価を得ても、お金から遠いところにいることによって最終的な評価に反映しないんだな、これをまず学びました。
ユーザー企業が120万円/月を渡し、元請が下請に60万円/月を渡す。下請は最終的に50万円/月で技術者を雇う。この時、技術者がめちゃめちゃ活躍したところで、元請は技術者を直接見ているわけじゃないので物理的に評価できないんです。現場の仕事って現場に入ってからは値段が上がることってあんまりなかったですね。入れるときが勝負。
で、この構造であれば、さっさと元請のような、直接ユーザー企業とやり取りする会社がお金と近いということになります。私の感覚としては、もはや下請にも流さず、技術者としてこの位置にいるのが効率的と考えます。
さて、じゃあ利益を稼げる位置に来ました、と。
で、これで安泰かと思った時期はありました。
でも違う。違うのがわかったのはここ最近です。
この利益を稼ぐ構造に対して、自分が参加していることを決めるのは、上司です。技術力を持ってこの利益構造を自分がまわしているとしてです。仕事やってるし結果残しているし大丈夫だろうと思ったら、これが落とし穴です。
利益構造というのは実は人にあまり依存しない方が会社は都合がいいです。誰かがいないとビジネスが回せないのはリスク。これは「やりがい」とは相反関係ですが、限度があります。
上司は、このリスクを常に考えています。彼はよくやっているけれど、彼は本当にこの先も信頼できるのだろうか。彼を抜いた場合でも成り立つように考えなければ。
このストーリーはこの時点では健全です。しかし、痛感するのは、上司との信頼関係というパラメーターです。あいつは信用できる、とか、いいやつだ、みたいな部分です。
凄く技術力はあるけれど、嫌いなやつ、って場合ほど、上司がリスクと思い出すタイミングが早まるということです。
とてもビジネスも好調で、技術力も定評がある。それならば上司は「自動的に評価してくれるだろう」というのが思い込みなのです。
もちろん、信頼関係が強ければリスクは減るかといったらそうではありません。やはり特定個人に依存している組織は危ないので、対策は必要です。ですが、信頼関係の強さで、タイミングや対策が大きく変わってくるのです。これはこちらのリスクです。
「はい、代わりの人が来たから引き継いで、次のビジネスをしてね」、なんて、会社ではよくありがちじゃないですか?。
この、人のつながり。多分に、技術力からビジネスに行って、そしてたどり着いたステージです。大昔に、社長ばかり集まる会に参加したことがあり、なんであの人たち、ビジネスの話もしないで飲んだりゴルフしたりばっかりなんだろうと思った記憶があったけど、そういうことだったのか、って話です。