働けば実力が付く、というのは甘い

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働いていると、目的意識が生まれその達成感とともに、自動的に勉強となり実力がつく。その仕組みは優秀なのですが、そうばかりとは言えないのでご注意頂きたく。

昔は長時間労働が普通だった、今の若者は定時上がりを必須としていて働かないので、その分勉強すると思いきやそれもせず、楽ばっかりするので将来怖いぞ、みたいな文脈で使われる概念です。

長時間労働して実力が付くと言うのは私も経験したことはありますが、この長時間の中身も重要です。毎日やっていることが変わらなくて、生産性が低く、そして疑問を持たないと、無駄なループの繰り返しになります。

例えば使っているパソコンの性能が低く、それで作業が遅延しているのに何もエスカレーションせず、ゆっくり仕事して案の定残業がたくさん発生。その結果残業代がたくさん出てうれしいな、なんてやってると、こんなので実力が付くはずがないです。

結構、長時間労働していると、たくさん仕事した気になって、仕事してれば実力は自動的についていくなんて錯覚が人間に起こりがちなんですね。

いやいや、それは自分のキャリアを思考停止にするための、良い言い訳として仕事を使っているだけであり、全然戦略的な人生の生き方ではありません。

労働時間を、実力向上への物差しにするのは、ですからやめた方が良いです。

それより、仕事の内容に対してできるだけ主導権を持ち、自分の仕事をより生産的であり、勉強になるものに向ける努力を日々考えなければいけません。

つまり、うまくやれば、業務時間外に強いて勉強しなくたって、業務の中で勉強ができてしまうわけです。

これをやるためには、うまく「勉強にならないこと」を他のメンバーに押し付ける必要があります。繰り返し仕事、自分がマスターしてしまっている仕事、手順さえあれば他人でもできる仕事をたくさん生み出し、その指導にまわるのです。そして自分は未知の分野を攻略します、と。先端の高度な、他の人には理解が難しいものに挑戦します、と。そうすれば、いつまでも他人との差別化ができます。

ただし、経験が浅いうちからそんなことを主張しても誰にも相手にされません。まずは受領した仕事を一生懸命やり、自分に任せたらとても結果が良いと他人に信じさせ、そして業務全体の主導権を奪わねばいけません。

たまたま上司が、チャレンジングな仕事を与えてくれる場合はいいのですが、それは人任せ、運任せになってしまいます。できるだけ業務の中枢に近づき、自分がコントロールできるようになるのです。そうすれば、業務内容やプロセスに対して、より創造的なものを自分に振り向ける権限が得られるのです。

有名なホワイト企業に所属すれば、それだけで自分が成長できるという錯覚をする人は結構多いようで、会社は成長すれど本人は成長せず。その結果数十年後にリストラの憂き目に・・みたいなことはよく起こりえますので、ぜひ、注意して頂きたいと思います。