orangeitems’s diary

40代ITエンジニアが毎日何か書くブログ

専業主婦、会社員、アルバイト 職業バイアスを乗り越えよ

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この指摘に答えるならば。

 

anond.hatelabo.jp

昔は家事に時間かかりまくっていたから家事専属要員が必要だったけど

今は子供が一番手のかかる時期だけ休めば十分じゃないか?


かまどで米を炊くわけでなし

洗濯板で洗濯するわけでなし

乾燥機で干す手間もない

ロボット掃除機があらかた埃は吸ってくれるし

食器入れときゃ食洗機が洗って乾燥までしてくれる

買い物はネットスーパーが運んでくれるし

自炊100%だった時代と違い、外食の頻度も高いしコンビニや惣菜はてはウーバーイーツとかまである

銀行に行くような用事もネットバンキングでほとんど済むし

公共料金の支払いはpaypayですらできる


正直やる事なくね?

 

そう、専業主婦が専業と言う意味を厳密に守ろうとするならば、いつか有り余る時間に困ることになります。主婦業ですら生産性という概念はつきまとい、いろいろな自動化やサービスを駆使すれば楽をすることは可能です。一方で、子育てのプロセスや夫の仕事の具合でいろいろと雑用が発生し、伝統的な正社員のような、日中は全ての時間拘束されるような仕事は難しくなります。かといって、時間の融通が効くアルバイトの場合、能力を活かせることは100%ありません。100%と言い切るのは、アルバイトに付与される責任があまりにも限定的だからです。いつ辞めるかもしれない人材に、能力を最大化させる仕事を恒常的に与えることができるはずがない。

この二十年余り、どちらかと言えば専業主婦より共働きが良いということで、学童保育などの制度も拡充したはしたのですが、私は、両親が両方とも働くことに対してはそこまで積極的な賛成はしません。だって、子どもが家に帰ったとき、誰かがいた方がいいと思っているので。そして、家庭においてバックオフィス的な人材がいると、幸福度も上がり夫や子どもも能力を発揮できやすくなるので、専業主婦的な位置取りを否定することはできないと思います。

しかし、夫や子どものために、女性の人生を犠牲にするというこの構図自体が攻撃されがちなのもわかります。社会は夫が偉くなったときに、妻も同じく評価します。大統領に就任すれば、大統領夫人も注目されるのと同じ構図です。ただ、それは女性にバックオフィスをやらせることを強いているのと同じではないか、というこの指摘もそれはその通りだと思います。共働きを選ぶこともできれば、専業主婦を選ぶこともできる。そして、場合によっては妻が働きに出て夫も専業主夫ができる。これがあるべき姿でしょう。

さて、本題はここからです。

専業主婦だからといって、家にずっといなければいけない理由はありません。

そして、余った時間があったときに、アルバイトでしか時間を使うことができないというのもこれは、思考が偏っています。

この時間をどう使うか。ここに注目してほしいのです。自分を専業主婦と設定し、その枠からはみ出さないようにしなければいけない、と思っているのであればそれが職業バイアスです。

別に専業主婦という会社があり社則を守らなければいけないということもないので、その時間の使い方はもっと自由です。趣味に走ってインターネットで公開するのも良し、地域活動で活躍する方法もあり、はたまた最近だと、ギガワーク的に仕事を請け負いこなしていくこともできます。

これはサラリーマンでも同じことが言えます。会社員だからと言って、仕事をしていない時間において、全て余暇に使い、消費だけしかしない、というのも職業バイアスです。最近は副業の話題も豊富ですが、二つ目の会社を見つけ時給で働くようなやりかたを想像している方もいらっしゃるのではないでしょうか。もし時間で拘束されるのなら、他の会社で残業しているのと何も変わりません。会社員という枠は自分が自分で勝手に想像し当てはめて、自分がその中から出られなくなっているだけかもしれません。

結構、人々は自由に生きていいはずなのに、いつの間にか肩書きに縛られて生きがちなのではないでしょうか。肩書をすっとばして、まずは主体的に自分自身がやりたいことを並べてみる。それをいくつもやっていると、自分が何の仕事に就いているのかあいまいで説明できにくいなと思うかもしれませんが、それぐらい人々は本当は自由であり、バイアスを強く受けて生きているために思考が偏ってしまう。そのために行動まで制約を受けてしまう。そう思います。

人は、専業主婦でもない、会社員でもない、アルバイトでもない、それぞれにそれぞれの行動があるだけですから、囚われないように考えれば実際できることはいろいろあるものです。