orangeitems’s diary

クラウドで働くインフラエンジニアの日々の感想です(ほぼ毎日更新)。

東京2020大会が終わり日本はやっとスタートラインに立った

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(※新国立競技場、2020.8.2に私が撮影した写真です)

 

パラリンピックが終わりました。

正確には、オリンピックとパラリンピック、全ての予定が完結しました。

この祭りが完結したということを1年前の我々に伝えたいです。延期が決まった時、2021年に予定通り開催されることを確信した人はどれくらいいたのでしょうか。

下記は2020年7月に共同通信社が実施した世論調査の結果です。

 

nordot.app

 新型コロナウイルスの感染拡大で1年延期された東京五輪・パラリンピックについて共同通信社が17~19日に実施した全国電話世論調査で、来年夏に「開催すべきだ」との回答は23.9%にとどまった。「再延期すべきだ」が36.4%と最も多く、「中止すべきだ」が33.7%。これらを合わせると70.1%に達し、感染収束への道筋が不透明な中、消極的な世論が浮き彫りになった。

 

国民の7割が無理だと考えていた状況から準備を実施し、そして開催し終えたというのが現実です。

開催されている間、私も東京圏にいたにも関わらず、いつどこで何をやっているか、という実感はなく、まるでテレビの中の世界でした。

 

www.asahi.com

 「パラレルワールドだ」。新型コロナウイルスの新規感染者急増と、東京オリンピック(五輪)の関係を否定するために、国際オリンピック委員会(IOC)の広報担当者が使った言葉が頭から離れない。感染拡大にあえぐ日本社会と、五輪の選手、関係者は「並行世界」のように交わらない。彼が言おうとしたのは、そういうことだ。

 

そう、この一か月間、東京オリンピック・パラリンピックと言う時の「東京」とはあくまでもテレビの中の出来事であり、私が知っている東京で影響があったと言えば、首都高が1000円値上げになったことぐらいでした。

 

www.watch.impress.co.jp

首都高ではオリンピック期間中、選手や大会関係者が首都高を利用して移動することから、この移動を妨げないよう交通量を減らすことを目的として、6時から22時まで基本料金に1,000円を上乗せします。期間は7月19日から8月9日(オリンピック)と、8月24日から9月5日(パラリンピック)です。首都高の基本料金が300円から1,320円ですので、これにプラス1,000円というのは、かなり割高になります。

 

私も所用で1度だけ、1,000円高く払って首都高を期間内に使いましたが、確かに空いていました。ただなぜ空かないといけないのかは実感はなく、単に高いと言う事実だけを確認しただけに過ぎませんでした。

ほかには何の実感もなく、「東京であったに違いない」オリンピック・パラリンピックがやっと過ぎました。

全くもって新型コロナで苦しむ国民生活を完全に無視して、パラレルだと割り切り、そしてやり切りました。感想としてはかなり、無理がありました。多数の国民が感染しないように自粛生活を行う横でお祭りを行い、そしてニュース番組で報道が同居します。キャスターが映像付きで感染したときの大変さを煽りつつ、その後、金メダルです!というニュース。これが一か月続くとやはり、違和感がどんどん育ちます。ニュース番組を見ていても、コロナ禍に関する情報を知りたい、と思う横でオリンピック報道があると、チャンネルを変えていたりしていました(私は、ですが)。

もともと悪いのは新型コロナウイルスで、オリンピックやパラリンピックが開催されることは2013年に決まったことでした。それに2020年初頭に割り込んできたのですから、迷惑しているのはオリンピック・パラリンピック関係者の方です。普通には開催は不可能なので「パラレル」という概念を持ち出したのは非常に効果的でした。これにより、終わらせることに成功しました。

おそらく、重い認知の歪みが生じてまでも、日本は正解と、重い約束をしていたのだと思います。

 

www.orangeitems.com

世界中に国々から人を集めて実施すると言うことは、気が遠くなるくらいの約束の塊ということです。中止、やらない、ということは、その約束の塊をゴミ箱にポイすることと同じです。やらないとして一か月の話のように見えますが、実はそこからが日本にとっては地獄の道です。あの国民は、大変なときは逃げちゃうんだ、と世界のどこの国からも見られてしまうということです。一気に信用を失います。

 

対外的には、日本はやりきる国だという信用を得たと思います。

一方で、内政的には、日本の中に大きな歪みを生じさせてしまった。オリンピックをパラレルに表現したことで、日本人はオリンピックをテレビのショーに格下げしてしまった。

認知の歪み、つまり「なんかおかしいな」という状態を全国的に一か月も続けると、国民は、正体の知れない不安を持ちます。政治のリーダーは説明責任を持ちますがこれができるはずもなく(個人的には誰がやってもできないと思います)、最後は辞任することが決まってしまったという流れが生じました。

とにかく、大きな大きな犠牲を払って、この矛盾する国際的イベントを完結した日本は、実はようやくスタートラインに立てたと思っています。

コロナ禍をどう収拾させるか。もう、事を荒立てるような予定はありません。目の前の問題に着実に対処してばいいだけです。

次のリーダー(元気な人を希望します)を決め、問題山積なれど着実に進めていけば、きっと進捗していきます。

さあ、今日から、前に進んでいきたいですね。