orangeitems’s diary

クラウドで働くインフラエンジニアの日々の感想です(ほぼ毎日更新)。

世界は確実に止まっている

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ブログを毎日書き続けるとわかるが、あきらかにIT系は企業だけが動いている。企業は生産し続けないと生きられないのでテレワークだろうが何だろうが、何かの製品開発はするしリリースはする。毎日何かのサービスが発表されたことについてITニュースが報道するので世界は進んでいるように見える。株価も調整局面ながらコロナ禍前よりも上昇している状況である。

しかし、個人やオープンソースの動きはめっぽう弱い。何か企業外活動でプロダクトが生まれ世間に広がった、なんていうことが無さ過ぎる。また、起業するベンチャー企業もこれまた聞かなくなった。動いているのは旧来の大企業であって、もっとパーソナルなレベルでの活動性がコロナ禍前に比べると確実に止まっている。

これは、多分、飲みに行けない、とか、誰かと知り合うチャンスが全くないとか、もっと具体的で現実的な理由に基づいていると思う。

よくベンチャー企業が、どこかのアパートの一室で狭苦しいなかにIKEAで買ってきた机とイスを並べ、夜な夜なメンバーでサービスを開発し一発を狙う、みたいな話は2019年までは良く聞いた。インタビュー記事などもあった。大学生や卒業直後のメンバーが集まって起業しほぼ生活を共にして新サービスを立ち上げた、みたいな話を聴いて、ほう、すごいな・・と思ったこともよくあった。

結局のところ人のモチベーションって、「人と人が会い、意気投合し、共通目的を持ち切磋琢磨し合うこと」にあると思う。スティーブジョブズの話などを聴くと、彼は独りでイノベーションを成し遂げたわけではなく、何人かの重要人物と出会い、刺激を受け合いながら、世界に革命を起こしていく。

 

 

会社というのは結果論であり、結局は個人の思いを成し遂げるために会社があるだけだった。しかし、個人が一人きりでは何も起こらず、やはり会話に次ぐ会話で物事を繰り出していく。これが人間の進歩の歴史であることは誰も否定できない。

大企業のように、何万人と人が集まらなければ、物事は動かせないのかというとそうではないと思う。しかし、一人ではないと思う。数人は必要だ。会話は、一人ではできないからだ。

いや、インターネットがありSNSがあるから、広いコミュニケーションは一人でいても成立するという問いもあるかもしれないが、これは私は否定したい。Twitterなどでどんなにコミュニケーションしても、やはり人と人が直接出会い、会話するところまで進まないと成果は期待できない。

普通に飲みに行ったり、会食したり、そう、今では禁じられているそれだ。

今は、家族とだけしか認められていない。

この状況で、個人レベルから発出されるイノベーションはやっぱり起こらない。そして長期化したコロナ禍で、結局世界を見ていると、確実に世界は止まっているという確信を持つ。

止まっているから、このブログを運用していて何か取り上げたい記事と言うのが目に見えて減った。コロナ禍前はニュースの止まる土日だけ困っていたのだけど、最近では平日ですら困ることも多くなった。やはりコロナ禍前は、同時多発的にたくさんの人が出会い知り合い、意気投合し何事かを成し遂げ続けていたのだ。

いつ、コロナ禍が終わるかはわからないけど、実際に会食禁止、飲み会禁止が起こす、消化不良な社会は今後、社会をも立ち止まらせる。そしてもし元の世界に戻ったら、以前はできていたことをかみしめて行動するんだろうな、と思う。