orangeitems’s diary

40代ITエンジニアが毎日何か書くブログ

中小企業にいる人が気を付けるべきこと

 

中小企業の定義はいろいろあるようだが、そこまで厳密じゃなくても、自社が中小企業かどうかという認識は誰でもあるだろう。そして私も中小企業の住人だ。

大企業に勤めてらっしゃる方は、きっと中小企業がどんな世界かはきっと、わかるはずがない。お付き合いがある方でもやっぱり中に入ってみないと、コアな部分はわからないはず。私は大企業には、若い頃に常駐の形で長いこと席があったし、自社も人数だけは大きかったから、人が多いという状態は良く知っている。その一方で今は中小企業にいるから、あんまりキャリアを真面目に考えてこなかった割にはいろんな現場を見てこれて良かったと思う。

大企業がいいとか、中小企業がいいとか、そういう簡単な比較は成り立たない。それぞれに良さがあり、本人が何を好むかという点に尽きると思う。

大企業にいて思ったことは、優秀な人が多い、ということだ。この優秀、というモノサシもなかなか使い方は難しいが、話していて、ああこの人頭いいだろうな、という感じる瞬間が多かった。頭のいい人が大量にいる、という言い方がふさわしいかもしれない。

一方、中小企業は・・端的に人が少ない。優秀な人もその分少ない。また、やっぱり求人力は圧倒的に大企業が勝つので、どの人も優秀みたいなことはまずない。なんでこの会社に来たの・・?と思うような優秀な人もいるが、何か個性的でもある。あえて中小企業、と言う人は何か思いがあって、過ごしている人は多い気がする。

こういった状況で、中小企業は基本的に社内の登場人物が限られている。これが私はとっても危険だな、と感じることが多い。世の中の技術動向は日進月歩で、あっさり流行が終わったり始まったりするのに、同じメンツとだけで関わっていると時間の流れがスローである。

中小企業に属する人間の宿命として、社外の人々とどんどん関わっていないといけないんじゃないかと思っている。社内の人々仲良くするのは「ほどほど」にして、外の世界に身を置いている心持ちで、会社の中で働いている感覚がないといけないんじゃないか、と。

ネット見てれば外の世界のことはわかるんじゃないの?という意見もあるかもしれないが、どうもネットはリアルな世界をそのまま反映していないという感覚がある。企業の広告活動による言論の捻じ曲げも強く感じるし、人間が書いている以上は記者のバイアスもある。ChatGPTが自動記事を書くようになったって結局同じことである。

この目で、社外の人と直接会話したり、イベントに参加したり、会社の中にいながらも外とつながる方法はいくつかある。

今や、自社のオフィスで働く身だけど、どこか外の人間である感覚が抜けないのは、若い頃、長い間、客先常駐で働いた経験からだろうか。そこから中途採用で入社したからだろうか。でもそれは、あまりよい感覚ではないと思っていたが逆で、実は中小企業で生き残るためのコツというか適性だったのかもしれない。会社にフィットしないからこそ、外の世界からいつも俯瞰で自社を感じ、新しい活動を考える。

今後春に向けて、コロナ禍も収束し、新しいリアルイベントも増えていくだろう。今年は、たくさん参加してみたいなと思っている。

ここ数年、物理的には、引きこもり過ぎた気もするから。