orangeitems’s diary

クラウドで働くインフラエンジニアの日々の感想です(ほぼ毎日更新)。

自分がいないと仕事がまわらない、について

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私がこの職場からいなくなるとこの現場は回らなくなる、という話を耳にすることがあります。それは自分が職場に対して多大な貢献をしているということのアピールだと思いますが、あまり良い話ではないと考えます。

自分が関与している世界と、関与していない世界を色分けすると、ほとんどが自分と関与していないことがわかります。もっと言えば、ほとんどが、自分無しで回っています。自分自身が世界に与える影響などほんの少しです。自分以外の職場は、自分無しで動いているのですから、究極を言えば自分がいないと回らない職場など1つもないと思っています。

しかし、前にものがあって、押せば前に動くように、自分が何か行動を起こせば葉っぱのひとひらは動きます。その延長上で主体的に何らかの動作をしていれば、それが自分の手柄になったり役割になったり責任になったりで、やりがいが創造されるのだと思います。自分がやったからこそできた実績。これを積み重ねて周りの信頼を得て、そして居場所を作っていくことが仕事の持つ醍醐味だと私は思います。

この2つの現象。自分がいなくても回っているほとんどの世界と、自分が行動し居場所のある職場。俯瞰的に考えれば、きっと、自分がいないと仕事が回らないと考えるうちほんの少しが、実際そうなんだと思います。ほんの少し以外は、ほとんどは誰か別の人が取って変わっても大丈夫なのではないでしょうか。

だから、自分自身が仕事を通じて成長していきたいと思うのであれば、どんどん「誰か別の人が取って変わっても大丈夫な仕事」を切り分けて他の人に伝えるべきです。世の中のほとんどはそんな仕事のはずです。でも、自分しかできないこともある。それが何かを見つけることが仕事の一番面白い部分であり、しかも時間とともに移り変わりますから永遠の課題です。留まったら成長は止まると思います。他人ではなく自分がやることで生まれる価値。その価値とは何かを知っていくことが成長の秘訣です。

自分がいないと仕事がまわらないと本当に思うのであれば、じゃあその仕事とは何を意味しているかまず箇条書きにしてみましょう。そこから、仕事の重要度や難易度を割り出します。順番が付いたら、後は下位のものをいかに他人にやってもらうか。私しかできない、という仕事にしないのがとても重要です。もちろん人手が足りなければ自分でやらなければいけないのですが、もっと重要で難しいやらなければいけないことがあるならば、人を増やすべきです。それは外注に出してもいいのかもしれません。

物理的に仕事がありすぎて、そして他人には任せられない。そんな思いを抱えている人は、一度立ち止まるべきと思います。仕事に飲み込まれることが、自分の居場所を作っているという感覚があるならば、それは大きな勘違いであり成長を妨げている要因になります。

仕事で成長するプロセスにおいて、努力・友情・勝利、という感覚はもはや時代遅れに感じています。何でもかんでも自分でやってしまおうというのは、自分じゃなくてもできる仕事をわざわざ取り込み、時間を浪費していることと同義に思います。それより、その仕事全体を利益の源泉として、未熟な人を見つけて新しい仕事として分けてやること。そうすればその人は成長の機会になります。そして自分は新しい、重要な、難易度の高いことに挑戦できます。

成長と忙しさは比例しません。絶えず自分が未知の事象にモチベーション高く挑戦できているかどうか。そこでの四苦八苦こそ成長のもと。本当に大事なことはそんなにないはずです。できるだけ周りの人々を巻き込みながら仕事を生み出し、そしてシェアしていくことのほうが、忙しいことよりよっぽど重要なように思います。