orangeitems’s diary

40代ITエンジニアが毎日何か書くブログ

仕事がないときに成長できない人は、これからまずいことになる

 

下記の記事を読んで思ったことをまとめる。

かなり、現在の状況がよくまとまっていると思った。

 

diamond.jp

「新卒で入社した企業では、インフラエンジニアをしていました。お客さまの機器に異常があれば対応し、現地に作業員をアテンドして指示をする、などが主な業務。勤務形態は、3勤3休で日勤と夜勤を交互に行い、夜勤の日はワンオペでした。ただ、職務上“異常が起きないこと”が前提だったので、あまり業務が発生しない環境だったんです」

 2日に1度は仕事がないまま終わる日もあった、と近藤さん。そうした毎日を送るなかで、さまざまな不安が膨らんでいったという。

 

すまん、インフラエンジニアとして言わせてもらうと、業務が発生しないのは宿命だ。でも1秒後に何が起こるかわからないので、そこにいなきゃいけない。いることが仕事なんだ。

いろいろと発生したら仕事が積み重なるけれど、仕事をやっているときは思うはずだ。もっと予防に努めて何もなくしたい。何も起こらなければこんなに仕事しなくていい。その結果、先輩たちが頑張って「業務が発生しない」を勝ち取ったわけだ。でも先輩たちも年齢を重ねて行くから、若手がこの現場にアサインされたという文脈だ、どこの現場も。

仕事がない、というときに不安だと。転職しなきゃと。忙しくて、何の仕事をしようかと頭使わなくても熱中できる職場がいい、そう思って忙しい場所を探して転職していく人は止めない。

ただ・・そういった「頭を使わない忙しさ」が残る職場は、私は未来がないと思っている。忙しさというのは因数分解できる。タスク分割し、プロセスを矢印で結んでいくと必ず、繰り返し作業・無駄な作業・管理不足、の3点が見つけられる。ITを含めて自動化を推進すると、どんどん忙しさは解消する。人間の作る忙しさなんて、たかがしれているのだ。仕事のやり方を変えたくない人が抵抗するが、それで忙しい職場に、若手が飛び込んだら、昭和のやり方を骨の髄まで叩き込まれ、それこそ使い物にならなくなる。成長どころではない。

昨今はAIまで戦力になり始めている。わざわざ人力で忙しいこと作り出し「やりがい」なんて置き換えて自己満足することが、私は成長につながるとは到底思えない。

仕事がない状況でオフィスにいるとしよう。どうやって今後自分が成長できるか、オフィスから教材を発見して自習したり、検証を行う計画を提案したり、いろいろ主体的に考えていく必要がある。そこで自分の頭を使い立ち回りを決めることまで、人間に必要になると思う。

だって、どうやったってこの世界、自動化にどんどん向かう。それを見張る、運用保守のような仕事も倍増するが、そのときに必ず空き時間はできる。その空き時間に「仕事がない⇒成長しない⇒転職しなきゃ」と考えるのか。「仕事がない⇒成長するための教材はないか⇒現場を改善しよう/新しい分野を開拓しよう」と考えるのか。

考えてみれば私も、二十代の時はIT業界が激務と呼ばれていた頃に、サポートの仕事をずっとしていて仕事時間には空きも結構あった。その時間に、会社の資料を読み漁って勉強した思い出がある。

そういう意味では、ホワイト職場における成長パターンを経験してきている。そこで、忙しい職場に行こうとも思わなかったけど、きちんと成長できたと今では考えている。

転職したいと思ったのは、逆に、非効率な現場に放り込まれたけど、他社常駐でSESのままでは改善できないという思いからだった。

これから、仕事がないときの立ち回り、非常に大切になる。仕事が降ってくるのを待ってくる態度ではまずい。人間はこれから、自分自身で主体的に成長できることがますます重要になる。