orangeitems’s diary

40代ITエンジニアが毎日何か書くブログ

居場所がないのは意識が高いだけの役立たずだから

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すごく痛快な記事を見ましたのでシェアします。

 

diamond.jp

(質問)

 現在の職場の人たちとの隔たりを感じます。周りは読書をしない人ばかりなので非常に窮屈です。こちらが話を合わそうと話題を振っても趣味がそもそも違う上、成長を拒んでいる方たちばかりで噛み合いません。私だけ浮いているような感じがして、居場所がないので図書館と書店に逃げ込む毎日です。本が友達です。

 職場を変えることができたら一番良いのですが、そうもいきません。閉鎖的な現状を変えたいのですが、何か良い方法があれば教えてください。

~中略~

(回答)

 きつい言い方になりますが、あなたが職場の人たちをご質問のように内心見下していても、あなたが仕事ができて職場に欠くべからぬ人材ならば問題は顕在化しません。あなたが職場で居場所がないのは、読書家だからではなく、意識が高いだけの役立たずだからです。

 

すごい笑。

きつい言い方と断りが入っていますが、これ以上きつい言い方は存じ上げません。

ただ、この記事、なんとなく2020年の現在を象徴しているように思います。

というのも、最近は「勉強ブーム」じゃないかと思うことが多いです。オンラインやSNSの影響で、勉強するチャンスそのものはぐっと増えたのではないかと思います。

技術書はほとんどが電子書籍となっていますし、オンラインサロンなる、クローズドでソーシャルな学びの場(のようなもの)も増えています。

YouTubeにも授業のような動画がたくさん上がっていますし、動画形式の有料レッスンも増えています。

また、テレワークも増え、働き方改革(あれ、誰も言わなくなったな)で残業が減り、個人の可処分時間も増加したのではないかと思います。

個人の時間は増えたが、その時間は何に使おう。副業ブームの兆しはありましたが、コロナ禍でしぼんでしまいましたね。そもそもの仕事の量が減少し、そして回復途上にあるもののなかなか収束しないので、その動きは鈍いです。

世の中のいろいろな不安が、「勉強」に向かっている。

勉強することそのものは、個人の意思さえできればできやすくなり、そこに時間が重なって、不安をかき消すための媒体になっているのではないかと思うのです。

その思いを逆手に取るように、オンラインサロン的なものはますます増えているような気がしています。先が見えない未来の中で空き時間だけは増え収入は上がるどころか残業できなくなり減る。どうすればいいのか、について副業もままならず、とりあえず勉強しようと言う、消極的な勉強ブームが訪れているのではないかと考えます。

この記事が紹介する書籍自体も、結局勉強となるので、勉強自体が悪いものではなく、何を習得していくかは薬にもなり毒にもなる、と言うことになろうかと思います。

勉強したら成長するのではなく、成長するための勉強を選択していかないといけない。不安を打ち消すために勉強するのは、精神安定剤を飲むのと同じかもしれないな、と私自身も辛らつにそう思うのです。

 

さて、じゃあどうしたらいいの、ということですが、私は勉強なんてエンターテインメントだと考えます。まずは楽しければいいんじゃないか、役に立つなんて考えるから冒頭のようになってしまうんだろう、と。

楽しい、というのは人が成長する原動力です。楽しいときは成長しています。楽しさを積み重ねることと勉強することがリンクしていれば、続くでしょうし身に着きますし、再現可能です。

苦しい勉強辛い勉強は、脳がすぐ忘れてしまうでしょう。

そして、楽しくなくなったらやめちまえばいいと思うんです。新しいことをはじめればいい。向いてなかったと考えればいい。

本当に役に立つことや、身に着くと思える勉強は、楽しいですから。

そうやって、毎日、楽しいと思えることを探していく態度が、正しい勉強し続けるという結果につながっていくと思います。逃げとしての勉強は、毎日を楽しくしません。

本を読んだり有料レッスンを受けたりオンラインサロンに入会することだけが、勉強ではありません。日々のいろんな出来事や選択が勉強そのものだと思います。固い頭で勉強を狭義に捉えないことこそ重要です。

全てが学びの場、です。楽しくあれ。