orangeitems’s diary

クラウドで働くインフラエンジニアの日々の感想です(ほぼ毎日更新)。

「システムエンジニアになるなら、辞めるまで勉強の連続。勉強を止めたら退場。」の意味

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システムエンジニアになるなら、辞めるまで勉強の連続。勉強を止めたら退場。技術はどんどん変わっていくので、止まったら終わり。

この話、就職する前から聞かされました。具体的には、Windows 95でMSNというパソコン通信にあった笹塚茶屋という掲示板で出会った何人かの現役システムエンジニアに、就職前に何度か説教されたときにも言われました。

実際、システムエンジニアになり、そしてもう二十数年経っていますが、その言葉は正しかったのか考えるときがあります。後輩や若手などを目の前にして、知識不足である状況を目の当たりにすると、同じことを言う自分もいますから、多分本当なのだと思います。

少し自信がないのは、自分自身が「勉強する」という感覚がないことです。

勉強する、というよりは、今自分に絶対に必要なはずなのに情報収集が足りなくて知らないことになっている、その状態を何とかしたいからまず調べる、ということで知識をアップデートし、これが結果として勉強となっていると思われます。

人に質問されたときに「知りません」というのは絶対に嫌じゃないですか?。まぁ詳しい人からの質問というより、ちょっとかじって話題になっていて、それを専門家に質問しようと思い私に問いかけたときに、「流行っているみたいですねー、まだ私もわからないです」とは言いたくないんです。

「これであれで、そういう技術ですね。ただまだ成長段階ですし日々アップデートされているので、本番環境に導入するのはまだ時期尚早だと思います。」ぐらいは言いたいです。

しかし、時期尚早な時期も終わり普及段階、例えばKubernetesのような技術だと、そんなことも言えませんので学ぶ必要があります。そういうときに、入門書が出ていれば手に入れて読みますし他人から見ればこれが勉強なんでしょうが、めったにやらないです。日本語で至る所にあるインターネット上の技術資料を読み漁り、なんとなく雰囲気を掴みつつ実際に導入し体で覚えるパターンが多いです。

手っ取り早いのは、「新技術に関して、できるふりをして実際の仕事を受注すること」です。仕事として受けてしまえば、自分のモチベーションうんぬんに関わらずやり遂げなければいけません。しかし、新技術なだけに苦労します。想定外もあります。そんなときに徹夜に近いようなことをやり新技術にのめりこみます。たくさん失敗を重ねて、そして成功例に辿りつきます。何度も何度も失敗を繰り返すうちに、体で使い方をおぼえつつ、理論的な説明を読んで理解を深めます。

だから、机で参考書を読みテストで高得点を取る、というような狭義の勉強については実はあまりしてこなかった、というのが事実です。

お仕事で誰かの役に立つため、とか、人に舐められないため、とか、他人をトリガーとして知識を副次的に身に着けていくことが多く、能動的に勉強しよう!なんて思ったことは実はほとんどありません。

最近は、仕事でハマったり、長時間労働したり、顧客が厳しい職場だったりすると、「ブラック職場」と言われて揶揄されたりすることが多いです。しかし自分の経験からすると、厳しいときには集中力が高まり、いろんなことを身に着けることができます。全部が整っていて負担もなく、苦労もつらさもないと、いつ自分は知識を身に着けることができただろうかと不思議になることがあります。

わざわざ厳しい方向に行くことはない、若いうちに苦労しろというのはウソ、なんていろいろ昔の人が言ったことを否定し、スマートになろうという風潮が強いのを感じています。しかし、結構、「昔の人が言っていたこと」というのは根本的には正しい事が多いです。ただし、それを表面的に従ったって全然意味は無くて、自分の頭で考えて一生懸命やってみて結果として昔の人の言う通りやっているな、という状況が望ましいのではないかと思います。

変な話、自分自身には今でも大変な仕事を課そうとしている一方で、部下にはあまり残業しないように、必要な知識は集約して指導、みたいな背反的なことをやっています。世の中は完全に昔の人が言っていたような仕事の仕方には批判的で、でも自分自身はそれに倣ってやっている。人には強いることはできませんからね。矛盾を感じています。

今の若手の人は、昔のように強烈に忙しい中で成長する、みたいなメソッドをなかなか体験できず、勉強するのが結構大変になってるんじゃないかな、という感想です。