orangeitems’s diary

40代ITエンジニアが毎日何か書くブログ

吉本興業の例から考える 会社が混乱しているときにどうふるまうべきか

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会社混乱時にどうふるまうべきか

吉本興業の経営が混乱していて所属芸人たちがいろいろと発言している様子を見ています。基本的に所属芸人は個人事業主であって正社員ではないので普通の会社とは違うのですが、会社が混乱したときという意味では参考になると思っています。

会社員たるもの、自分の所属する会社には安定していてほしいし、よい雰囲気を保っていてほしいものだと思いますが、現実はそうもいかないと思います。大量の赤字を出したり経営層の間で派閥争いが起きたり、経営的に重要な役割を担っていた人物が辞めたり。または研究開発していた新製品の製品化が暗礁に乗り上げたり、大型プロジェクトが頓挫して納品できず赤字が積み重なったり。もしくは製品の品質が悪くいろんな取引が炎上したり。会社にいるといろんなことが発生しうるのが現実です。

そんな会社がピンチのときに自分がどう対応すべきでしょうか。

 

やってはいけないこと二つ

一番やってはいけないのはとにかく声高々に不満を言うことです。しかもその不満が経営層に直接伝わるのではなく、誰かがそれを聞いていたなどで間接的に伝わること。こうなると言った言わないにまず巻き込まれ、しかも直接経営層に呼び出されてその真意を問われることになります。その結果、言っていないとも言えないので問い詰められることになり、その後の話し合いはどうあれ関係はマイナスになります。呼び出されて、君はこういっただろう、ハイ言いました、から始まる話し合いが生産的であるはずがありません。過去、私が見てきた現場では、こういった人は高確率で退職しています。実際会社のピンチを導いた原因である人が、自分を防衛する目的で経営層に責任を転嫁する場合も多く、自分が責任を取らないための行動であることが多いと思います。もちろん、直接経営層のいる場所まで出かけて行って暴力的な言動や行動をするのはもっと許されません。会社のピンチどうこうではなく、真っ先に退場となるでしょう。

今回の吉本興業の例でも、宮迫氏会見の後からたくさんの芸人が不満をマスコミに対して投げかけていますが、全て私は逆効果だと思っています。マスコミや視聴者に対して話すことではなく直接経営層と話をすべきだと思います。間接的に話が経営層に入ることで生じる関係性の悪化は結果的に両方に不利益が生じます。経営者が外に出ていくことになっても、従業員も一緒に退職するケースも見たことがあります。

もう一つ、傍観者を決め込むことも実は良くないことです。業績を立て直すためには会社一丸でポジティブな方法を考えていかなければいけません。第三者的に話をするだけで自分は何もしない、何も案を言わない、この場合には大きな損はないですが、逆に評価を得られるチャンスをみすみす逃すことになります。ピンチの時こそチャンス。自分はこういう貢献ができるのだということを、原則的にポジティブを貫き、冷静かつ誠実に対応するべきだと思います。

吉本の例に戻れば、今回の傍観者のように見える芸人さんもいらっしゃいますが、実は社内では大きく動いていて関係者と議論を重ねているかたもいらっしゃると思います。マスコミ向けには大きなコメントをたくさん言ったからと言って、社内でどれだけ動くかはまた別問題です。私は実は傍観者のようにしているベテランの芸人の方が、問題の収束に向けてたくさん動いているような気がしてなりません。また、若手でも同様に誠実に対応されている方もいらっしゃると思います。一番いけないのは、マスコミに向けてブツブツ言っているだけの人です。一番たちが悪いと思います。前段と同様にマスコミ経由で経営層に話が伝わることとなり、なんだということになりかねません。

 

人格が問われるとき

混乱時は人はより感情的になります。

普段不満だった人は、不満を表面に表すようになります。

これを機に直接的に、暴力的な対応をする人もいます。

もしくは間接的に、陰湿な対応をする人もいます。直接耳に入らないように不満を周辺に流すのです。

両方とも、結果的には会社にいられなくなるだけです。従業員だけではなく経営者もろとも・・の可能性もありますが、どちらにしろWin-LoseかLose-Loseで、自分は負けです。

会社が良くなるように。不平不満をいう人に同調せず、そして無関心を装わず、Win-Winを貫き前向きに言動と行動を一致させる必要があります。この行動によってむしろ「経営者寄りでいけすかない」という同調圧力を受ける場合もありますがここは我慢です。結局はその不満を言う人たちは会社からいなくなりますから、我慢しポジティブに行動できた人は経営層から高い評価を受け、会社から出ていった人の空いたポジションを奪うことができるようになるのです。

以上、私の過去の経験から学んだことをまとめてみました。読んだ方の参考になれば幸いです。