モスバーガーの苦境
モスバーガーの苦境が続いているそうなので、再度コメントします。
モスバーガーの既存店客数は2013年度から4期連続で減少している。今2017年度も2017年4月~2018年1月の累計の既存店客数は前年同期比1%減。こんなにも長く客数減が続いているのはなぜか。理由の1つが効果的な販促施策を講じられていないことだ。
なぜ行かなくなったのか
記事中には、マーケティングの不備が論じられていますが、私は違うと思っています。以前お話ししました。
モスバーガーにがんばってほしい点 - orangeitems’s diary
とにかく明確なのが量の少なさです。なのに高い。
いわゆる看板メニューが税込¥780です。
「モスバーガー¥370 + ポテトSセット(ポテトS +ドリンクM)¥410= ¥780」
マクドナルドの看板メニューは
「ビッグマックバリューセット(ビッグマック + ポテトM + ドリンクM) = ¥690」
です。しかも、昼間の時間帯はバリューランチなどもっと安く食べられます。
モスバーガーがもっといけないのが、看板メニューよりも高い商品を目立たせていることです。
¥410〜¥480を掲げていて、もっと高くなります。客単価を¥900あたりにしたいのが見え見えなのですが、それでもポテトSセットとの組み合わせでは満腹にならないのです。ポテトLセットが¥490ですがそうすると¥950あたりになってしまいます。
あと、満腹感についてもコメントします。
ビックマックは530キロカロリーです。一方でモスバーガーが361キロカロリーです。
マックポテトMが424キロカロリー、モスのポテトSが224キロカロリーです。
あと、マックのコーラMが140キロカロリー、モスのコーラはペプシネックスなので0キロカロリー。
まとめると、1094キロカロリーのマックに対して、モスは585キロカロリー。なんと半分しか熱量がありません。なのにモスの方が料金が高いわけです。
値段も高くて量も少ない。もちろん健康志向は一定の需要があると思うのですが、
「そもそも健康志向なら外食しないで調理した方がいいよね」
と思います。あと、ハンバーガー+ポテトで、健康を志向するのがおかしいとも思います。大戸屋とかで定食を食べたほうが食材の数的にも多いですし。1000円あればいろいろな選択肢があると思います。
やるべきこと
ということで、いくらマーケティングしても無駄です。
おいしさを追求しながらカロリーを上げつつ、値段を下げるべきだと思います。