仮想通貨交換業者であるZaif(ザイフ)にてシステムバグが発生し話題です。経緯をレポートしておきます。
事件の顛末
本件、時間まではわからないのですが、2018年2月16日(金)の夕方ごろ発生した問題のようです。
Zaifには簡単売買という機能があります。
取引所はユーザー間で行う取引で、簡単売買はZaifが保有している仮想通貨と売買します。取引所では、出した注文の価格で取引相手が現れるまで成立しませんが、簡単売買では決まった金額(価格変動はします)で即時売却、即時購入が行えます。 但し、Zaifの保有している通貨でのやり取りになりますので、1回の売買上限が50万円分相当、1日の上限が5000万円までです。
https://corp.zaif.jp/faq/5957/
このように、Zaifは自身でもビットコイン・モナコインの資産を保有しており、取引所を介さずに売買をする機能を設けています。
ところが、あるタイミングでビットコイン、モナコインの買い価格が「0円」になった模様です。これに気が付いた「麺屋銀次さん(仮名)」が21億ビットコインの買いを入れてみたら買えてしまったというのが顛末のようです。
https://www.youtube.com/watch?v=RaK-MskFKsw
ものすごい数字ですが、2246兆円らしいです。
話はそこまでで終わらず、この21億ビットコインが取引所の板に出現してしまった模様です。これは麺屋銀次さんが板に出したわけではなく自動プログラムの影響のようです。
【速報】
— 灯篭 Blockchain かもしれない (@touroukawaii) 2018年2月16日
20億BTC(時価約2154兆円)の売り板がZAIFに出現!!!!!!
*BTCは最大発行枚数でも2100万BTCです。 pic.twitter.com/TCGWfnHeNp
Zaifがローカルに行なっている出来高ランキングにも登場。ただしこれは実際の取引所での売買ではなく、システムバグによるもののようです。
【続報】
— 灯篭 Blockchain かもしれない (@touroukawaii) 2018年2月16日
BTC出来高キャンペーン1位の出来高10億BTCのつわものが出現!!!!
賞金約10万円を獲得する
*尚、チャート上の出来高にはそんな異常な出来高は見受けられません。 pic.twitter.com/6OmkQ535RE
その後Zaifへ連絡をしたもののダンマリ。
アカウントロックを何度かかけられた後に、21億ビットコインの取引自体がなくなったという経緯と読めました。
相場への影響は
状況的には21億ビットコインはなかったものにされたので、取引所には何の影響も出ていないように思われます。
問題が起こった2月16日以降も相場は堅調です。もし20億ビットコインが流通してしまったら大変なことになってしまったでしょう。
なお、今日(2/18)、1,224,000をつけてから急落していますが・・。このぐらいだと影響のうちには入らないのかと。
Zaif社には、金融機関らしい誠実な対応を行なって欲しいなあと思います。
追記(2018/2/20)
Zaif社から正式報告がありました。
Zaifの0円バグの件は、正式にお詫びと報告がありましたね(感想) - orangeitems’s diary