任天堂好調のニュース
任天堂が、「ニンテンドースイッチ」の好調から、7年ぶりに売上1兆円を超えるというニュースがありました。
目に見えて大成功ですね。わたしもスイッチを毎日遊んでいて良さがわかっているので、納得の結果です。スイッチがなぜ魅力的なのかについては、たくさん論じられているので割愛するとして、日本で企業が成功するときの条件を話したいと思います。
なんといってもアメリカ
アメリカという国家像をまず整理します。アメリカという国はまだ建国から240年ちょっとしか経っていない若い国です。しかも、大多数が移民です。そこで、ダイバーシティ(多様性)が重視されてきました。いろんな民族のいろんな考え方を取り入れてより良いものを作っていこうということです。この源流としてプラグマティズムという哲学が生まれ、どんな立場の人であれ、役に立つものが最優先される文化を作りました。プラグマティズムについては、以前書きましたのでご興味があればご覧ください。
アメリカという国に根ざすプラグマティズムという思想(やわらかい話) - orangeitems’s diary
で、多様性とプラグマティズムの結果として、市場は「地球」になります。日本人だと日本市場のことを考えるとき世界まで考えませんよね。日本人がターゲットになります。アメリカでは自分の国を小さな地球と考えますから、アメリカ市場で売れるということは地球市場で売れると同義なわけです。
ということで、多様性に強く反応するアメリカという国は日本からすると「?」だと思うのですが、どれだけ国の根幹かということを示しています。
こんなふうにモメモメしたり。
こんなふうに称賛されたり。
アメリカの強みとは、地球規模ではじめから物事を考えることを、当たり前のように教育されることです。世界のほとんどで英語が共通ツールとなっていますし、世界はそのような意思が反映されていると言えます。
一方で、イスラム圏のように拒否感の強い場所もあります。多様性が万能というわけではありません。
アメリカを日本に持ち込んだ人物が成功している
古くは、日本マクドナルドを創業した藤田田さん。マクドナルドを日本に持ち込んで大成功を収めました。ソフトバンクの孫さんも有名ですね。Yahoo!への出資を行い、ヤフージャパンの立ち上げに参画したところから成功シナリオが始まっています。
基本的に、アメリカのグローバルビジネスを日本でローカライズすることが、日本において成功のファクターになっています。特にIT業界にいると、全てがアメリカで決まってそれを日本でどう収めるかがポイントになっているなあと身に沁みます。
アメリカの経営のビジョンって、初めからグローバル前提になっているので、投資家の投資する金額もケタ違いなんですね。なので、資金力では日本ローカルの日本企業は絶対かなわないです。ソフトバンク孫さんのようにグローバル志向の日本人って数少ないです。そのあたりは国民性の違いとしか言いようがないとは思います。いいとか悪いとかではなく。
なぜ日本ローカルの任天堂が世界で成功したのか
ここからは結論です。
ニンテンドーアメリカの存在が大きいです。ニンテンドーアメリカの設立はなんと1980年4月です。ファミコンの発売が1983年7月15日。なんと3年前にはもう設立されていたのです。そこでの学びからグローバル志向を日本本社に還流させたものと思われます。
このあたりに詳しい記事はないか・・
あった!
これはもう要約するのが申し訳ないくらいまとまっているので、原文を読んでいただきたいと思います。アメリカで成功すれば世界で成功するということが書いてあります。
今のニンテンドーアメリカの社長はちなみに、レジナルド・フィサメィ氏。彼は2003年に上級副社長に就任、そしてその時の社長は誰だったと思います?
君島達己現任天堂社長ですよ。その後2006年にレジナルド・フィサメィ氏が社長を引き継いでいます。
衝撃を受けましたか?。
そうです。君島達己氏がなぜ、天才岩田聡社長を引き継いだのかおわかりでしょう。
これからの任天堂の更なる活躍に、ユーザーとして期待!です。